四字熟語419

「一刀両断」という四字熟語は、「いっとうりょうだん」と読みます。

この熟語は、直訳すると「一つの刀で二つに断つ」という意味になりますが、比喩的には物事をはっきりと決断すること、または複雑な問題を思い切って簡単に解決することを意味します。

この言葉は、迷いやためらいを断ち切り、スパッと解決策を出す様子を強くイメージさせます。

たとえ話で説明すると、ある村に二つの争いが絶えず起こっていたとします。

一つは村の北の水源を巡る争い、もう一つは南の土地の境界を巡るものでした。

長年にわたり、どちらの問題も解決せず、村の発展が阻まれていました。

そこに、遠くから賢者が訪れ、村の問題を聞いた後、彼は即座に解決策を提示しました。

水源問題については、双方が平等に利用できるように管理システムを作ること、土地の境界問題については、中立的な第三者が測定し直し、公平な分割を提案することでした。

賢者の提案はシンプルだったが、それまでの複雑な争いを見事に解決しました。

これが「一刀両断」の精神です。長引く問題に対し、思い切った決断を下すことで、スムーズに解決に導くことができるということを象徴しています。