世界一やさしいHGS ~22G穿刺のデバイスと戦略について~
更新履歴
2024/08/30 初回リリース(22G HGS 金属ステント編)
2024/09/02 Type IT留置方法を追記
2024/09/23 1万字突破。一部リライト
2023年以前のEUS-BDの状況
EUS-BDは2023年に次のステージにやっと進みました!
2022年までは、22GのHGSという概念はあったのですが、実現にはデバイスが明らかに不足していました。穿刺はできてもその次のワイヤーがさぐれない。そしてワイヤーが探れても、次の拡張操作を行うデバイスが入らないといったところです。ステント挿入以前でとまっていました。
しかし2023年になり、2つの神デバイスが登場します。
ガイドワイヤー:18Fielder
拡張デバイス:Tornus ES
この二つのデバイスにより状況は一変します。
それを反映して2023年のJDDWでは、
Low volume centerから22GによるHGSの主題発表がありました。
これを受け、22GHGSを安全に誰にでも確実に完遂するにはどうすればいいか?トラブルを起こしやすい注意点は何なのか?
EUS-Channelとして明確にする必要があると考えました。
ここから個人的な意見ですが、現状の22GHGSのメリット・デメリットからデバイス選択と実施手順トラブル予防法もまでまとめていきたいと思います。
なぜ22GHGSが必要なのか?
22ゲージ針は、普段EUS-FNAで使用されており穿刺精度が、19Gと比較して大幅に優れています。19Gの針と比較して細いため、狭い領域でもより正確な位置で、良い角度での穿刺が可能となります。穿刺角度がもっともHGSで重要なのは、続くデバイスの挿入性に強く影響するからです。
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