見出し画像

【読書記録】アリアドネの声

#読書記録
#アリアドネの声
#井上真偽

2025年7冊目

読書YouTuberが勧めてたから気になって読んでみた。

凄い。かなり感動した。臨場感も伝わる。

手に汗握るスピーディーな展開であっという間に読み終わった。そして最後のどんでん返しに度肝を抜かれ腰も抜けた。座って読んだけど。

あらすじをざっくり言うと

ドローン製作会社に勤めるハルオは会社随一のドローンテクニシャン。なんかドローンの資格1級とか持ってた。ある日、災害救助ドローンのプレゼン?かなんかで障害者支援都市に訪れると、たまたま大地震に遭遇。もう街は大惨事。わやくちゃ。しかもその都市は地下に建設されてて、5層くらいになってる巨大な都市。その一番下の5層に取り残された1人をドローンを使って3層にあるシェルターまで誘導するっていうのがハルオに課された任務。ただ、その取り残された1人が「見えない、聞こえない、話せない」という最強の障害を抱えた街のアイドル的存在の人だった。果たしてハルオは彼女を助ける事が出来るのかーー・・といった具合。

しかも地下水が浸水してきて6時間で3層まで浸かってしまうという、いつかの「方舟」を彷彿とさせる展開。あぁトラウマが…

いや、普通に無理でしょって思って読み始めたけど、指点字使ったりワイヤーで引っ張って誘導したりで案外イケそうやなって思ってたら、まぁそりゃ当たり前に色んな障壁があってうわ、これ無理か?いや、イケる?を繰り返す感じ。

6時間も猶予あったら余裕やんって思ってたけど、意外や意外、あっという間に時間が経っていく。

このアイドル、実は都知事の姪っ子という事で、実はこれ目が見えないってのが嘘で健常者なのに障害者のフリをして政治を有利に働かせたり、ドローンの宣伝の為に地震も工作だったり、実は利権の為の陰謀なんやないか?なんて思って読んでました。

なんて浅はかな考察なのでしょう。

そんな稚拙な展開だったらここまで話題になるわけがない。

結末には涙が出そうになった。身体の奥底からなんか熱いもんが込み上げる感覚。いやはや、小説は本当に素晴らしいなと改めて思わされましたね。

正直ドローンに関する知識だったり深堀りの描写は分からない所が多々あったし、地震を想定して一度は頓挫したプロジェクトが再開されたくだりも謎のままだったし、展開的にも色々と、んん?って思う場面もそりゃあったけど、それでも全体を通してやはり素晴らしい物語だったと思う。

余談だけど現実的に考えてこの災害によって被る損害っていくらになるんだろう…なんて考えると少しゾッとした。

しかしながらハルオが頭に包帯巻いて頑張ってドローンを操縦してる感じから何となく「サマーウォーズ」を連想した。頭に包帯巻いてなかったかもしれんけど。



最後に勝手に実写化してみました。
そのうち映画化するんじゃないかな?


高木ハルオ:神木隆之介

ドローン使う主人公

花村先輩:長澤まさみ

主人公の先輩

我聞先輩:岡山天音

主人公の先輩❷

韮沢粟緒:芳根京子

ヒロイン枠なのか…?

中川博美:内田有紀

見えない聞こえない話せない人

伝田志穂:寺島しのぶ

障害3重苦アイドルの付き人

火野誠:松下洸平

ドローン使える熱い消防士

佐伯茉莉:伊藤沙莉

状況報告する消防士


けっこう的を射てない?

以上。

面白かったのでおすすめです。是非是非。



ネタバレですが良かったら読んで頂けると嬉しいです。

また書きます✍️

いいなと思ったら応援しよう!