いま思うこと
るーしっどさん主催clusterユーザーと創造する非公式 Advent Calendar 2022
12月23日の記事です。探偵は出てきません。るーしっどさんと住んでいるところ西と東で遠いのに今年3回お会いした。
70以上のイベント一個一個振り返ろうと思ったが書ききれない
歌い手として、俳優として、はたまたMCとして、神主として。
あるいはカメラマン、会場貸しなどとして、そして主催として。
今年は74個のイベントに携わらせていただいた(12/23現在)
ちなみにラジオ体操を含めると大変な数になってしまうので、当然ながらそれは抜いている。
それぞれ思い入れがあるので、書きたいことは多いけど書ききれないので、イベントやりつつ見てきた今年のcluster動向などを辛口毒舌も混ぜながら、好き勝手語ってみようと思う。人のことをあれこれ偉そうに書くので、いやだなって方は公式アドカレの方のみで
2022他人のことをあれこれ
OPEN MICを含むMETA JACK
自分が見る限りcluster2022の大きな流れとして思い浮かぶことの一つにMETA JACKの存在がある。
もちろん一派やグループがあるわけではないのだけど、sha-laさんや歌神神音さん茉莉奈さんなど、今年スターダムを駆け上った人たちの起点や中心にはMETA JACKがあったようにも思う。
それはひとえにリアル世界の音楽現場に身を置いていたMETAJYACKオーナーYoshiRockさん&sayakaさんの存在が大きい。もちろんPOiNTさんやウィズクラさんなどいままでもリアルで音楽をやっていたclusterイベンターはいないことはなかったが、クリエイトの軸に音楽があり、それがsha-laさん茉莉奈さんといったリアルで活動してきた方と結びついていったのは新たな流れだったと思う。
また、YoshiRockさんの向上心(あるいはいい意味での野心)がワールドに反映され、いいステージづくりになっていっている。そして極めつけはOPEN MIC。ちょっと歌ってみようかな、というハードルをぐっと下げたのは、そこまでclusterでステージに立つことを躊躇していた人たちを勇気づけ、たくさんのいい歌い手の出会いが築けた。実際私もOPEN MICで出会って自分のイベントにオファーした人は何人かいる。
路上ライブ
cluster路上ライブという流れができたのも2022の特徴といえよう。代表格と言えばもちろん北 如来那さんである。いまでこそ通常ワールドでJASRAC曲も申請すれば歌えるが、当時はまだその流れがなく、歌と言えばイベントだった。そんな中ゆきなさんが強かったのはオリジナル曲をたくさん持っていたことにある。オリ曲をたくさん持っているV-singerさんなどもたくさんいるわけだが、基本的にはビジュアルも含めて自分を売っていく、という意味では通常ワールドで歌うよりかはイベントを開いたり出演する、という発想になっていて、この路上ライブというところに行きついた人はいなかった。
ロビーにステージがあったのも大きいかもしれない(自分がロビーいかないからわからないけど、もしかしたら去年からすでにロビーで歌う動きはあったのかもしれない)
また、この時新しかったのは色々なワールドで歌い始めたことにある。もちろん最初は認知度を上げるためカミトコなど人がいるようなところで歌いはじめたわけだけど、徐々に歌うワールドを広げ、作者としても路上ライブで人が集まれば、ワールドを人に知ってもらえて嬉しいという状況になったのは好循環だと思う。
パンダが増えた
みんなパンダ大好き
ティファナさん写真企画
ティファナさんの写真イベント「cluster_あなたの上半期の一枚」(12月23日現在 下半期の一枚募集中)も大きなエポック。clusterの写真イベントと言えばフォト大喜利だったところに正統派な写真募集の流れ。
いままでもイベント時などは公式の写真募集もあったけれど、これだけ広い範囲での募集はいままでなかった。ティファナさんの顔の広さもあり、幅広いコミュニティやワールドの写真が集まったので、自分の知らない世界もたくさん知ることができた。
たくさんの世界 メタバース
2021も全体が別に一枚岩だったわけではないけれど、それでもだいたい誰がいるか、どんなコミュニティがあるか、どんなワールドがあるか、なんとなくの把握はしていた。いまはもう知らないコミュニティや知らないワールドの方が多い。
