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そのまんまで
次女が保育園の頃のお遊戯会、これから練習を始めるという時に保育士さんから帰りに声を掛けられた。
保育士さん「あの〜〇〇ちゃん、女の子がするお遊戯ではなくて、男の子の方のお遊戯したいって言ってるんです。女の子一人なんですけど、そっちを踊るのでも大丈夫ですか?」
わたし
「へぇーそうなんですか、保育園の方で問題ないなら、構わないです。すみません、気を使っていただいて‥」
と、言うわけで娘はお遊戯会の日、男の子の中に一人で誇らしげに忍者を踊る顔はにこやかで、満足そうだった。
2歳後半だったと思う。
その頃、夏にはどうしてもこれがいいと言って車が沢山書いてあるTシャツ、カブトムシとクワガタが沢山描いているTシャツを着まわして、姉のお下がりは一切着なかった。
わたしはなんにも考えず、好きなんだなぁ位に思っていた。
お遊戯会の話に戻るが、次女はまだ女の子の踊りをしたく無い理由についてはその時きちんと話してはくれなかったが、女の子の踊りは子豚の衣装で踊る、それが嫌だったのだなと後で思った。
確かに忍者の方がカッコいい気はしてしまう。
しばらくすると、プリンセスの衣装をねだり、好きな男の子の話をする様になる。
今はもっぱら男性アイドルグループのファンである。
先日、LGBTの性自認の本を読んでいて、思い出したエピソード。
わたし自身も小学校低学年までは、半ズボン、ショートカット、よく男の子と間違われていた。
歳を重ねてきて、ピンクや赤も選ぶ様になってきたが、それまでは青や緑、グレーや黒。
好きなものや選ぶものは男性的と言われるものが多く、買い物でも男性の売り場もチェックしたりする。
そして、トレーナーやTシャツ、セーターは買ったりする。(こんなことはどうでも良いけどね)
しかし、好きになって来たのは男性なので、特に今まで障壁となることもなく、過ごしてきた。
男性が見ている景色で女性を見たりもする、車で歩いている女性の後ろ姿に、前から見たいと気になって視線を移してみたり、興味はあるのかもしれないが、人と比較した事がないので、特別なのかは不明‥
もし、魅力的な女性がいたら、その女性か自分を好きでいたら、もしかするとと思ったりして‥
そんな事を書いてきて何を言いたいのかと思うのだが、きっと性自認などのことで悩んできた方達からすると、何言ってんだコイツはと言われるかもしれないが、その時好きなもの、その時から好きなもの、自分でそう思っていること、全てが自分で決められて、自分次第で変えられる、それが普通になれば良い。
当事者という言葉も好きではないが、全ての人が当事者で、全ての人が当事者でない、人はみんな違って、みんなそのまんま、それで良いのに‥
と思っている。