パワサカの思い出⑥〜エリアの騎士コラボ
先ず最初にパワサカ運営陣に対して私は感謝の意を述べなければならない。
江ノ島高校をいち早くサ終してくれた事に。
そりゃ大人の事情だろう、流石に分かる。もはや誰もシナリオをプレイしていなかった。
コラボキャラも最終的には上位互換だらけで誰も使っていない。パワーアップして売り上げが爆上がりする保証もない。
この状態のまま維持し続けるメリットは双方に無かったのだろう。
それでも少なからずヘビーユーザーは数名まだ息をしていた。私を含めて。
私ならトップクラスのシナリオに改善する気概を持ち合わせていた。
そんな江ノ島高校サクセス。なぜここまで拘ったのか、なぜここまでハマれたのかを話そうと思う。誰も興味ないだろうからできるだけ掻い摘んでサクッといこう。サクッと。信号待ちでも読めるくらいサクッと。
先ず、スマホゲームにおける『ガチャ』と呼ばれるもの。このガチャに各々独自のジンクス(願掛け)を持っているのではないだろうか?
パワサカで例えるなら
・○○時ピッタリに引く
・パワサカ君のリフティング○回目で引く
・毎回一度ホーム画面に戻る
・単発で何度か引いてレアキャラが出たタイミングで10連を引く
どれも疑似乱数を用いたプログラミングならではの"偏りの模索"としてはあながち間違ってはいない。
更には
・引く前にお辞儀をする
・運営に"いつも有難う"と感謝をしてから引く
・ゴミ拾い等、徳を積んでから引く
・精神統一をしてから引く
といったオカルト面でのジンクスもあるかもしれない。
そうした中でガチャの引きがユーザーによって差がある様に感じるのは果たして上記要因が起因とされているからだろうか。
私は違うと考える。
オカルト面はどうでもいいから置いといて、疑似乱数の偏りに関しては素人には分かりようがない。かと言って表記通りに確率が収束しているのかを検証する事はまず不可能だろう。
では確率が時と場合によって変動しているのだとしたら?
表記されている確率と実際の確率が違うゲームがあるらしい。90%表記なら実際は95%に、95%表記なら実際は99%に。逆に10%表記なら実際は2%程度に下げるとの事。これは表記通りに設定すると多くのユーザーが不利な結果になると錯覚するからだとか。
課金額に依存するという噂も目にした。一定額の課金を超えるまで0%に近い数値を設定する。逆に一定額の課金を超えてからもあえて0%に近い数値を設定して更なる課金を煽る。(これはちょっと無理がありそうな陰謀論)
ビギナーズラックとして〇日目までは甘めに設定してユーザーを定着させるというケースも噂としてはある。
課金者と無課金者で待遇を変えるのはある意味フェアだと思う。課金をしていないユーザーのレアキャラ排出率を少し下げる等、何かしら見えない細工をしている可能性は充分ありえる。プログラミングはてんで駄目なのでそんな事できるのか不明だが。
『ガチャ』というのはソシャゲにおいて最もユーザーのご機嫌を伺うコンテンツなんだろう。運営にとって"いい塩梅"を設定する腕の見せ所なのかもしれない。
しかし私はこれも否定する。
そもそもなぜユーザーから不満が生まれるのか。なぜ検証しようがない確率にいちいちケチを付けるのか。それはユーザーが"人間"だからだ。
人間というのは面倒な生き物で、何でもかんでも都合のいいように物事を捉えてしまう。そのマインドに『認知バイアス』と呼ばれるものがある。
・確証バイアス
自分の持つ仮説(良い仮説、悪い仮説)にプラスとなる要素はどんどん取り入れるがマイナスとなる要素には知らんぷりをする。要は『自分は間違っていないマインド』だ。「ほらね!ほらね!」が口癖なのだろう。
パチンコで負ける度に「遠隔操作だ!」と喚き散らす原理と一緒だ。いや、違った、これただの養分だ。
・ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)
結果の傾向によってその後の確率を勝手に変える『そろそろ来るっちゃない?マインド』だ。PKでCPUが4回連続で右に飛んだとする。『次はそろそろ左に飛ぶっちゃない?!』と考える。5回連続で右に飛ぶ確率は1/32で100回のうち3回程度となる。だが実際に5回目に右に飛ぶ確率は4回目までと同じ1/2なのだ。にも関わらず右に飛ぶ確率の方が低く感じるという事だ。
PKだと2択ではないからちょっと例えが下手だった。まぁ良し。
パチスロの押し順当てとかモロにこれで、ギャンブラーの誤謬とはよく言ったものだ。誤謬の意味知らんけど。余談だが私はエウレカのボーナスは全て『中→右→左派』だった。
・クラスターの錯覚
ランダムに起こるべき事象が連続で起こった時に感じる「ふ、不正だこんなもん!マインド』だ。上のPKでもう一度例えるなら、確率が1/2だった場合に右に連続で4回飛ぶとユーザーは驚き確率を疑うだろう。でも20回連続でボールを蹴ると右に連続で4回飛ぶ確率は実は50%なのだ。
他にも認知バイアスは多数存在する。これらの要素が『ランダムなのにランダムに感じない』という疑似乱数を疑うマインドに繋がる。
なので、メーカー側は『一般的なユーザーにとって自然に見える乱数』をあえて採用する。これが確率が表記通りではないメカニズムとなるのだろうか。私は学が無いので正直自分が何を言っているのかすら分かっていない。
そして私はこれすらも否定する。
いや、別に否定はしない。そうなのかと、乱数に対しての持論は無い。知識がないから。
だが確率論に対しては物申したい。誰に?神様だ。
人生において私の確率は一向に収束していないと主張する。
無課金、微課金、廃課金とユーザーによって分子と分母が異なるのは当然だがレアキャラが出る確率は全部同じであるはず。これは確率論。先の"サイレント確変"は関係なくただの確率の話。
1連ガチャを10回引こうが10連ガチャを1回引こうが理論上の確率は変わらない。
確率論に100%など存在しない。何回引いても確率は絶対に変動しない。PSRの出現率が0.5%とするならば200回引いて1体出る程度。20人が10連ガチャを一斉に引くと1人だけ引ける程度となる。
ユーザーによって差が起こるのは当たり前だ。分母が小さすぎる。
にしてもだ、それにしても私の引きは弱すぎないだろうか?ガチャに限った話ではない。ギャンブルにしてもゲームにしても商店街の抽選会にしたってそうだ。とにかく引きが弱い。これはもはや才能だと言える。
引きが弱い奴は何回引いてもダメだし引きが強い奴は同じ試行回数でも何回だっていいものを引く。そこに平等も正義もありはしない。
これが私の持論だ。
そして私はこれを自覚している。認知バイアスも20代半ばで認知した。おかげでギャンブル依存症を完治する事が出来たのだ。
なので私はガチャの結果に一喜一憂しない。どんな結果でも『そんなもんだ』と思えるマインドを手に入れているからだ。(とかいってレアキャラを引いたら飛び跳ねて喜ぶがそれは無意識で一瞬童心に返る二重人格を疑っている)
個々の引きが神様によって平等とされていないのであれば他ユーザーの神引きに僻む必要はないし、自分の引きの弱さに悲観する必要もない。この"神に対抗する仏のマインド"は是非とも世のパチンカスに共有してやりたいもんだ。
そんな中、『おは天の申し子』とまで呼ばれたこの私が7年で一度だけ『神引き』をした事があった。
それが【 エリアの騎士コラボガチャ 】だ。
ここまでが前提。
『引くほど引きが弱い私が一度だけ神引きをしました』
というテーマの3000字以上に渡る前提。
自分でも驚いている。喋り過ぎだ。
