カードコンサルタントが指南する法人カードのオススメ3選
クレジットカード利用歴20年以上、多くのカードを厳選して利用してきたクレジットカードコンサルタントがオススメの法人カードをご紹介します。
クレジットカードでの個人立替が厳しい時代に
今までは代表者さんの個人カードで会社経費を立て替え、マイレージやポイントなどを獲得されている方も多いでしょうし、現在もいらっしゃるでしょう。預かり消費税などの税金もカードで支払えますし、Google広告などを出稿されていらっしゃる会社では立替費用もかなりのものになり、マイレージなどの恩恵を受けていらっしゃった方も多いかと存じます。
そんな中、高額の個人立替でのポイントが収入とみなされたり、場合によっては損金計上できないなどの話も聞きます。きっとこの記事をお読みの方は顧問税理士さんから個人カードの立替はNGなので法人カードをオススメされ、いろいろと探されている方かと思います。
法人カードってポイント還元がそもそもされなかったり、されても還元率0.5%前後と非常にレートが悪いのが一般的です。この記事ではオススメのカードを厳選してみました。
本noteには一切アフィリエイト広告は使ってないため、純粋に私自身が経営で使っているオススメカードという観点でまとめています。
オススメ法人カードNo1 マネーフォワードビジネスカード(VISA)
カードとは書いていますが、実際はデビットカードになります。すなわち、クレジットカードのようにあとで引き落としではなく、指定した口座よりリアルタイム引き落としになるのでATMカードとクレジットカードの中間のような存在でしょうか。
https://biz.moneyforward.com/biz-pay/
何がすごいか
基本還元率が1%という高還元率がオススメの理由です。100万円カードで支払うと1万円かえってくるというのは大きいのではないでしょうか。
また、カードの利用額に応じてさらに0.5%がボーナスとして加算される仕組みです。このボーナス制度はいつまで続くかは不明なのですが、基本1%還元は大きいです。
ポイント還元について | マネーフォワード Pay for Businessサポート (moneyforward.com)
※ただし一部ポイント還元率1%未満やポイント還元対象外取引もあります
デビットカードのデメリットとして、ETCカードが発行されなかったり、使えないところもちょこちょこあります。たとえばYahoo!広告では一部デビットカードが利用できません。ただ、このカードはGoogle広告、Yahoo!広告、AWSなどの主要サービスで問題無く支払えるので今はこちらのカードをメインにしています。年会費も無料なので一番のオススメと言えるでしょう。
このカードのデメリットは?
先に書きましたがETCカードが発行できないことでしょう。また、デビットカードのため、リアルタイムの支払いになること、そして、指定した口座にあらかじめ送金しておいてチャージする、いわばSuicaのようなシステムのため、少し運用が面倒というデメリットもあります。一応後払いというシステム自体は存在するのですが、マネーフォワードのサービス利用が前提となり敷居が高いため割愛しています。
総評
多少のデメリットはありますが、それを上回るメリットのほうが大きいですね。ブランドもタッチ決済可能なVISAのため、使えお店も多く、安心です。法人のメインカードはこのカード一択と言っても過言ではありません。懸念があるとすると+0.5%のボーナスポイントがいつ終了してしまうかということでしょうか。年会費無料というのも敷居が低いし、発行にあたっての審査もほぼないと思われるのでこのカードオンリーでいいかもしれません。
オススメ法人カードNo2 楽天ビジネスデビットカード(JCB)
こちらもデビットカードになります。楽天銀行のATMカードをデビット化、すなわちカード化した感じですね。
https://www.rakuten-bank.co.jp/business/card/debit/
楽天ビジネスデビットカードの魅力とは?
楽天銀行の法人カードを作っている方だとおそらく無審査で発行されることが強みでしょう。引き落としも楽天銀行のため、マネーフォワードビジネスカードと比較して、運用は楽です。使う分だけ楽天銀行にいれておけばいいので。還元率も1%と安定した比較的高いレートになります。
楽天ビジネスデビットカードのデメリットとは?
これはいずれ改善されるかもしれませんが、Yahoo!広告の支払いに使うことができません。何度も改善要求を出してきてはいるのですがなかなか改善いただけないところです。ただ、マネーフォワードカードの出現により、無事支払えるようになったので今では特に問題はありません。また、これはメリットにもデメリットにもなりますが、JCBブランドなのでVISAほど使えるエリアは広くありません。ただ、日本だとそれほど気にはなりませんね。あとデビットカードゆえにETCカードが発行できないということもあげられます。(厳密にはデビットカードでも日本で1社だけETCカードが発行できるところもありますがこれは割愛します)
あえてもう一点あげるとすると、年会費が1枚あたり1,100円かかるというところでしょうか。そうなるとマネーフォワードビジネスカードに軍配があがります。
総評
非常に使い勝手のいいデビットカードです。複数枚発行も可能なのでよく使う従業員に発行するということも可能です。年会費はかかりますが、普通の使い方をしていれば十分モトはとれるでしょう。JCBだけしか支払えないという場合に活用できるカードでもあります。
オススメ法人カードNo3 アメックスゴールドビジネスカード(期間&対象者限定)
デビットカードをご紹介してきましたが、後払いがいいとかETCカードが法人で必要だということがあれば、どうしても通常カードが視野に入ってきます。2024年1月31日までであればこちらのカードがイチオシですね。
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/gold-business-corp-card/
年会費は36,300円(税込み)しますが、初年度特典でうまく活用すれば最大19万円もしくは19万マイル相当のポイントが獲得できるからです。ただ、この条件を満たすにはリスティング広告を使っているなどの条件があり、完全にこの恩恵を受けられる経営者の方は限られるかもしれません。
アメックスビジネスゴールドカードのメリット
ETCカードはもちろん発行できますし、後払いも可能です。ゴールドカードなので利用可能額が高いのもメリットでしょう。リスティング広告などを活用すると数百万はあっという間に使うケースもあるので。あと、個人的な好みですが、メタルカード(金属カード)で発行されるので、すごくありがたみがあります。ただ、カードが差し込めないところとかもあるので、プラスチックカードもあわせて発行可能だということも補足しておきます。
また、カード保険も充実していて、急な病気などで予定していた出張が行けなくなった場合、条件を満たしていればキャンセル費用の損害を保障してくれる、キャンセル・プロテクションという魅力的な保険などもが付いてきます。
一番大きいのはマイレージに交換できることでしょうか。代表者のみが対象となりますが、代表者のマイレージに交換も可能です。ただ、こちらも所得としてみなされないかという懸念はあるので利用の際は顧問税理士さんにご相談ください。
ポイントが無期限になるメンバーシップ・リワード(年間3,300円)というのもあり、これに申し込んでおけばポイントが無期限になります。これに申し込むと年会費に充当できるようになるようなので、初回特典を年会費として使うというテクニックもありますね。
アメックスカードビジネスゴールドカードのデメリット
あえていうなら年会費が高いことでしょうか。モトをとるためには結構大変なので、初回特典を使って年会費を捻出するというテクニックもオススメです。また、アメックスカードは使えるところが少ないのでは、という懸念がある方もいらっしゃるかもしれませんが、JCBとカードネットワークを利用しているのでJCBが使えるお店であればアメックスカードも使えるはずです。
まとめ
いかがでしょうか。アメックスビジネスゴールドカードは、主にリスティング広告をバリバリ出しているような方にオススメですが、基本オススメNo1のマネーフォワードビジネスカードだけ保有しておけばほとんどのケースは事足りるでしょう。この記事が何かの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。