僕の記憶が確かなら
先週、大事なこと話したんだけど覚えてる?
シーン。。。
授業なんかで、よくある光景。
こちらは大事だと思って、
どういうストーリーで話をしようかと試行錯誤の末、
伝えたけど、
意外と伝わり切れてない。
(もちろん、話し方が下手ってのはあるけど)
でも、こういうこともあった。
面白い話なんだけど、
といういわゆる「すべらない話」をあるクラスでする。
大抵、「すべらない話」でうまくいったら、
味を占めて、どこか別のクラスでもする。
その感じで、またその「すべらない話」をあるクラスで披露した。
鉄板ネタだったので、こちらも話の強弱やタメなんかも
覚えて、いい感じで話を仕上げたと思った矢先に、
ある生徒から、言いにくそうに、去年も同じ話してました。
って言われて、顔から火が出るくらい恥ずかしい思いをした。
記憶ってのはあいまいだ。
逆に言えば、1年経っても覚えてるくらいインパクトがあったってこと。
で、先週した話は、勉強の面で大切な話だから
一生懸命したわけだけど、
生徒達からすれば、いろいろと言われている中の一つにすぎない。
こちらが大事だと思っていても、生徒はそう受け取らないケースが多い。
例えば、計算については、私は本当にこだわる。
うるさい。と自分では思っている。
しつこいようだけど、また話すね。
というのは、何か、同じことばかり言ってて
言ってる本人からすると、もっと別の話をしてあげたいと思う。
だから、なるべくしつこいって思われないようなことを選んで、
また新鮮な話をして、持って帰ってもらいたいと思う。
けど、話す側と聴く側には確実に温度差があって、
こちらは、何度も話しているつもりでも、
えっ、初耳ー。
みたいなことがやっぱりあるわけ。
私は、キングコングの西野亮廣のオンラインサロンに入会しているが、
毎日のように投稿を見て、先日「夢と金」という著書も購入した。
西野亮廣のVoicyも毎日のように聴いている。
だから、いい加減NFTについては、頭にこびりついてしまっている。
でも、実はそこに大事なことがあるわけで、
なぜ、頭にこびりついているかというと、
毎日のように耳にしているから。
それこそ、しつこいくらいに耳にする。
すると、毎日する歯磨きのように、
特に一生懸命、記憶を辿らなくたって、割とあっさりNFTについては
話を理解できるし、たぶん説明もある程度はできる。
伝える側に立ってみたときに、
こちらがしつこいと思うのは、自分が常に意識しているから、
自分にとってしつこいだけで、
生徒達にとってみたら、一週間ぶりに聴く、
また新たな話になっていることだったりする。
だって、彼らは日々、それを意識しているわけではないから。
3回4回と回を重ねることで、ようやく、
そういえば、先週も言ってたかも。。。くらいなのかもしれない。
しつこい
というとネガティブだが、
私の思うしつこいは
伝わり切ってない時点で、
ぜんぜんしつこいの領域に達してない。
だから、いい加減しつこい
って思われるくらいになったら、
初めてようやく耳にこびりついて離れないってなるのかもしれない。
それがようやく私が理想としている
常に意識してほしいに到達したことを意味しているのかもしれない。
私のような話術もそれほど何かの域に達してない人間は
話し方の質なんか求めても、結果は大して変わらない。
聴く方にそもそも「聴きたいです。」という姿勢がないところからスタートなわけだから。
だったら、量で追いかけるべきだろ。
質にこだわるってことは、
その話し方も、何かすっごく斬新な切り口で
へぇ~、なるほど
が自分から出てくると期待してるってこと。
そんな裏技のようなものに頼ってるようでは
たぶん、一生伝わらない。
だったら、量で追いかけて、
いい加減、聞き飽きたって思わせろ。
そのころには、聞き飽きるくらい記憶に残っているわけだから、
それが求めている状態なのではないか。
で、きっと、量を追いかけてれば、
同じ話でもきっと、違う切り口で話すことだってある。
そこに、勝手に質なんかがついてくるかもしれない。
特に大事なことであれば、一回で全部、理解・納得させられる
技術なんかに頼らず、とにかくアホの一つ覚えのように言い続ける。
しつこいようだけど
は、たぶん、まだまだぜんぜんしつこいに到達してないと思え。
生徒から、もう聞き飽きたって顔をされたら、
ようやく、しつこく言い続けられたということなんだろう。
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