前提がここまで長くなるとは全く想定していなかった。
前提を言う為にガチャのメカニズムを説明してしまった。
言うならば『引くほど引きが弱い私が一度だけ神引きをした話の前提の前提』だ。
となると"認知バイアス"のくだりは
『引くほど引きが弱い私が一度だけ神引きをした話の前提の前提の前提』になる。国語の先生にこれ合ってるか聞きたい。
しかし前提だけでこんなに長くなってしまうとは…ここからが本題なのに。もはや誰も読んでくれない可能性が出てきた。ビギナーズラックら辺で信号も青に変わってるだろうし。
そもそも今回は"エリアの騎士編"なので読者はかなり少ないだろうと想定して適当に書いてます。たまにちんちんとか言ってやろうかな。
とりあえず、神引きの話に戻す。
当時はまだPSRが確定で出る保証の無い時代だった。
そんな中で逢沢駆のPSR2枚と四季遥のPSR1枚が同じ10連ガチャ内で出るという異常事態が起きたのだ。
0.5%が10回の内に3枚だ。(確率違うかもしれない)これは私にとって生涯超えられない文字通りの"神引き"となっただろう。
無課金ながら駆のレベル50が作れた事は江ノ島高校サクセスにのめり込む理由としては充分な理由だった。
以上。
神引きの本題が一瞬で終わってしまった。
むしろこれくらい短い文章で伝える努力をしよう。国道側の赤信号でも読み終えるくらいに。
江ノ島高校リリース当初はそれなりにプレイしたがそれでも人並みだった。
きっかけはやはり"パワマッチ廃止"に起因する。
仕事と育児が多忙になった事もありパワサカ熱が徐々に下がってしまう。サクセスをする気力はほぼゼロだった。そんな中唯一何も考えず無心でプレイできるシナリオが江ノ島高校だったのだ。
高水準でデッキが揃えられた事もあり1日1サクセス程度に江ノ島高校のみをやる日々が続く。
そうすると意外とコツを掴み高ランクの育成が出来るようになる。そして遂に歴代1位を獲得したのだ。
いくつか要因はあるが一番はやはりその頃にはもう誰もプレイしていないおかげだった。
論功行賞でも挙げたがモカさんやあそうさんが江ノ高をやれば一発で大幅に更新出来ただろう。デッキパワーが如実に影響する為当然ではある。練習効果UPさえあれば2人に限らず誰でも更新できた。
それでも誰もやらない。
ここまで興味がないものかと少し寂しい気持ちもあったが、1位を維持できるならば頼むから誰もやらないでくれという気持ちの方が正直強かった。
そんな時に運営からの唐突な『エリアの騎士コラボ終了宣言』
世紀の大愚策と批難したが「江ノ高サクセスが出来なくなるじゃないか!」と同時に「最後だから皆が更新しまくるじゃないか!」という気持ちもあった。
昔から私はマイノリティを選ぶ癖があった。
あえて一つに拘る事で代名詞を獲得しようとするのだ。『○○と言えばべっちマン』このイメージを定着させてキャラを確立する事に自分という人間の価値を見出していた。
そして先程の長いガチャのくだりで得た特効キャラ達、シンプルで続け易いゲーム性、誰もやっていないというオワコン具合。全てがマッチングした。
江ノ島高校を母校に選ぶのは必然だった。
そして無事(?)にいち早くサ終を迎える。
まさかの最後まで誰もしないという結末。
これには驚いた。最後くらいはみんなが歴1を取り合うものかと。杞憂…ん、杞憂?杞憂か。うん、杞憂だった。
そして唯一の歴1殿堂入り状態でパワサカを終えられる。
今となっては運営に対して感謝しかない。
"エリアの騎士"とコラボしてくれて有難う。
パワサカの思い出⑦に続きます✍️
ちなみに、
『前提の前提の前提』のくだりは
あいみょんの『青春と青春と青春』を聴いて「あ、これ使おう」と思って無理やり入れました。結果かなり疲れた。
これ全部読んでくれたのリスクさんとクロえもんさんくらいだろうな。