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95 重陽の節句
重陽の節句なるものを知ったのは、6年くらい前だろうか。
和菓子屋に勤めていたときだった。
そもそも節句をきちんと認識していなかったけど、
奇数月のゾロ目の時(11は除く)には、
意識していなくてもそのように暮らしていた。
今や完全に世間的にはノーマークな9月の節句には、
なんだか不憫なこともあって、
一際の想いがある。
何もせずにはいられない。
だから栗ごはんを炊いた。
栗ご飯自体はそんなに好きではないから、
自分のためではなく家族のために。
自分ひとりでも季節を感じながら生きることは出来るけど、
他人が家の中にいるとより意識することができる。
共有しようと思ったら必ずなんらかの表現をしなくては始まらないからだ。
1㎏買って、
半分を栗ご飯に、
残りの半分はそのまま砂糖で炊いて
生クリームと合わせてモンブランクリームにした。
手軽にクラッカーに生クリームと一緒にのせて楽しみました。
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季節物は大好き。
期間が限られているからこそワクワクと楽しみがある。
ノンベンダラリと四六時中あるようでは魅力は感じられない。
人生と同じだな。
今シーズン中にあと1回栗ご飯炊いて、
残りを甘露煮にして御節用に冷凍保存して、
それでも残ったものはもう一度モンブランクリームにして、
今度はスポンジかタルト台でも焼いてちゃんとケーキにしようかな。
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