つい賠償保険の魅力を語りたくなる
企業における賠償保険とは、第三者に損害を与えてしまった場合に、その損害を補填してくれる保険です。
イメージとしては、車の事故で相手の車や乗っている人に傷をつけた時に「自動車保険」で修理費用や治療費用を補償するような仕組みのことです。自分自身の損害ではなく、他者に対して責任を負う場面で非常に役立つ保険です。
賠償保険で守れる部分は
事故による損害賠償 → 誤って相手の財産や身体に被害を与えた場合の補償
やり直し費用 →損害が発生する前の回収や損害が発生した後のやり直し費用の補償
取引先や顧客とのトラブル → 事業上の取引関係での損害賠償にも対応可能
サイバーリスク → サイバー攻撃された後の調査費用からその後の補償
この保険の魅力は、カバー範囲の広さです。予期せぬ事故や過失が発生した時でも、金銭的な負担を軽減し、企業活動を守る役割を果たします。そのため、多くの企業や個人事業主が加入している保険でもあります。
では、そんな賠償保険の魅力を野球で例えるならば、扇のかなめであるキャッチャーのような存在です。※実際に野球をしたことはありません。
あらゆるリスクを前もって察知し、冷静に守りを固める役割を果たします。この「リスク対応力の高さ」が、企業の経営者や個人事業主にとって非常に頼れるポイントです。
さらに、この保険は企業にとって多用途であることがもう一つの魅力です。例えば、企業全体の危機管理対策の一環として導入することができ、経営者や従業員さんに安心感を与えることで業務効率を向上させることも期待できます。また、企業の信頼性を高め、お客様や取引先からの信用を得るためのひとつのツールにもなり得ます。
と同時に保険屋さんが敬遠する保険商品でもあります。
敬遠する理由
その理由は、賠償保険が複雑な補償内容を持ち、リスクの評価が難しいことに加え、歴史的に見ると比較的新しい保険商品であり、常に新しい補償や特約が登場しているからです。保険商品についての継続的な勉強だけでなく、お客様の事業内容や企業状況を深く理解し、丁寧にヒアリングを行う必要があります。この保険は「新種保険」と呼ばれていて、取り扱いには高い専門知識が求められます。その上で最新の情報を提供し続けることが保険屋さんの使命です。
全てのリスクを経営者ひとりが抱えるのではなく、女房役になれる保険商品に頼って貰うことで、パフォーマンスを向上させ、持続可能な成長をサポートする。経営者の皆様が頼れる保険屋さんに出会えることを心から願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。