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鍵垢手垢

風景や考えていること日々のできごととを書き溜めていきます。ほぼ日更新です。
川嶋ぱんだの考えていること四万十川源流の町松野町の様子や芝不器男の俳句について書きます。日々の変化…
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2021.9.1  とびきりはやい

「おーい、うちこいや」 と呼ばれていった先にあったのは、コレ そう、収穫したばかりのお米。 カメムシに実を吸われた黒い点々もなくおそらく一等米。 やっぱり収穫したばかりのお米は白くて綺麗だ。 「中途半端な袋の量になったからやらい。一回分はある」 って言われたけど、いやいや1週間は余裕で食べられる! 愛媛県松野町はとびきり田植えも早ければ収穫もはやい。 毎年、4月に植えて8月のお盆前後で収穫する。 その早いのなんのって隣の高知県西土佐村は10月の収穫だから2ヶ

俳句における場づくりを考える=令和の平座実現にむけて=

眠れない夜にキーボードを叩いています。 こんばんは川嶋ぱんだです。 これまで僕は甲南大学俳句サークル「かっこ俳句会」や「夜守派」や「樹色」といったグループ活動をしてきました。そのたびに、音頭を取るとどうしても指導的になってしまうということにジレンマを抱えていました。 どうしたら身分や属性や俳句歴に関係なく俳句をフラットに楽しめるのか。 そのなか参考事例になるいくつかの出会いがありました。 その事例を記憶を辿りながら触れ、これからの活動の骨格について考えたいと思います。

星野いのり「疼痛」を読む

星野いのり作品が文藝春秋に掲載されたことと、それに関するいくつかのTwitterでの批判があったことを人伝に聞いて知った。 その批判を敢えて引用はしないが批判が鋭さを帯びていないのは提示された俳句をないがしろにしていて、メディアや独自の認識表明のために作品が使われているからだと。 俳句が「駄作」というよりも深刻なのは評者が提示された俳句にかむかっていないことだと思った。星野作品についてどんな批判があるのかはご自身で調べてみてください。 蔦青し旧姓に押す訂正印 星野いのり

2021.8.9 雲の峰2021.8月号

台風一過。あざやかな夕空。 日常詠が並ぶ俳誌「雲の峰」2021年8月号から 手品師は涼し騙されゐる我も 朝妻力 手品師は涼しい顔をして手品をしている。騙される方はタネを明かしてやろう、という魂胆も持たず手品を楽しんでいる様子が浮かぶ。「涼し」という季語を使っているが一対一で手品をしている緊張感ではなく数人で楽しんでいるような気がした。 百円玉握り浴衣の子が二人 朝妻力 百円玉を握っている浴衣の子が二人。百円で買えるのは綿菓子か。金魚掬いか。1回分しかない100円で何をし

2021.8.1 地域イノベーター養成講座