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四字熟語283
「一日千秋」の読み方は「いちじつせんしゅう」です。
この四字熟語は、一日が千年のように長く感じられるほど、ある事を心待ちにしているという気持ちを表しています。
文字通りには、一日が千秋(千年)に等しいという意味ですが、実際には強い期待や切望を抱く心情を表現しています。
物語:
昔々、ある小さな村に、遠く離れた土地に旅立った息子を待ちわびる老母がいました。
息子は、村を豊かにするための知恵を求めて出発し、数年が経過しても帰らず、通信も途絶えがちでした。
老母は毎日、村の入り口に立ち、息子の帰りを心待ちにしていました。その期待は日に日に強くなり、「一日千秋」の心境で過ごす日々。
季節は幾度も変わり、ついに息子が帰村した時、老母の喜びはひとしおでした。
息子は村に多くの知識と富をもたらし、母の長い待ち時間を報いました。
この話は、「一日千秋」の心情を体現し、愛する人を待つことの価値と、その待ち時間がもたらす喜びの大きさを教えてくれます。