ショートストーリー 転生したら女子高生の人面瘡だった件 第3話
「あの〜少しよろしいでしょうか⁇^_^」
「っっぅう」
僕が話出した途端、女の緊張感が僕まで伝播してきた。一体、この女は僕の何にここまで反応しているのであろうか。
しかし、ここでまた怖がらせては元の木阿弥である。まずは落ち着かせる事が大切である。会社のミスでキレまくっている取引先を宥める役割も担う僕が出来ぬはずもない。
「騒がないで僕の話を聞いて欲しい。落ち着いて。そう、リラックス。リラ〜ックス」
まだ緊張感は伝わってくるが、叫びはしていないので話を続ける。
交通事故の事や事故により体が動かない事などを一生懸命に説明した。なるべく真摯に、相手に伝わるように。
女はずっと黙って聞いていた。最後に一番伝えたかった事を伝える。
「だから、お願いです。僕を助けて欲しい。まず、抵抗があるかもしれないがゲロまみれの布を僕の顔からとって欲しい。そして、現状を僕に説明して欲しい」
「……」
女はまた黙りこくってしまった。しかし、ここは我慢である。僕はこの女が落ち着いて話し出すのをずっと待ち続けた。
暫くすると、女は意を決したのか震える声でこう言った。
「あの……ズボン脱ぎますね」
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