ひとつにはロビーの存在が大きい。だいたい同じ時期にclusterに入ったユーザー同士、ロビーや初心者ツアーによって仲良くなり、その中で誰かワールド制作できる人があらわれ、そこにひとつの宇宙ができる。いままでのように既に人気のあるワールドに人が集まるのではなく、新たなコミュニティができていく。さらに、ワールドクラフトができたため「自分たちの居場所」をつくるのがとても簡単になった。そのこと自体はとても健全で、cluster全体が広がってきているように思う。
他のコミュニティにも繋がりがないと、ひとつのコミュニティに居づらくなった時に困るだろうな、という懸念はあったけれど、たぶん異界交流会や舞踏会など様々な場面で横のつながりもあるのだと思うし、ワールド主の負担が増えるあるいはフラットな関係じゃなくなっちゃう懸念もワールドクラフトなら共同制作できるという点で解消できる。
まあそもそも懸念しているのがおごかましいのだけど。
一時期の「とりあえずありもののアセットデモシーンにBloomとEmmisionかけてエモくしました系」も減ってきたし。
ちょっとコミュニティに偏り過ぎて、魅せるワールド作者が比率的に少ないかなという気持ちも少しあるけど、しゅななー⤴ちゃんとか、kanonさんとか、ゆいまささん、ぷりくとさん、ヘクトールさん、ヨーデルさんなどなど素晴らしいワールドクリエイターも増えてきているし。クリエイターズマンションもある意味ではお題企画のようなある程度のルールがあることで、クリエイター同士の刺激と繋がりに貢献しているのではないかと思う。
ラジオ体操めっちゃ人増えた
ラジオ体操がイベント化し、気が付いたら100人弱の状態。
毎回そこら辺のイベントより人いるw
8月からは声の担当をしています。
みなさんは知らず知らずのうちに私の声を土日の朝聞いているわけです。
最近はわちゃわちゃしすぎて古参がちょっと減った気も。
NFT投機勢・募集型アイドル勢
この話題を避けるのも逆に気持ち悪いので、少しだけ。飛ばし読みしてくだされ。
以降この項目は愚痴。なので不快な方は飛ばして。読んだ後文句言うのはなし、めんどい。苦情反論もめんどい。江戸っ子なので口悪いだけなんです。(これでもオブラートに包んではいる)
結論から言うと、今は別に嫌いじゃないというかどうでもいいというか
別世界なので好きにやって、と思うし、そこで楽しんでいる人がいるのであればそれでいいんじゃない、という感じ。
メタバースで一番音楽イベントやってるとか、cluster史上最大規模とか、5000人集めました、とか、まぁ言わしておけばいいや、という気持ち。
その先にどんな思惑があろうと基本は自己防衛してね、と思うし、投機勢については教祖様の疑惑がどうとか、アイドル勢については開始時点での炎上問題とかサクラ疑惑とか、色々あるけど関わらなければどうでもいいし。
cluster外からあれだけ人を引っ張ってこれて、そこにいる人たちを楽しませているなら素晴らしいことで、口だすことでもない。
ただ音楽好きならもっといいステージに出演者立たせたいと思わないのかなあ。大きなイベントですら演出無しとか、あってもビームライト動かないとか。いまや申告ナシで貸し出し可能なイベントワールドもたくさんあるわけで…
イベントでclusterきたひとや毎日やってるから何となく覗いた人に、この程度がclusterの音楽体験と思われるのだけが悔しいかな。人を呼び込むならなおさら。歌い手さんたちにも参加している人たちにも罪はないので、主催・運営陣が儲からない、次に繋がらない、と放り投げるときに見捨てないように願うばかり。
DJイベントがたくさん
いまや日に2個3個DJイベント重なることも。
数か月ものすごい勢いで連日のようにイベント立てたと思ったら居なくなってしまう、というのが2022年多かった気がする。音を楽しむのとイベントオーガナイズするのとはやはり違うので疲れちゃうのかも。
ぜひゆっくりclusterライフを楽しんでいただければ。
あと、おはぎちゃんのゆにぱも新しかった。音の減衰を利用して別々の場所で音だしている人がいる、というのは新しい世界観だった。
早川さんかどるすさんyocchanさんたびマルさん、他の皆様もパリピ銭湯はいつでも待ってます。いや、いまやその分野はこはださんいれば安心か。
龍飛さんたちの納涼祭凄かった
それまでイベントは100人のキャパにあった大きさ、というのが定説でした。例えば盆踊りはロボアバおいて間隔を見ています。
広い空間でどうやってイベントするのか、と思ってましたが、龍飛さんは、みんなで花火を見る、という広さを活かしつつ、それぞれが思い思いの場所で過ごせる、という新たな世界観を描いて見せてくれました。
