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Recraft V3が画像生成ランキング1位!デザイン革命の全貌を解説

最近AI業界で注目を集めている「Recraft AI」についてご存知でしょうか?今回はこのRecraftの最新モデル「Recraft V3」を取り上げ、どのようにして文生図(Text-to-Image)分野で圧倒的な実力を発揮しているのか、具体的な使い方も交えてご紹介します。

Recraft V3は、Artificial Analysis Image Arena Leaderboardで1172のELOスコアを獲得し、MidJourneyやOpenAIなどの巨頭を超えて1位に輝きました。このランキングはText to Image Arenaでの全ての投票結果を反映しており、毎時間更新される30件のバッチ結果から成っています。その高品質なテキストレンダリングと、ユーザーの複雑なプロンプトに対する深い理解力で、デザイン業界における新たなマイルストーンを打ち立てました。

https://artificialanalysis.ai/text-to-image/arena?tab=Leaderboard

Recraft AIはどうやってユーザー入力を理解しているの?

Recraft AIがユーザーの入力プロンプトを理解する方法には、いくつかの重要な技術的ステップがあります:

二段階生成フレームワーク Recraft AIは、まずテキストレイアウトを生成し、その後レイアウトに基づいて画像を生成するという、二段階の生成フレームワークを採用しています。このアプローチはTextDiffuser-2論文に基づいており、テキストの位置を正確に配置するために使用されます。

テキスト検出と認識 Recraftチームは、既存のOCRツールがデータ分布の違いにより十分に対応できないという課題に対して、《Bridging the Gap Between End-to-End and Two-Step Text Spotting》という論文を参考に、新たなテキスト検出と認識手法を開発しました。これにより、画像内のテキストの正確な認識が可能となりました。

双方向モデルトレーニング 大言語モデル(LLM)を用いて二つの「双方向」モデルをトレーニングしました。一つはOCR結果からキャプションを生成し、もう一つはユーザープロンプトからモデルが想定するOCRキャプションを生成するものです。このアプローチにより、生成される画像の質やテキストの正確性が大幅に向上しています。

テキストの配置情報 テキスト情報の配置において、TextDiffuser-2と同様に、テキストの内容とそれを示す座標を記録しています。Recraftでは3つの座標点を使用しており、斜めのテキストもサポートしている点が特徴です。

https://www.recraft.ai/blog/how-to-create-sota-image-generation-with-text-recrafts-ml-team-insights

ControlNetアーキテクチャの採用 ControlNetのようなアーキテクチャを用いて白黒のテキスト画像を生成条件として使用し、よりコントロール可能なテキストレンダリングを実現しています。この方法により、ユーザーがレンダリングするテキストエリアを自由に設定することが可能です。

https://www.recraft.ai/blog/how-to-create-sota-image-generation-with-text-recrafts-ml-team-insights

これらの技術により、Recraft AIはユーザーの入力プロンプトを正確に理解し、それに沿った画像を生成する能力を備えています。特に、複雑なプロンプトの理解や長文の処理に優れており、ユーザーのクリエイティビティを最大限に引き出すことが可能です。

Recraftの使い方:プロジェクトの基本操作

Recraftでは、「プロジェクト」を単位として作業を行います。各プロジェクトは無限に広がるキャンバスのようなものです。ユーザーはその中で複数の画板を作成し、画像の生成や編集を行うことができます。これにより、他のユーザーと協力して創作することもでき、コメントを追加してフィードバックを得ることも可能です。

基本的な操作手順

  1. プロジェクトの作成:まず「Projects」版で新しい空白プロジェクトを作成します。

  2. 画板の設定:左側のメニューから画板のサイズ、画像の生成数、生成するモデルなどを設定し、入力プロンプトを入れて生成ボタンを押します。

  3. 画像の編集:生成された画像は「Adjust Colors」で色相や明度、飽和度などを調整でき、必要に応じてローカルに保存することも可能です。

Recraft V3は、ベクターイラスト、モノクロ線画、写実的な写真、水彩画、ピクセルアートなど、さまざまなスタイルに一発で変換可能です。そのため、ポスターや広告、ロゴなどのデザイン作業に非常に適しています。

以下は試した例:今回はFrameとMock二つ使いやすい機能を紹介

Frame: いれたいテキストを入力 + 生成したい画像のプロンプト
上記のテキストそのまま依頼した絵に入れてくれる(今回一文字間違っています。0はPになった)


Mock:まずモックの対象をプロンプトで生成


モック対象にいれたい画像などそのまま生成した絵にスクロール
このように自動的に絵の対象物に融合する

高精度な制御機能と風格モデルのトレーニング

Recraftは単なる画像生成にとどまらず、高精度な制御機能を提供しています。例えば、画像の中に文字を入れたり、ユーザーが設定した風格に合わせたモデルを生成することもできます。

また、風格モデルのトレーニング機能では、同じスタイルの画像を5枚アップロードするだけで、そのスタイルを学習させることが可能です。このトレーニングにより、新しい画像でも一貫したスタイルを保ちながら生成することができ、ブランドやイラスト、ロゴなどのデザインで非常に役立ちます。

Recraftの応用例

Recraft V3は、特にデザインの分野で注目されています。以下のような様々な場面で効果を発揮します:

  • 広告とマーケティング:クリエイティブな広告デザインを、瞬時に作り上げることができます。

  • ロゴデザイン:ブランドのイメージに沿ったカスタムロゴを簡単に生成。

  • コミュニティ利用:Recraftのコミュニティには、他のユーザーが生成した多くの優れた画像が掲載されており、プロンプトの書き方やスタイルの参考にすることが可能です。

まとめ

Recraft AIは、最新のAI技術を活用して画像生成を行う強力なツールであり、その精度と柔軟性により、多くのクリエイターにとって不可欠な存在となっています。Recraft V3の登場により、テキストレンダリングと画像生成の新たな基準が設けられ、今後のデザイン業界に多大な影響を与えることは間違いありません。

このツールが気に入ったなら、ぜひ一度試してみてください。そして、もし興味が湧いたら、私の他のAI関連の投稿もチェックしてください!あなたの創作活動がさらに楽しく、効率的になることを願っています。

ぜひ試してみてください。紹介コード:https://www.recraft.ai/invite/Sq4MPA6pal


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