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出会い系イベンター

9月29日。久しぶりにclusterにてメタバースイベントを主催した。
https://www.youtube.com/watch?v=4jgq3HbnOyw
昨年12月、主催は最後にしよう、と開催した想月亭以来である。
その間にもねこまつりやお花見、モコピ銭湯とやっていないわけではないけれど。
久々のイベントを終えて、想ったことをつらつらと。私はこう考えている。

才能と出会ってほしい

今回、改めて思った。私は『出会い系イベンター』である、と。
なんでイベントをやるか、といえば、お客さんとパフォーマーが出会ってほしいからなんですよ。知ってほしい、才能を。
自分が始めたころと違って、clusterもどんどん人が増えていって
違うコミュニティだと、なんとなく認識はしてるけど見たことなかったり
そもそも知らなかったり、いや、コミュニティ自体にも属していなくて個人で頑張っていたり、去年くらいからはロビー中心で活動する人も増えた。
素晴らしいパフォーマーの方を、より多くの方に知ってもらいたい、出会ってもらいたい。そんな気持ちでイベントをやっている。
どうしても個々にやっていては限度があるし、繋がれることがclusterの良さだと思うから。
それは新しいパフォーマーだけでなく、実は大物でもよく見ると緩やかにVRC母体、REALITY母体とかある程度よく共演する人とあまり共演しない人があって、お隣さんなんだけどファン層が被ってなかったりもする。

なので、こんな反応をいただけると特にうれしい

私のイベントは知らなかった人を知るきっかけになるといいな、と思ってやっている。

『数字』への責任

その目的を達成するには私は数字に責任を持たなければいけない立場だと思っている。
とはいえ、気になるの数とか同時接続者の数とか来場者の数とか、そういう数字だけを追えばいい話ではない。それは目的でもなんでもない。
たしかに今回久しぶりの主催イベントで人が来てくれるか不安だったので、事前に見える「気になる」の数は精神安定剤にはなったが、それ以上でもそれ以下でもない。
正直なところ4時間風呂に入って一言も発さないイベントでも500や600の来場者になるのを見るに、数字だけを求めることがいかに不毛かがわかる。
(あれはあれで楽しいという嬉しい声はありますが…)
またユニーク数じゃない限りは「重くて落ちて何度も入った」可能性も否めない。
ちなみに2イベントで何名でしたとか、2日間で合計何名でした、は愚の骨頂で、500名が2つのイベント入れば数の上では1,000名なので数字としてさらに意味をなさない。
それでも数字に責任、というのは、出会ってもらうのが目的な以上はお客様が10名より100名のほうが目的を達成できるわけで、私がちゃんとお客様を入れなければいけない、なおかつワールドが重くて落ちたり飽きて他に行ってしまわないようなるべく長い時間いてもらうという責任だ。ゲストで出演していただいたからにはより多くの人に知ってほしい。
告知も大事だ。知られなければ人は来ない。
なので、元来真人間で日常生活ではギャグの一つも言わない私が
ハロクラでネタをやってでも
「知ってもらう」努力をしている。
だけど、もっと大事なことは、お客様にきてもらうには、間違いのないものを創り続け、信頼を得ること。
人生の貴重な時間をこの人の企画を見るためなら使ってもいい、と思ってもらえる信頼。
そうして得たお客様からの信頼が結局は来場者「数」という責任にも反映される。
誰でも彼でも数字を集めたいわけではなくて、開催する前は一人一人の顔が浮かぶし、イベント中もみんなの様子を見てる。常連のあの子は楽しんでくれているかな、初めて見るあの人は退屈そうにしてないかな、知ってはいたけど話したことないあの方来てくれている嬉しいな、とか。
ただ「お客さんがたった一人しかいなくても本当に楽しんでくれればいい」というのは主催者としての数字の責任からは逃げている。出演者側であればそれでいいのだけど。
数字に対しても責任を取る、それがこの人のイベントなら出てもいい、という出演者側の信頼にもつながる。当たり前だが、事前から当日にかけての運行の中でも信頼とリスペクトは常にある上でだ。
数字というとドライに聞こえるかもしれないけれど、無視せずちゃんと責任を取ること。最終的にそれが数字なんかでは測れない信頼とリスペクトと愛に溢れた夜になるのだ。実がない数字に翻弄されずに、でも人が来なくてもいいや、などとは思わず、ちゃんと中身で人にお越しいただく、繰り返しになるけれど信頼を築いて、けしてそれを裏切らない、がっかりさせない。
告知ポスターがどうとか、数を上げるこだわりが中身を抜いちゃうと、一時的にぼんと人は来ても続かないんだよね。

『ワールド』への責任

信頼のおけるイベント。企画運営運行ももちろんだけど、やはりclusterでやるからにはイベントを彩るのはワールドだと私は思っている。
物語性を持ち、演出体験もできつつ、落ちない安定したワールド。
イベンターにも色々種類がいるが、私はワールドも創作するイベンター(いや、むしろワールドが主なのでイベントもやるワールド制作者が正解だけど)なので、そこにも責任がある。
落ちないことに関してはまだまだ勉強中で、全般そうだが、特にシェーダーの知識は圧倒的に足りていないのだけれど。

