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インターナショナルスクールの自宅学習 – 前編

我が家にはシンガポールの日系幼稚園からインターナショナルスクールに転校した5歳の息子がいます。インターナショナルスクールは、上の娘と合わせてイギリス系、アメリカ系、IB、プリスクールの4校に通いました。

4歳〜7歳(ナーサリー、Year1、Year2)はどのシンガポールのインターナショナルスクールも学校での学び、宿題や単語テストの出し方など似ていると感じていました。それを真似して自宅で息子に取り組んだところ、息子の英語が飛躍的に伸びたので紹介したいと思います。

この記事が対象にしているのは、4歳〜7歳でインターナショナルスクールやプリスクールで英語を学んでいる子です。入学して半年経つのにお友達が話している中に入れない、一人で英語の本を読めない、英語の文章を書けないといった子に効果がありそうです。

息子は小さい頃からメイドさんやローカルのお友達と遊ぶ機会は多かったですが、親が仕事で忙しく4〜5歳まで本格的に英語の勉強や絵本読みをしていませんでした。嫌がるのを無理にやらせる必要はないと思いますし、イギリスで義務教育が始まる4歳ぐらいから始めたら良いと思います。

また英語のテキストはLazadaやamazon.sgなどシンガポールのオンラインストアで購入していますが、この記事では、同じタイプの本で日本のアマゾンで買えるテキストや無料のサイトを紹介します。

1. アルファベットを読む

YouTubeを聴きながら歌で覚えたり、アルファベット一覧を部屋やお風呂に貼るのもいいですし、エー、ビー、シーとまずはアルファベットを自分で読めるようにします。親がアルファベットを指して子供に「なんて読むか分かる?」と聞くのも良いでしょう。3歳以下でもできると思います。

2. アルファベットを書く(大文字/小文字

海外でメジャーなパウ・パトロールやPeppa Pigのドリルや日本のドリル(うんこドリルでもなんでも)を何冊かやり、アルファベットの大文字、小文字を書けるようにします。英語に触れてこなかった子は意外と時間かかると思うので忍耐強く取り組みます。

無料のプリントだと下記のアルファベット一覧(大文字/小文字)を何度かプリントアウトしてやりました。https://xn--fdk3a7ctb5192box5b.com/es/en_alphabet_all_nazori.html

その際、息子がやりたがったので絵を見て英語で読む(例えば、りんごを見てアップルと読む)は一緒にやっていましたが、単語を繰り返し書くことはやっていないです。

3. フォニックスで単語読み

シンガポールのほとんどのインターナショナルスクールで学んでいるフォニックスの登場です。日本語でも「あ、い、う、え、お」とひらがなを読むことができるようになったら、次は単語(例えばりんごなど)の読みに進むと思いますが英語でもその流れで行います。

まずは、Youtubeを30回ぐらい聞いてアルファベットのフォニックス読みを覚えます。a、b、cを「エー、ビー、シー」ではなく、フォニックス読みで「ア、ブ、ク」のように読んでいきます。

"phonics song"とYoutubeで検索するとaとりんごの絵が出てきて、a is appleと始まる歌が多いと思います。bはballやbugなど歌によって単語が微妙に違いますが、どの歌でもokです。明るい歌、早い歌、長い歌など色々なタイプがYoutubeで出ていますが、子供が気に入った歌で問題ないです。繰り返し聞いて、親がアルファベットを指してフォニックス読みで読めるようにしましょう。

インターナショナルスクールの壁に以下のような表が貼ってあるのを見た人もいるかもしれません。abc順になっていないので取っ付きにくいかもしれませんが、フォニックスの歌はabc順のもので覚えました。shやthなど2文字のものは後回しにしても大丈夫です。aからzまでまずは読み方を覚えましょう。

続いては2文字を読みます。このブログ(https://tomonablog.com/kidsenglish-how-to-practice-phonics/)に書いてある通りにba、ca、da(写真↓)を上から子供と一緒に読んでいきます。これは数回読んですぐできるようになりました。

https://tomonablog.com/kidsenglish-how-to-practice-phonics/

続いて3文字に挑戦します。ブレンディングといって、"word family"の単語を一つずつ読んでいきます。ブレンディングと聞くと難しく思えるかもしれませんが、例えば、batをb(ブ)- a (ア) - t(トゥ) と一文字ずつ読んだ後にブアトゥと読みます。先ほど紹介した方のブログ動画を参照しました。https://youtu.be/-9kZCHZfA2E

