2022.4.8(金) 足跡

はじめに

「春眠暁を覚えず」と言ったのは中国の詩人「孟浩然」だった。
原文は「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」で鳥の囀りが聴こえ、夜の雨風はどれくらい花を散らせてしまったのだろうかと朝起きて思い耽っている。
ありていに言えば今日は朝活を寝坊し、6時40分から自分が主催する読書会を後回しにしてもらって、Kさんが1週間の俳句ニュースをまとめる「ウィークリークロイワ」を先にやってもらっていたという話。

今日の足跡


7:00 起床 朝活読書

8:00 農業バイト(草刈り)

17:00 茶畑の雑草抜き

18:30 風呂

19:30 買い物

23:00 睡眠

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今日届いた『藍』の若手の時評「現代俳句逍遥」で黒岩徳将さんが「草城平野の地殻」書いている。「草城平野の地殻」では鈴木明全句集『今日』を取り上げている。

取り上げられている句がとても変だった。

取り上げられている句で面白かったのは

おまえは僕を僕は鶫の死を見詰む 鈴木明

ぐんぐん群青デルモンテ缶詰工場の空 同

睡魔いま旅の浴衣の臑あたり 同

チューリップ放蕩の兄生きのこり 同

剥製のあざらし海と繋がる日 同

海猫残党群れ厭うならはよ啼けや 同

黒岩徳将「現代俳句逍遥 草城平野の地殻」(『藍』570号令和4年4月1日)

この句の中で「海猫残党群れ厭うならはよ啼けや」は抽象的な「海猫残党」と認識された海猫の群れからいきなり作者の「はよ啼けや」と感情へ焦点が展開していく。例としてはなんでもいいのだが、完全に「甘草芽のとびとびのひとならび 高野素十」みたいな人が目を向けないどうでもいいような細かなところ発見を描くトリビアルな俳句とは対局を行っている感じがする。


黒岩徳将さんは鈴木明さん俳句について「言いたがる志向」という風に評しているが、俯瞰的というよりかはたしかに作者がガツガツ表現に介入していく気配が感じられる。黒岩さんはこの句集について以下のようにまとめている。

かつて桂信子は「誓子山脈、草城平野」と言った。草城の肥沃な大地の師系の最下部に鈴木明がいると考えると、俳句で読めるテーマをを広げたい人に本全句集を勧めたい。

黒岩徳将「現代俳句逍遥 草城平野の地殻」(『藍』570号令和4年4月1日)

たしかにこれも俳句かと認識するとしたら俳句の世界は広い。


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