腰に来る陣痛、微弱陣痛から陣痛促進剤を使った3日間の出産レポート
2024年9月上旬、出産予定日を5日ほど超過して第一子の男の子を出産しました。
現在は退院して自宅で、育休を2ヶ月も取得してくれた夫と一緒に育児をしています。
今回は私の出産レポートということで、
分娩時間53時間55分という、約3日間の記録を書いていきたいと思います。
【1日目】鮮血のおしるし→腰痛へ、産院に行ったら自宅待機と言われた
朝の3時過ぎ、お腹が大きいので常に頻尿、いつも通りにトイレに行きました。
そしたら、大量の鮮血が…!?
え、何これ生理?(←)それともおしるし?
おしるしって鮮血だっけ?ネットにはピンクとか茶色とか書いてあったけど、鮮血ってやばいのでは?
調べてみると鮮血のおしるしもあるようで、あとで産院に電話をしたら「あーおしるしですね〜」と言われました。
おしるしを発見してから数時間後、何やら段々と腰が痛くなってきました。
しかも、間隔はまばらだけど定期的にじわ〜じわ〜と腰が痛くなってきました。
え?もしかして私、腰に来る陣痛なの?
妊娠中にyoutubeやネットを見て、腰に来る陣痛があると聞いたことがあったので、
これは絶対に陣痛だ!と思い、痛みが来る度に陣痛タイマーをセットしてました。
夕方になると腰痛も少しずつ酷くなってきたので、夫にお願いして産院に連れていってもらいました。
内診をして、モニターを付けて小一時間。
助産師さん「うーん、腰痛は来てるけど、お腹の方に痛みが来ないとなかなかお産は進まないかも。モニター見ても、お腹の張りがまだまだ弱いから一旦自宅に帰って、今のうちにお風呂とか入っておいた方がいいかもよ」
ということでこの日は自宅待機になりました。
この時子宮口の開きは3cm、まだまだでした。
食べるものが家に無く、その後買い物に行ってお風呂入って寝ましたが、
腰痛が来るとその場から動けなくなる位にはジワジワと強くなっていました。
22時頃少しお腹の方も痛くなってきましたが、全然腰痛の方が勝っていて、どの体勢を取るのもキツく全然眠れませんでした。
特に身体を横にすると痛みの波がすごく強く感じられたので、一番楽な姿勢はあぐらをかくことでした。
ウトウトしながら、痛みの波をやり過ごし、座りながらその日の夜は過ぎていきました。
【2日目】遂に入院、待機室で座りながら夜を明かす
腰痛が酷く、座りながら夜を過ごしたので若干の疲労を感じ始めました。
昨夜は食べれていた食事も、この日は腰痛のせいで全然食べられず、ウィダーインゼリーで耐え忍びました。
立会い出産予定の夫に「今のうちに寝ときなー」と言って昼寝をしてもらい、私はその隣で痛みの波をやり過ごしつつウトウト。
この時は少しだけ眠れました。
しかし、1番楽な座るという姿勢も、何時間もやっていると尾てい骨が痛くなってきて、どの体勢を取れば身体が楽なのかをすごく考えてました。
(体育座りが長時間できないタイプです(笑))
そして少々下品な話ですが、腰痛が酷く、トイレに行っても排泄が非常にしんどく辛かったです(笑)
「おしっこしたいのに、腰が痛すぎて全然出せない…」
と夫に何度も言っていました。
2日目は朝からお腹も痛く、朝の9時くらいから間隔は10分を切っていました。
しかしどれが陣痛でどれが陣痛じゃないのかが分からなくなっていたのでなかなか自己判断ができませんでした。
(陣痛だと思って行ったら、これは違うかもと言われたので)
なので痛みの波が来る度にフーッフーッとやり過ごしていました。
そしてそのまま夜になり、腰痛も腹痛も強くなっていたので、流石にそろそろ病院行った方がいいのでは?と判断し、21時頃に入院が決定しました。
この時子宮口は5cm、モニターを付けてみると、昨日より明らかに陣痛の波が来ていました。
このまま陣痛が強まるのを待ちましょう、との事で病院の分娩待機室のベッドで夜を明かしたのですが、当然腰痛が酷く横になれない。
そして尾てい骨も痛いので、助産師さんに頼んで円座を借りました。
