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【AutoGPTの仕組み解説】 自律型AI仕組みの基本原理とは
3月末からGithub上話題になっている自律型AIの(あるいはAI自動対話システム)AutoGPTの実現原理について、今回の記事にてそのステップに分けて説明します。
1.設定ファイル
まず、ユーザーは必要に応じて、AIの名前、役割、目標、制約条件などを含む設定ファイル(例えばai_settings.yaml)を作成します。
2.プロンプトの生成
次に、設定ファイルとユーザーが入力した質問に基づいて、AutoGPTはプロンプト(prompt)を生成します。プロンプトには、AIの名前、役割、目標、制約条件、使用可能なコマンドなどが含まれます。
3.ChatGPTとの対話
生成されたプロンプトをChatGPTに送信し、AIの応答を取得します。
4.応答の解析
AIの応答を分析し、実行する必要があるコマンドとパラメータを抽出します。例えば、AIの応答にはGoogle検索を実行するコマンドが含まれている可能性があります。
5.コマンドの実行
解析結果に基づいて、コマンドを実行します。これには、ウェブサイトの検索、スクリプトの実行、GPTエージェントにメッセージを送信するなどの操作が含まれる場合があります。
6.メモリの記録
ユーザーとAIの間の各交互作用を、問題と回答を含むメモリオブジェクト(memory)に記録します。
7.ループ
コマンドが正しく返されない場合や問題が解決されていない場合、AutoGPTは現在の状態に基づいて新しいプロンプトを生成し、ChatGPTとの対話を続け、適切な解決策を見つけるまで続けます。
最後に
AutoGPTのコアの思想は、1つの問題を複数のサブタスクに分解し、それらを一つずつ解決することにあります。ChatGPTとの多数回の対話を通じて、AutoGPTは最終的にユーザーの要求に合った解決策を提供することができます。この方法は、モデルスタッキングと呼ばれ、BabyAGI、ViperGPT、SayCan、ToolKitなどのツール、VisualGPTやHugginGPTなど、類似した手法が用いられています。
ご参考