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無職、自宅にSambaファイルサーバを構築する

お久しぶりです。
ヤキソバライターです。

今回は職業訓練で学んだ技術を使って、自宅にLinuxで動くファイルサーバを構築してみたいと思います。


なぜファイルサーバなのか

自宅でずっと使っていたデスクトップPCはマウスコンピューターのミニPCです。
2021年の8月に8万円くらいで購入したマシンで、日常的な使い方には全く問題ありません。
しかし昨年12月に新しいノートPCを購入したので、使用頻度が減っていました。
Windows環境の移行も終わっているので、LinuxOSをインストールして自分でいろいろと遊ぶ用に使おうと思っていました。

職業訓練校卒業前に、先生に聞いてみたところ「ファイルサーバにして運用してみてはどうか」との助言をいただいたので、それを実行してみることにしました。

またワタシはGoogleクラウドを利用しているのですが、容量が20GBと少なく最近預けている写真だけで満杯になってきてしまったのも理由の1つです。

事前準備

今回のファイルサーバ構築に使うマシンのスペックはこちらです。

OS:Windows 11
CPU:AMD Ryzen 5 4500U(6コア/6スレッド/2.3GHz)
RAM: 16GB[8GB×2(PC4-21300/DDR4-2666)/デュアルチャネル]
グラフィックス:AMD Radeon(TM)グラフィックス
HDD(SSD): 512GB NVM Express SSD(M.2 PCI Express接続)
LAN:[オンボード]10/100/1000BASE-T GigaBit-Ethernet LAN
無線LAN:インテル(R)Wi-Fi6 AX200 + Bluetooth5内蔵

製品型番:mouse CT6-H

また購入したものはこちらです。

インストールするLinuxOSは授業で使っていたものと同じ、Rocky Linux9.5にします。

まずは下記のサイトからRocky Linux9.5のisoファイルをダウンロードします。

さらにインストールメディアを作成するためのソフト「Rufus」もダウンロードします。


rufus-4.6.exe

インストールしたRocky Linux9.5のisoファイルはPCのデスクトップに配置しておきます。

isoファイル(アイコンは一例)

①SSDをフォーマットする

今回Windows環境はそのまま残しておきたいと思ったので、SSDを付け替えることにしました。

空のSSDを購入し、それをLinux用のSSDとして運用します。

まずは購入したSSDを取り出します。
新品で購入したSSDはフォーマットしないと使えないので、まずは外付けSSD化できるケースに入れてデスクトップPCに接続します。

ちなみにフォーマットしなければ新品のSSDは使えないということに気づくまで相当時間がかかり、今回の工程で一番てこずりました。

心の声

まずはWindowsのスタートボタンを右クリックし、メニューを表示させます。

スタートボタン

そして開かれたメニューの中から「ディスクの管理」をクリックします。

ディスクの管理

すると今回接続したディスクが表示されているのでそれを右クリックして、「ディスクの初期化」をクリックします。
※間違ったディスクを選択するとデータが消えてしまうので、慎重に行いましょう。

ディスクの管理

「ディスクの初期化」ウィンドウが開くので、GPTを選択し、OKを押しましょう。

ディスクの初期化

下記のように表示されたら完了です。

未割り当てと表示されます

この項目は上記のサイトを参考にして作成しました。
画像も一部こちらのサイトから引用しています。
初出時明記していなかったため、こちらに追記いたします。
(2025 2/13 20:55追記)



②インストールメディアを作成する

次はインストールメディアを作成します。
先ほどインストールしたRufusというソフトを用いて、Rocky Linux9.5のインストールメディアを作成しましょう。

まずは16GB以上の空のUSBメモリを差します。
※インストールメディアを作成する際、USBのデータはすべて消去されます。お気をつけください。

そしてrufus4.6.exeを起動します。

Rufusの設定画面

一番上のデバイスから先ほど差し込んだUSBメモリを選択します。

USBメモリを選択

次にその下の「選択」ボタンからデスクトップ上に保存した「Rocky-9.5-x86_64-dvd.iso」ファイルを選択します。

Rocky9.5を選択

特に変更せず、一番下の「スタート」ボタンをクリックします。
すると、下記のような表示が出るので、「OK」をクリックします。

ISOHybridイメージの検出

また下記のような注意文言も出ますので、「OK」をクリックします。

警告

しばらく待って、100%になったら完了です。

準備完了

③SSDを付け替える

次はSSDの付け替えです。
事前に断っておきますが、mouseのPCに限らず中を開けた時点でメーカー保証は切れてしまいます。
これ以降の作業については自己責任でお願いします。
自作PCなどを趣味にしている知り合いがいる方は頼ってみるのもいいでしょう。

こちらが今回SSDを入れ替えるデスクトップPCです。

mouse CT-6H

コード類やUSBなどをすべて外して裏返します。

裏面

四角のネジを外して中を開けます。

マザーボード表面

ワタシのものはHDDを追加していますが、普通はついていないと思います。
SSDは裏面についているので、さらにネジを外してマザーボードを取り外します。
※ネジはドライバーで外せますが、D-subケーブル端子はレンチなどがないとケースから外せないようになっています。

マザーボード裏面

画像右側についているのがSSDです。
ネジで止まっているので、外して新品に入れ替えます。

入れ替え後

入れ替え終わったら元と同じようにネジを締めてケースに戻します。

終わったら、②で作ったインストールメディア(USBメモリ)をPCに差して起動します。
※ワタシのPCでは裏側のUSBポートでしか認識しませんでした。

電源ボタンをおしてすぐにdelキーを連打してBIOSの画面を表示します。
※連打するキーはメーカーによって異なります。詳しくはメーカーサイトでお調べください。

BIOS画面

そして、「Security」タブのSecure Bootの項目を「Disabled」に変更します。
(mouseのPCには既定のOSしかBootできないようになっています。今回はそれを解除します)

Secure Boot

次に、「Boot」タブのFast Bootの項目を「Disabled」に変更します。

Fast Boot

そしてその上の「Boot Option #1」で自分が差したインストールメディアを選択します。

選択

最後に「Exit」タブでSave Changes and Exitをクリックし、出てくるウィンドウでYesを選択します。

Save Changes and Exit

するとマシンは再起動され、インストールメディアがブートされると思います。

④Rocky Linux9.5のインストール

長くなるので、作業手順書を作成しました。
こちらをダウンロードしてお使いください。


Linuxインストールを行う際、自宅ルータがDHCPサーバになっている場合には、ファイルサーバに設定したIPアドレスをDHCPプールから除外しておく必要があります。
初出時明記していなかったため、こちらに追記いたします。
(2025 2/14 12:10追記)


⑤ファイルサーバ構築

こちらも長くなるので、作業手順書を作成しました。
こちらをダウンロードしてお使いください。

以上で、ファイルサーバ構築は終わりです。
みなさんも良きLinuxライフを楽しんでください。

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ヤキソバライター
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