流石産院、円座はスっと出てきますね(笑)
私より可哀想なのは夫の方で、1人用のソファで寝ることになってました。
リクライニングしても微妙な角度で、疲れは取れなさそうな感じでした。
【3日目】疲労により微弱陣痛に、陣痛促進剤を投与
陣痛促進剤の威力が半端ない
結局この日も全く眠れずに朝を迎えました。
食べれるものはウィダーインゼリーのみ。
私の選んだ産院はご飯がちょっと豪華なところだったので、朝食もすごい量のご飯が出てきました。
まだ出産してないのにいただいて良いんですか?って感じ。
でも食べれなかったので夫に完食してもらいました。
朝になり助産師さんが内診をしてくれ、モニターもチェックしてもらったのですが、子宮口の開きもほぼ変わらず、陣痛が弱くなってしまっていました。
恐らく、丸2日間食べれず眠れずでいたので疲労が溜まり、微弱陣痛になってしまっているとのこと。
このままだとただただお産が長引くだけだし、陣痛が強まらないと母子共に危険だとのことで、陣痛促進剤を使用してはどうでしょうか?という話をされて、これ以上長引くのはしんどいので「是非お願いします」と書類にサインしました。
朝9時過ぎに陣痛促進剤を投与を開始。
私の使用した陣痛促進剤はオキシトシンという成分のもので、最初は少ない量から点滴を使って入れ始め、陣痛や子宮口の開きをみつつ徐々に量を増やしていく感じで進めていきました。
この陣痛促進剤の効果が凄まじかったです。
陣痛の強さと赤ちゃんの心拍を確認しながら陣痛促進剤の量を調整するので、常にモニターをお腹につけっぱなしで、記録を見ると陣痛の強さと間隔が丸わかり。
投与開始し始めて即、陣痛の強さはメーターを振り切るくらい強く、段々と陣痛の間隔も2~3分から1分へと狭くなっていきました。
感覚的には陣痛のほぼMAXの強さが10時~分娩台に上がる13時まで続いてました。
11時頃には子宮口が8cmに、12時には9cmになりました。
早い早い、そして痛い(笑)
痛みは最初お腹に来て、そのすぐ後にそれを上回る腰痛が来る…って感じでした。
内診に来てくれた助産師さんに、
「この感じだとあと1時間くらいで子宮口全開大になるかも、あともうちょっとですよ」
と言われ、「え、まだあと1時間もかかるの?」と軽く絶望しました(笑)
陣痛促進剤の投与を決めた時に、「日がある内に産まれるといいですね」と言われていたので、全然早い方なのですがね…。
内診をするのに仰向けになるのがめっちゃしんどかったです。
陣痛をやり過ごすのに、力を入れないように頑張っていたのですが、足には入っていたらしく、内診の度に膝ががくがくしていて「足震えちゃっててすみません~」って助産師さんに謝っていたのを思い出します。
「大丈夫よ~痛いよね~(足なでなで)」
「痛いです~」
こんなやり取りを何度かやっていました。
分娩台に上がり全力でいきむ→出産へ
13時頃子宮口10cm、ようやく全開大までなり分娩室に移動。
立ち上がって歩くのも亀さん並みののろさです。
むしろ亀の方が早いのでは?というくらいゆっくりじゃないと歩けませんでした(笑)
分娩台に上がるのも辛かった~、腰痛ほんとマジ…と腰痛を恨んでました。
仰向けでいきむより、ギリギリまでは体を横にする方が良いと言われ、夫の方に体を向け、いきみまくる。
「いきみたくなったら好きにいきんでいいよ」
と言われたので「え、そんなんでいいの?」と思いつつ、陣痛に合わせていきむ。
いきんでいる最中はお腹の痛みも感じないので、「いきめるって素晴らしい」
その間夫がずっと手を握っていてくれていて、すごく嬉しかったです。
そうして遂に仰向けになってラストスパートへ。
分娩台の両脇に掴めるバーがあり、それを握りながらいきみました。
赤ちゃんの頭も見え始め、最後のいきみの時、
「お母さん、もう頭出てきてるので最後もう一回だけ頑張りましょう」
と言われ、もういきんで良いのか一瞬分からなくなり思わず、
「え?私のタイミングでいきんでいいんですか?」
