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世界一やさしいHGS ~22G穿刺のデバイスと戦略について~

【この記事を読んでいただきたい方と本書の内容】
EUS-HGSをマスターしたい、中級者~上級者およびEUSにかかわる全ての人が安全なEUS-HGSを実践できることを目標に書きました。

本書は
✅苦痛がすくなく偶発症がない(患者にやさしい)
✅事故のない安全なEUS-HGSの習得 (医師にやさしい)
✅患者サポートの強化や検査回転率の向上(コメディカルにやさしい)を
コンセプトに作成され、

到達目標は、
1.最速でEUS-HGSを習得し成功させる
2.スコープをにぎっていない間もうまくなる
3.偶発症を極限まで減らし、ステント迷入を予防する
4.多くの患者バリエーションに対応できるテクニックを獲得する
こととしました。

これらの目標を達成するための最新の考え方、手技、トレーニング方法を収載しました。

あなたや、あなたの大切なトレイニーの安全なEUS-HGS実施までできるかぎりお手伝いさせていただければ幸いです。

しゅん

更新履歴
2024/08/30 初回リリース(22G HGS 金属ステント編)
2024/09/02 Type IT留置方法を追記
2024/09/23 1万字突破。一部リライト

2023年以前のEUS-BDの状況

EUS-BDは2023年に次のステージにやっと進みました!

2022年までは、22GのHGSという概念はあったのですが、実現にはデバイスが明らかに不足していました。穿刺はできてもその次のワイヤーがさぐれない。そしてワイヤーが探れても、次の拡張操作を行うデバイスが入らないといったところです。ステント挿入以前でとまっていました。

しかし2023年になり、2つの神デバイスが登場します。

ガイドワイヤー:18Fielder 
拡張デバイス:Tornus ES

この二つのデバイスにより状況は一変します。
それを反映して2023年のJDDWでは、
Low volume centerから22GによるHGSの主題発表がありました。

これを受け、22GHGSを安全に誰にでも確実に完遂するにはどうすればいいか?トラブルを起こしやすい注意点は何なのか?
EUS-Channelとして明確にする必要があると考えました。

ここから個人的な意見ですが、現状の22GHGSのメリット・デメリットからデバイス選択と実施手順トラブル予防法もまでまとめていきたいと思います。

なぜ22GHGSが必要なのか?

22ゲージ針は、普段EUS-FNAで使用されており穿刺精度が、19Gと比較して大幅に優れています。19Gの針と比較して細いため、狭い領域でもより正確な位置で、良い角度での穿刺が可能となります。穿刺角度がもっともHGSで重要なのは、続くデバイスの挿入性に強く影響するからです。

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