パワサカの思い出④~三冠王
パワマッチに新しい風が吹く。
"三冠王システム"の導入だ。
シーズン制(期間はちょっと思い出せないけど確か1ヶ月くらいだったかな)とし、各ジャンルで成績の一番いいユーザーにそれぞれ『常勝王』『猛攻王』『堅牢王』の称号が与えられるようになったのだ。
これが後に"物議オブ物議"を醸す事となる。
ちなみに
常勝王…得失点差の数値が最も高い
猛攻王…失点数は関係なく得点数が最も多い
堅牢王…得点数は関係なく失点数が最も少ない
となっており、シーズン中に32試合を消化した者、ホームとアウェイで合計64試合のデータが対象となる。勿論、それ以降の結果も反映される。ただトップを目指す者はいかに32試合のクオリティを上げるかに注力していた。(グレードに縛りがあったかどうかはちょっと思い出せない)
ここで大事となるのがアウェイ戦だ。アウェイは自力ではなく相手次第となる為、この32試合の試合結果はかなり影響する。例えばホーム戦が『5-0』で勝てたとしてもアウェイが『0-5』で負けていた場合、猛攻、堅牢ともにスコアは『2.5』となる。得失点差は勿論『0』だ。これは三冠王としては平凡でありトップを目指す者は落ち込むだろう。せっかく5点も取ったのに。
要するにかなりシビアだったのだ。
私の個人的な見解だが、この三冠王システムの導入、運営の狙いは"パワマッチプレイ人数の増加によるコンテンツの発展と促進"だろう。
掲示板の苦言やクレーム、アンチ共のキーキー声、同じユーザーとのマッチング確率の高さからも分かる通り、パワマッチは一部のユーザーにしか人気が無いコンテンツだった。
このアンチ共をいかに参加させるか、パワマッチ信者にさせるかを思考の末に見出したシステムだと推察する。
しかしそんな運営の目論見が完全に裏目に出てしまう。
『みんな32試合で止める問題』だ。
今までひたすら潜ってくれていたヘビーユーザーが32試合でピタッとやめてしまう。私自身も上位に入りたくて32試合の成績次第では打ち止めとした時もあった。気がしないでもない。いや、関係なかったか、こっち依存症だった。
この32試合で止める問題は運営にとって完全に大誤算だったのではないだろうか。
とはいえガチ勢はその32試合の質を高めるべく今まで以上に燃えた。
ランキングとは自己顕示欲と承認欲求を存分に駆り出す格好のシステムだ。皆1番になりたくて、崇められたくてパワサカをやっているのだから。もちろんそうじゃない人もたくさんいるだろうが少なくともSNSで発信する人は一概な気がしている。無論、私も含めて。
ちなみに歴代の三冠王を挙げると
・アモーレ
・らいと
・オーシャンズ
・ハルネコ
・けぴゅ
・マッツン
・ふぁー
・Na
・村
・ミルウォーキー
※敬称略 ※順番適当
もし違ったり抜けがあったら指摘してほしい。この辺は加筆、修正していきます。
こうして見ると皆やはりなるべくしてなってるなと思う。名だたる猛者。強さに定評がある人ばかりだ。
この中でも特に印象に残っているのはらいとさんだ。
私の記憶が正しいならばあの人は一度パワサカを離れている。三冠王システムが導入され「面白そうだ」と復帰をし、そのシーズンでものの見事に、いとも簡単に、やけにあっさりと三冠すべてを掻っ攫っていった。離れた間にトレンドとなっている選手の上位互換を簡単に育成できるからだろう。
必死にあがく我々はらいとさんから見ると『宿儺に挑む呪術師』だったに違いない。
そんな三冠王も数ヶ月が経った頃、ある物議が醸され始める。"談合問題"だ。当時は友達がいなかったから正直この辺の話はあまり詳しく無く、掲示板を読んで知った程度だった。
どうやら三冠王を獲ったユーザーがTwitterで「みんなのおかげ」的な失言をしてしまったのをアンチ共がすかさず喰いついて不正だ談合だと騒ぎ立てたとの事。