clusterイベントはライブステージを見に行くもの、という歴史の中に、お祭り全体の中でステージもある、というリアルなイベント感を持ち込んだのも斬新でした。遠くで祭りの音が聞こえる、という夏祭り感が最高だった。
2022自分のことをあれこれ
ゆるイベの先駆けかもしれない
いまでこそ私=大きいのイベントをやる人(パンダ)のイメージがあるかもしれませんが、イベント主催最初は2020年12月自分の写真展をただ見てほしいイベントでした。このイベントがいかにその後の自分に影響を与えたかは、こちらの記事で
さらに次のイベントは銭湯に入るだけイベントでしたからね。元祖ゆるイベですよ。なので、実際のところ「イベントはめっちゃ準備してやるものであって、ワールドいくだけとか雑談だけとか突発とかなんなん?」とかは全然思ってない。銭湯みんなで入るだけで楽しい!と今では言っていただけているけど、当初はただせっかく創った銭湯を誰かに知ってもらいたいだけのイベントでした。
ちょっと力入れてイベントした2021夏
当時は人が少なくて、銭湯がある程度認知してもらえたことやイベントで多くの人と知り合えたこともあって、フレンドも増えたので巻き込み型でやってみたのが第1回七夕大喜利。ゲストを呼んで写真で日本縦断。cluster内で旅イベントは他になかったかも。そして、2021の盆踊り。
盆踊りの後、11月に世界旅写真展ツアーをしたあと、再びゆるイベに戻りました。なぜなら、まわりがめっちゃ加速して凄いイベントを立ち上げまくっていたから。そんな本気でイベントしまくらなくても…と思い、反動として再び銭湯入るだけイベントに戻っておりました。
様子が変わってきた2022
相変わらず力を抜いたイベントをやっていた2022上期ですが、なにもしない雑談イベントや演出のない音楽イベントに人が集まり始め、かわりに大きなイベントは少なくなっていました。さらにはマルチまがいのビジネスイベント、教祖インフルエンサー系のイベント、メタバースブーム便乗系イベントが並ぶイベント一覧。
ゆるイベ推進派だったはずの自分ですが、さすがにこの状況はどうなのかと思い始め、妙な使命感がわいてきたわけです。
とはいえ、この一覧の中に自分のイベント並べたくない、という気持ちもあり葛藤(同じ気持ちで動きをやめたイベンター、オーガナイザーもいたかもしれない)、5月26日ローマ風呂に入るだけ、というジャブを打ってみました。ゆるイベでありつつ、反応見ていけそうなら次のイベントやってみるか、という。
かなり力入れてイベントした2022夏
6月からは想月亭、パリピ銭湯、盆踊りとかなりハイペースで力の入れたイベントを仕込んでいきました。
想月亭はテレビ番組の中にいるような体験、だけどテレビというオールドメディアではなくVRSNSらしい体験を大事にしてほしい、がコンセプト。演出を客席側につけることでステージ上の負荷をおさえつつ、その場ならではの体験ができたのは我ながら良作だったかなと。
パリピ銭湯はとにかく光と音に包まれてほしかった。それこそ、様子が変わってきた22年春において、自分が体験してきた凄さや文化を伝えていきたかった。なるべく落とさないことも気を付けた。いつも見てる会場じゃない世界がここにはあるんだよって。
盆踊りはテーマとして「溶け合う」があった。なので、先述のMETAJACKやゆきなさん、他にもクラのみ、あいわ、えんきす、など各界隈からご出演頂きたかった。結果的にとんでもない数の(たぶんNFT系抜かせば一番の)来場者数にはなったけれど、数が稼ぎたかったわけじゃなくて、それぞれのファンに別の人も見てほしかった。それで溶け合って、違うコミュニティも少し参加できるようになればいいな、と。
へぷたんについても同じで、自分が感動したことを受け継ぎたかったし、実施に聞いたことがないという人に広めたかった。
ハンターズは新たな人との出会いの場にしたかったし、要するに全部、自分がどうこうというより、自分が感じたものや出逢ったことを広めたかったので、それは結局旅先で出会った風景の写真でcluster展示会をやりたいと思った初心と同じなのかもしれない。
イベントの話になると、自分が楽しくなければ続かない、好きなことをやろう、って話がよくあがる。まさにそうだと思うし、別に私も好きでやってる。続かなくてもいいから自分の想いなど押し殺して人のためにやろう、と思った時もあったけど、それは続かないどころかマイナスだし、やっぱり人に伝わる。