背表紙のところが輪っかになっているメモ帳を購入して、写真↓のword familyを1ページに1単語を書いて息子と読み方を練習しました。全部の単語を書くのに2冊必要でした。

https://tomonablog.com/kidsenglish-how-to-practice-phonics/

このワードファミリー(word family)はCVCワードともいい、3つの文字からなる単語でhatやpigといった子音・母音・子音の順番で成り立っている単語です。シンガポールのインターナショナルスクールでは、このCVCワードをナーサリーやYear1で一人で読めるようにします。

息子と一緒にフォニックスの歌を繰り返し聴いていたら私も読み方を覚えたので、ブレンディングでスムーズに単語を読んであげられました。

親の発言が心配な方もいらっしゃるかもしれませんが(aとuは発音が違うなど)、日中正しい発言を耳にしている子供はネイティブの発言が入っているので、あまり気にしないで読んであげています。

このword familyの読みは何度かやりましたが、同じ単語を何度も読んでいると子供も飽きてしまいます。word familyにあるようなCVCワードが沢山出てくるOxford Reading Treeの本を読んだり、絵を見ながらCVCワードを書くワークブックに移行すると良いでしょう。フォニックスの無料のワークシートはオンラインで探すと沢山出てくると思います。例えば、”CVC Words Worksheets”と検索してみてください。

無料のワークシートを数枚取り組んだあとに、フォニックスの音を漏れなくマスターしたい、体系的に学びたいと思い選んだのがジョリーフォニックス(Jolly Phonics)社のワークブックです。

フォニックスは色々な流儀があるようですが、ジョリーフォニックスは日本語のブログも豊富だったのが良かったです。amazon.sgでJolly Phonics Teacher's BookとPupil book1を購入しました。日本のアマゾンでは、「はじめてのジョリーフォニックス ―ティーチャーズブック」「はじめてのジョリーフォニックス1:ステューデントブック」として日本語版が出版されています。

ティーチャーズブック(解答と説明)とステューデントブック(ドリル)はセットで購入すると良いです。英語版ではティーチャーズブックは1〜3までまとめて1冊になっていますが、日本語版は別々(1〜3)になっています。日本語版の方がお値段が高いですが、説明が日本語なのでお好みで選ぶと良いですね。アマゾンジャパンのサイトに本の内容が詳しく出ているのでそちらも参考にしてください。5歳の息子はスチューデントブックの1が終わって今は2をやっています。

単語を自分で読めるようになると日本に帰国しても頭に残っていると思います。このスチューデントブック2では絵を見て文章を書くクリエイティブライティングが出てきますが、普段話している単語を実際に書いてみるのはとても良いトレーニングだと思います。この辺りは後編に詳しく書きます。

Jolly phonics社のサイト

ご参考までにフォニックスの関連の本やアプリですが、Jolly Phonics の公式携帯のアプリがあります。空き時間に取り組めて良いと思います。うちはそれほどやりませんでしたが評判は良さそうです。Jolly Phonicsの無料ワークシートです。https://www.jollylearning.co.uk/resource-bank/

またOxford Reading treeのサイトにもphonicsのワークシートがあります。(https://bit.ly/3QCt7b5)これは娘がイギリスから帰国した時に息子と一緒に読んでもらいました。このワークシートもそうですが、絵を見て英語で答えるワークシートはイギリスの学校に通ってないと分からないです。その点で、はじめてのジョリーフォニックス1:ステューデントブック&ティーチャーズブックは答えがあるのでやり易かったです。

以下は日本で購入するのは難しいかもしれませんが、良かった本や参考書を紹介します。

息子の英系インターナショナルスクールの入学試験を隣で見ていた娘曰く、このような絵本でCVCワードが読めるか先生が試していたそうです。息子に読ませたら結構フォニックス読みで読めたので嬉しかったです。娘は発音は気にしないで読めるようにするのがまず大事だよと言っていました。Jolly Phonics社のです。

Montessori Reading Workbook: A LEARN TO READ activity book with Montessori reading tools: 1という本もCVCだけでなくCVCCワードをやったり、ハサミとのりを使ったワークなど手を動かしてやるので息子と楽しく取り組みました。文章作るパートはまだ早いので取り組んでいません。

後編では、Oxford Reading treeを使った多読、Razキッズなど読み上げをしてくれるipadのアプリ、またサイトワードの暗記など紹介したいと思います。すでにインターナショナルスクールでフォニックスを学んだ人(Year2や3)は、次に紹介する多読や単語の暗記で成績アップを狙いましょう。

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