真偽は不明だがらその点に関して深掘りはしないが、アンチは火種が欲しかっただけなんだと思った。文句言ってる奴に限って大概パワマッチやってない奴なんだよな。やってない理由は勝てないから、弱いからだろう。自分の弱さを棚に上げてシステムを否定しシステムそのものを破壊しようと目論む。陰キャの発想だ。陽キャの失脚が三度の飯より好きなんだろう。要は羨ましかったんだと思う。あの"輪"が。仲間に入りたかったのではないだろうか。
グリッチであってチートではない。ここが重要で、別にプログラムを改ざんした訳ではない。システムの抜け穴を狙ってズル賢くトップを狙うユーザーは決して1人や2人ではなかったはずだ。
昨今のパワマッチリミテッドでもサブ垢でレートを稼ぐ裏技を聞いた事がある。これもグリッチだ。あえてレートを1000代に落としてマッチング相手のレベルを下げる。深夜帯にサブ垢で1on1マッチングして大量得点を記録する。仲の良いユーザーとのマッチングで故意に勝ちを譲る。どれもこれもグリッチだ。
『得失点差は1位なのに結果が3位のせいでレートが下がる』
このユーザーの不満を解消するために1on1を導入したと推察する。
すると今度はその1on1のシステムを逆手に取って故意にレートを稼いだり三冠王のスコアを稼ぐ。
運営からしたらもう「知らんがな」となるのは必然だろう。
そうまでして1位になりたいのなら勝手にすればいいと。
それで本人が満足するのなら。
"勝てば官軍"とはよく言ったものだ。
でも私だったらそれは絶対にしない。強さに定評がないからだ。私レベルで不正に三冠王なんて獲ってしまうとバレバレなのは置いといて、見合わない強さに居た堪れない気持ちが強すぎて白状してしまいそうだ。マッチングした瞬間に出るあのかっこいい「王者出現」のエフェクトが壮大なフリになってしまうではないか。
自己責任なんだよな。カンニングもドーピングもグリッチも。(ドーピングは相手選手の命に関わるからちょっと違うか)
ただ此度の談合騒動はアンチが一丸となりすぎたのだろう。「ここまでキーキー喚かれたら仕事ならんばい!」と思い腰を上げて対応したのかもしれない。「ついでに狙いが外れた事だし三冠王システムもやめちゃいましょう」となったのかもしれない。あくまで全て個人的な考察だ。流石に目に余った可能性だって勿論ある。
勿論、正々堂々と勝負をしてチャンピオンになったユーザーも多く存在しているだろう。全員かもしれないし。
ちなみに三冠王システムが廃止となってしまったため得られなったが、もしあのまま継続していたら確実に取っていただろうなと思うユーザーが独断と偏見で何人かいる。※敬称略
・温風絶望(三冠王)
・パーマネント(三冠王)
・ココナツ(常勝王)
・ひと(常勝王)
・元祖ワンダーボーイ(猛攻王)
・バタビッチ(猛攻王)
・Nari(堅牢王)
・りば(堅牢王)
キリが無い。角が立ちそうで怖いが他にも猛者は泉のように頭に浮かんでくる。相性や運の要素こそあれど、チームの強さに遜色はなかったんだろうな、おそらく。
第0世代、第1世代、第2世代と区別するとトレンドも相まって面白い構図ができそうだ。
ちなみに本日16:00に完全終了となった。感慨深い。もうちょっと余韻というか、ログインくらいは出来るのかななんて思ってけど、普通にシャットアウトで驚きました。ついさっきまで見れていた我がチーム、我が一推しの選手達はデータベースには残っているのだろうか。
ふと思ったのだが、"ヨミさん"はサ終を存じておられるのだろうか?私がTwitterの友達がいなかった頃、自己満足で育成した選手のスクショをツイートしてはヨミさんだけが"イイね"を押してくれていた記憶がある。誰も構ってくれない低レベルな自己満ツイートにいつも反応してくれる優しいお方だった。あの方がいなければTwitterを続けていなかったかもしれない。
パワサカの思い出⑤に続きます✍️
コイツどんだけ書くん?って思っている方へ。
起承転結でいうとまだ「起」です。