と聞いてしまいました(苦笑)
後々夫にその話をしたら、「余裕あるなって思った」と言われました(笑)
だってもう、そんなに痛くなかったんだもの…。
最後のいきみで全力でいきみ、頭が出たタイミングで「力緩めて!」と言われ「はい!」と応え緩める。
バチンと会陰切開された音。産声を上げる我が子。全身脱力の私。
無事、第一子の誕生となりました。
分娩時間53時間55分、陣痛促進剤を使用してから約6時間、分娩台に上がってから2時間弱での出産でした。
夫への感謝
無事出産を終え、改めて夫への感謝を。
入院してから出産まで、ずっとつきっきりでいてくれました。
陣痛の度に腰をさすってくれ、「水飲む?」と聞いてくれたり、分娩台に上がってからも「頑張れ」とか「息吐いて」とか声掛けをずっとしてくれました。
正直、立ち合い出産への憧れはそんなにありませんでした。
立ち合い出産をしたことで、旦那さんが奥さんを女性として見れなくなったり、グロテスクすぎて倒れたり…などというマイナスの情報をよく目にしていたので。
しかし、夫自ら「立ち合いはしたい」と言ってくれたし、ずっと寄り添ってくれたいたのでとても心強く、立ち合い出産をしてくれてよかったと思いました。
産まれた時涙ぐんでもくれましたしね。
(私は「やっと終わった」感が強すぎて全然泣けませんでした←)
本当にありがとう。
静かなお産の話
53時間55分という長いお産でしたが、私は一度も叫ばず出産することができました。
小さい声で「痛~い…」とは言っていましたが(笑)
陣痛促進剤の威力がすごく、「もう腹切ってほしいわ~」ともボソボソ言っていた気もします。
夫曰く、私が唯一「痛い!!」と大きな声を出したのは、分娩も終盤、会陰切開をするためにハサミを入れた時だけだったそうです。
その頃には陣痛の痛みも少なくなっていたので、意識が会陰切開に向いたのでしょうね…。
叫ばないお産、所謂静かなお産ができてよかったと思っています。
叫ぶと力も入ってしまいますし、体力もゴリゴリ削られる気がします…。
産院がソフロロジー法を推奨しているのもありますし、私自身妊娠中にお産の呼吸法をyoutubeで見て練習をしていたのが功を奏しました。
それがこちら↓
自宅待機の時から分娩台に上がるまで、全部この呼吸法で乗り切りました。
これから出産の方に是非見ていただきたい動画です。
出産を終えて
53時間55分、こんなに時間がかかると思っていなかったし、まさか腰から来る陣痛になるとは思わず、予想外の経験となりました。
出産を終えたその日の夜、ベッドに寝転んで、
「横になれるって幸せ!!」
あれだけどの体勢を取るのも痛かったのに、産んだ途端にその腰痛が無くなったので、やはりあの腰痛はお産に関係があったんだなあと思いました。
陣痛は痛かったですが、何とかなりました。
私は元々生理痛が重いタイプなのも関係あったのか、陣痛促進剤を使用しても「まだこれからもっと強くなるはずだから、今はまだ大丈夫、まだ耐えられる」と冷静に呼吸法を続けることができました。
結局その「まだ耐えられる」と思っていた痛みがMAXだったので良かったです(;^ω^)
これから生理が復活した時に軽く感じたらいいなと切実に願っています。
3日間、私も息子も夫もお疲れさまでした。
入院中、眠る息子を見て「よくこのサイズのものが出てきたな」と本当に不思議で、今でも「よく私産めたな」と思います。
それくらい、もうあまり陣痛の痛みを覚えていません。
まだ2週間ちょっとしか経っていないのにね。
この出産レポートも、出産当日に書いた日記を基に書いています。
書き残しておいてよかった。
バタバタとしていてなかなかnoteの更新ができていないのですが、これからもぼちぼちと更新していきたいと思っておりますので、
何卒宜しくお願い致します。
出産レポートを書き残せて良かったです。
長々と読んでいただきありがとうございました。
よろしければサポートよろしくお願いします🙌🏻