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【読書記録】満願
2025年8冊目。
ミステリーだけどぽんぽんと人が死んだりしないので私には優しかった。
満願は6作の短編からなるミステリー集で、
「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」これら5つの短編が最後にくる表題作「満願」によって全てが繋がる…
のかと思ったら全くもってそういう訳ではなくて、それぞれ全然関係ない世界線の話だった。
いやてっきり全てが伏線で最後にどんでん返しで繋がるのかと…恥ずかしい恥ずかしい笑
でもひとつひとつがかなり濃密でかなり面白かった。
総じて抱いた感想は「不気味」
人間って怖いな〜と。
当たり前やけど人が考える事なんて何一つ分からないし分かった所で分かれない。
「不思議」で「不気味」だった。
好きな順で言うなら
「万灯」→「満願」→「柘榴」→「死人宿」→「関守」→「夜警」かな。全部僅差やけど。
「関守」は「世にも奇妙な物語」にありそうやな〜
一番理解できなかった心情は「柘榴」
アレはちょっとキツかった。不憫過ぎる。
ちなみに単行本と文庫本では「傍点」(強調させる大事な一文)の場所が違ったりするので読むなら文庫本がオススメです。