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村で唯一の外国人が感じる プチストレス3選
バングラデシュの首都から200キロ以上離れた小さな村で生活をしているどぅーです!村では唯一の外国人らしく(※村人調べ)、現地の生活文化に溶け込みながら奮闘しております!!!!
今日は、普段生活している中で感じるストレスポイントを書き留めておこうと思いまして。大前提、今の生活は気に入っているし、現地の文化へのリスペクトは忘れないように心掛けている。でもやっぱり日本と大きく異なる環境でストレスを感じる部分もあるのは事実。
日本に帰ったときに、「あぁ、こんなことでイライラしたこともあったよな」って思い出に浸れるといいな、と願いを込めて、日常を文字に起こします!
その1:すぐに汚れる部屋
部屋がすぐに汚れるんです。その汚れというのが、
砂
虫の死骸
小動物のう〇ち
クモの巣 etc.
という感じで、日本とは大違い。
机に置いていたメモ紙の上に黒い物体がちょこんって乗っているのだって何回も見たし(無言で片づけるまでがセット)、ハチさんがコロンって床に落ちていたり、トイレットペーパーを引いたらヤモリさんが出てきたりするのが日常。
もう驚かなくなった。とにかく自然が豊かで素敵だ!と思うしかない。w
ネズミさんが4日連続で石鹸を持っていったのはさすがに対策したし、
アリさんが行列を作っていたら、踏んでしまうのはかわいそうなので原因追求をするけれど、それ以外の自然発生的なものは基本放置。
いちいち突っかかる方がストレス度が高くなる、と学んだ自分もいる。
でも、部屋を掃除した直後に自然の力にやられてしまうと、さすがに萎えるよね。こっちは小学生みたいに、ほうきと雑巾で頑張っているというのに!
時々、日本ではこのような問題が起こらない理由を考えたりもする。
白アリ対策がなされていたり、虫や小動物たちが家に侵入できないような工夫がされまくっているんだなと思う。彼らがいないわけではない。
というわけで、日本では経験できないことを日常として受け入れながらも、部屋が汚されることにはイラっとしています。
その2:ゴミ箱を漁られる
私の住んでいる村には、ごみ収集システムはない。ゴミは基本的に、そこらへんに捨てるか、燃やす。料理は専ら、薪を組めて火を熾すので、その燃料になったりもする。
私は今ゲストハウスの一室をお借りして住んでいるのだが、もちろん部屋でゴミが出る。ゴミ箱にゴミを集めて部屋の前に置いておくと、担当スタッフが回収してくれる。
と、ここまでは良いのだが、担当スタッフはそのゴミを必ず漁るので、それがかなりストレス。漁る理由としては、
①使えそうなものがあったら欲しい
②燃料になるものとそうではないものを分けたい
この2つに集約される。
①に関して、これまでの例を挙げるとこんな感じ。
昨日捨てたペットボトルが、オフィスで使われていた。
※村では井戸で地下水を汲んで利用するので、そもそもペットボトルを買うことがほとんどない。でも水を持ち運ぶためのボトルはほしいということで、ペットボトルのかなり需要は高い。
日本のファミリーパックサイズのお菓子の外袋が、鍋敷きとして利用されていた。突然の「ばか〇け」の文字にびっくりw
私が使い古した歯ブラシが調理場のところに転がっていた。掃除に使用するらしい。
ゴミの定義はとても難しく、自分にとっていらないものが、誰かにとっては必要なものだったりする。だからリサイクルショップやメルカリが成り立つ。この話を書きながら、以前、大学の授業で「ゴミとはなにか」というテーマで議論が白熱したことがあったな、とふと思い出した。
ゴミを見ると生活様式がよくわかる。だから、ゴミを漁られると、ただでさえ少ないプライベートな部分もむき出しにされる感覚になる。
別に変なものを捨てているわけではない。コンタクトの空ケースやら、鼻をかんだティッシュやら、日本から持ってきたインスタント味噌汁の残骸やら。見られて恥ずかしいものはないのだけど、でも、ストレス。
ゴミが漁られているとわかったときから、生理用品は捨てられていない。
ダッカや海外に出かけるときに持って行って捨てたりしている。
こんなにストレスではあるけれど、「ゴミを漁らないで」とは言えない。
漁らないと処理できないからね。ここはグッと我慢だと思っている。
その3:モノを元に戻して。
バングラデシュの方々と生活をし、仕事をしていると、モノがよく行方不明になる。モノを貸すのは良いのだけど、返してくれない。元通りにしてくれない。
モノの貸し借り以外でも、「やりっぱなし」が結構多いなと感じている。
たとえばちょうど今日の話。
仕事の中で、布を裁断する作業があった。布の大きなロールを持ってきて、切って、、、さようなら。
ロールの端がくちゃくちゃってなって、机の上に取り残された。
「使ったモノは元に戻しましょうね」と小さいころから教えられてきた私には、結構苦痛な瞬間だった。でも、よくあることだろ~~と自分に言い聞かせて、無言でロールを巻きなおして元あった場所に戻した。
このように、モノを元に戻す習慣が少なかったり、共同スペースを汚してもあまり気にならない価値観があったりしても、不思議なことに、組織は回っている。
日本的な考えで現状を見ると、「まじかよ」な部分は無限に見つかるけれど、このやり方で今までずっと組織として成り立ってきたわけで、意外と問題ではないらしい。
一方で、これまでの私の生き方として、「モノは元に戻す」が守られないとストレス値は大きくなる。逆に、これにストレスを感じなくなったら、日本社会でやっていけなくなると思う。w
「お、またストレス感じてるぞ!自分の価値観守られてるぞ!」と歓迎できるまでに強い心を持ちたい今日この頃です。
プチのつもりが全然小さくなさそうだね
「プチストレス3選」という題で、日ごろ感じている「プチ」ストレスを挙げてきたわけだけど、どうやら全然小さくなさそう。
書き進めていけばいくほど、無意識の部分で精神に攻撃をくらってる瞬間が多そうだ、って思えてきた。
日本での暮らしと違うのは当たりまえだから、その違いをどう楽しめるかという話なのだけど、実際にはとてつもなく難しい。
ストレスと言いつつも、楽しいよね!と思えるドMさが、この村生活には必要なのでした。「日本に持ち帰れる笑い話のネタが増えたぞ!」と喜べるようになったらプロフェッショナル!!!
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