そのうえで今想うのは、自分の場合は自分の好きなこと楽しいことにプラスそれだけで終わらず、こんな風景をみんなと一緒に見たい、というポリシーが根幹にあったかな。自分が好きなアーティストさんのこと、みんなに知ってほしい、自分が体験して楽しかったライブイベントの雰囲気、みんなに味わってほしい。それが、ありがたいことにいつもみんながきてくれる要因の一つになっているのではないかなと思う。
ゆるいってなんだろ
パリピ銭湯の日は毎週しっかりやられていたアンダンテミニコンサートの最終回の日でもありました。
たくさん準備して全力でやるだけがイベントじゃなくて、アンダンテや、いまだと「水曜日は踊りたくなるじゃない」のように持続的にやることにも芯や想いがあって、難しく考えないことや準備に時間をかけないことが「ゆるい」わけでは決してない。
また、てつじんさんが書いていた通り、最初から大きなイベントなんて立てられないわけで、小さなことからチャレンジするのに「立てていいのかな?」と躊躇してほしくない。私だって最初のイベントがあったからここにいるんだし。それもゆるいわけではない。
だけど一方でなにかにモヤっとはしている。それ通常ワールドでよくない?とか、配信とイベントは違うのよ、とか、ただ街アセット置いてあるの毎日やらないで、とかモヤモヤするイベントはたくさんある。自分もゆるイベやっていたので文句も言えない。なので葛藤する。ゆるいからいけないのか?ゆるいってなんだ?
改善してくれイベント一覧
ここまで書いてて気が付いたが、ようはclusterのイベント一覧ページ改善してくれればいいのだ。イベントに優劣はつけづらいけど、例えば「気になる」が25を超えたイベントのみ表示するスーパーロイヤルイベント一覧をつくるとか、同時接続10人未満ではトップに表示しないとか、パーソナライズでミュートしたイベンターのイベントは表示させないとか、気になるボタン押したイベントのみ表示するページなんかはそこまで難しくなさそうだし、過去参加したイベントからリコメンドしてくれたりとか。
とにかく、スピリチュアルなり歩いてみようなり談話なりでイベントが次ページに押し出されるのは勘弁なのである。あそこが玉石混合ごった煮なのに、全部横並びに陳列されるから余計なこと考えちゃうのだ。改善求む。
2023年は…
大型イベント主催卒業を発表しましたが、理由はいくつかあって
・ワールド制作がおろそかになってきた。ためてるアイデアたくさんある。
・イベント準備はじまると終わるまで2‐3ヶ月とにかく気持ちが落ち着かない。遊んでちゃだめだ、と生真面目さが出てワールドで誰かと遊んだり、ゲームしたりができない。この1秒創作にまわしていれば、もっといいものを届けられる、と思ってしまう。これは性格的に力抜けないので仕方ない。
・アイテムやアバター制作にも挑戦してみたい
・2023一番やりたいのは演劇の脚本・演出。本腰入れて一本創りたい。
cluster外でも色々学ぶ時間ほしいし、家業の方も転換期になりそう
そんな事情があります。
イベントページ改善されない限りは労力かけてやりたくねぇ、も本音では少しあるけど。
エフェクトがっつり音楽イベントは、こはださん、YoshiRockさん、RECOちゃんなどに引き継いでいただいて、告知のネタ担当はメタらいおんちゃんに引き継いでもらって。
ただパリピ銭湯3はやりたい。mocopiはじめ、フルトラ環境がガラッと変わりそうだし、2で終わるのは数字的に中途半端だ。
あと大型じゃなくても想月亭は続けたい。最初のころの2‐3人規模でも。
それに、くらぽとれもしたいし、新人を舞台にも立たせたい。
てつじんさんえるさんはじめ、呼んでいただけるなら駆け付けたいし、そのほか求める人がいれば協力したい。
そう言っていくと、大型イベント主催卒業といえどいそがしいんだけど、ただ呪縛はとける。やっぱりね、大型やるとなると、どことバッティングするか、とか余計なこと考えちゃうし。出演してもらうからにはどこよりも人集めたいし、みんなの期待値も高いし…そういうのを忘れてみたい。また時代が求めたら大型にも帰ってくるよ、きっと。
明日はカメラマンとして大活躍なkomatsuさんです。
マルチカメラ配信をやってみた話
複数のカメラマンがおさえている映像をカメラスイッチングする。
まさにテレビと同じことがネット上でメタバース上でできるってワクワクしかない。事例として、想月亭もご紹介いただいてます。
なお、komatsuさんと私の合作として、おはよう真夜中さんPVもあるよ。