clusterイベントにおいて重くなる原因はアバターである。
私が始めたころは、スタッフとゲスト以外は負荷軽減の為にロボアバターだった。それくらいアバター描画は負荷がかかる。
それはそうだ。100人が全く違う姿でいて、それを全員同期させて描画するのだから。
(ちなみに当時、幸甚亭などのイベントに行って、踊っているうちに石灰さんからゲスト権限をつけてもらってロボ解除されるのが自分にとって一種のステイタスだった。認識してもらえた!という嬉しさは仲間に入れた喜びになり、クラブの入口のセキュリティに顔パスが効くようになったような感覚だった。パリピ銭湯でダンサーエリアを設けたのは、その経験の継承)
人を集める、ということはアバターが多くなる、ということ。
100人集めるからには100人来ても誰も落ちないワールドを創る責任が生じる、ということだ。
この辺はクラスター社さんも頑張ってねと思うし、そのうちこちらで考えなくてもいい未来が来るとは思うけど。
そして、ストーリー性。
軽さだけを考えればステージのみでいい。
さりとて、ステージだけでは味気ない。
その時限りのビジュアルとサウンドのマリアージュによる体験をしてほしい。一般的な音楽ライブに行っても様々な演出があり、それが音楽や主役を一層引き立たせる。そのために物語をその場に紡ぐ。
自分以外のワールドでやる時はいかにワールドクリエイターと意識を一緒にできるかが勝負。
ワールドのことわからなくてもいい、創るのはクリエイターだから。だけどわからないと丸投げするのはイベンター失格、少しは分かる努力もそうだし、それ以上にわからないからこそ話し合うのが重要。

演出には拡散効果もある

ステージや演出を創るのは、当然ここでしかできない体験をお客様にしてほしいからだし、視覚と聴覚の相乗効果を狙ったものだ。
言うまでもなく、自分がその世界を表現したいから、もあるけれど。
しかし、実は目的のひとつとして写真を撮って拡散してほしい、というのがある。
お客さんとパフォーマーが出会うだけではなくて、イベントを知らなかった人、来られなかった人にもパフォーマーを知ってほしい。
動画という形でも残しているが、まず目につくのは写真だ。
いまはフィードもあって、なおさら写真は目につきやすい。
写真を撮りやすいワールドレイアウトや映える演出にすれば、
撮影してポストやフィード投稿してくれる人も増える。
写真から直接出演者さんに興味持ってもらうのは難しいかもしれないけれど、まずは動画で見たい!と思ってもらって、動画で音を聞いてもらって出会ってもらえば目的は達成できる。

ニュアンスが難しい→書いてて解決

イベンター自体も目立つことでお客さんをしっかり集める、という意味では「イベントに〇〇人集めたメタバースプロデューサーです!」みたいな人と目的地は一緒だし、とにかく自分が目立つために数字を集めたい人と数字に責任を持つために自分が目立つというのは傍から見たら同じかもしれない。
まぁ自分の場合はサムネに自分の姿載せるような、実績残したい!みたいなことはしないし、なるべく他の人のイベントに遊びに行ってお声がけさせていただいたりして、想いを受け取ってくれている人もいるけれど。
KGIみたいなものとしては、いかに楽しい夜を心に残せたか、なんだけれど、それは計測できないので、KPI的なこととしては、どれほどのお客様が、イベント楽しんだ様子をポストやフィード投稿してくれたか、になるかな。
いいものを創る。楽しんでもらう。創り続けて信頼を得る、あるいは名声を得る。私はさらにプラスして、そのイベントで完結ではなく始まりとして、繋がりや出会いを生み出したい、というのがあるので、そうか、そっちが真のKGIか。みんなイベントをゴールにするけど、私はスタートにしたい。
だから1回1回の来場者数とか、そういうものにこだわらないんだ。書いてて気がついた。

お客様を入れる&なるべく長い時間いてもらう責任は果たすけれど一回の数にこだわっているわけではない。
スタートというのはイベントは出会いのきっかけでしかなくて、イベントを見て他のオファーがあったり、知ることで出演者さんをフォローしたり、続いていく関係性。
そして、イベンターとしては一時的な数じゃなく、信頼を重ねていくこと。その回がゴールではなく、続いていくもの。イベントは一発勝負だけどイベンターとしての信頼は一発勝負じゃない。

何回イベントやったとか何人来たとかより、どれだけの出会いをつくったのか。

出演者さん同士の出会いの場にも

出会いという意味では、出演者さん同士の出会いの場であってほしいとも思っている。
先日、私のイベントが縁になったということで、茶々丸さんとMarinさんイベントに呼んでいただいたが、そういう形であってもなくても
出演者さん同士が出会うきっかけになれたのであれば至極の喜びである。

clusterとは房だ。イベントをきっかけにイベンター同士やクリエイター同士、お客様同士がつながるきっかけにもなるかもしれない。
例えば私もいままでイベントにご出演いただいた方の中で、他のイベントで知り合ってオファーさせていただいた方もかなりいる。
自分の実績を残すのではなく、繋がりを残す。
私がグループを創ったり属さないのもそこがあって、グループがあればメンバー同士は楽しいんだろうし、もしかしたら数年後残っているのはそのつながりだけかもしれないけど、グループなんてあったら私はそのメンバーに全力傾けてしまう。外とのつながりが気薄になる。その内部のつながりより、もっと大きな繋がりを生み出し続けたいんだよね。
いい時間と出会ってほしい。先人たちが出会わせてくれたようにね。

ま、自分の場合はイベンターよりワールドクリエイターなので、イベンターだのプロデューサーだのグループ代表だのと鼻息荒くするより、ワールドで結果残していればいいし、なにより頭の中に描かれてしまったものを外に出せていればいいんだけどね。

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