2021年 GCSEイギリスランキング
GCSEという16歳で受けるイギリスの全国統一試験(9科目以上)があります。Year10&Year11(Key stage4)の2年間かけて学び、2年目の5月〜6月に試験を受けます。大学選びや就職活動にも影響を与えます。国際版はIGCSEというインターナショナル生向けカリキュラムで、その後Year12&13でIBもしくはAレベルを選択します。
IB校のランキングは毎年見ていたのですが、日本からイギリスに留学をする方はIB校よりAレベルの学校に行く方が多いこと、GCSE上位の顔ぶれを見ると伝統校が沢山あったので、今日はイギリスのGCSEのランキングについて紹介します。日本から留学可能な寮がある学校(ボーディングスクール)に絞ったランキングです。
1位のWycombe Abbey(ウィコムアビー)はヒースロー空港から近い女子校です。ウィコムアビーはAレベル、4位の同じく女子校Cheltenham Ladies’ College(チェルトナム レディース カレッジ: CLC)はAレベルとIB選択可、どちらもイギリスの保護者に大変人気があります。
ウィコムアビーの方がアジア人が多く勉強がハードという印象があります。ウィコムアビーの入学はYear7が入りやすいです。学校説明会でも話していましたが、Year9は募集人数が少ないです。一方CLCは、Year9の募集人数が多いので娘のプレップスクールにも沢山のCLC進学の友達がいます。CLCはスポーツに勉強にトータルで合格者を判断しています。
2位のBrighton College(ブライトン カレッジ)は共学校で、シンガポールにインターナショナルスクールを開校しました。Aレベルのブライトン カレッジ、IB校の8位Sevenoaks school(セブノークス)とアカデミックが強い学校では人気を二分します。港町ブライトンはイギリスの綺麗な街として有名です。ブライトンもセブノークスも寮生は共にYear9、Year12のタイミングで入学可能です。
3位のWestminster School(ウェストミンスター校)ザ・ナインの一校で、Year9は男子のみYear12以降は共学です。ユネスコの世界遺産に登録されている建物がロンドンの中心にあり、お嬢さん、お坊ちゃんの学校というイメージがあります。Tatlerによると42%がオックスブリッジに合格と素晴らしい数字です。
5位のTonbridge School(トンブリッジ校)は男子校で生徒の半分が寮生です。ロンドンまで電車で1時間のトンブリッジの中心にあります。スポーツも盛んで、快活な男の子にお勧めです。ザ・ナイン上位校の併願校として良く名前が上がります。
6位のSt Mary’s School(セントマリースクール)は国内有数のカトリックの女子校です。広大な敷地に400名の女子が学んでいます。Year7, Year9, Year12が入学ポイントです。
7位はザ・ナインの一校で最古のパブリックスクールと言われているWinchester College(ウィンチェスター校)です。元々はオックスフォード大学に「ニュー・カレッジ」を作ったのがウィンチェスター校の始まりだそうです。イートン校と並ぶイギリスのトップ2校です。
ノーベル賞候補に挙がったことがある先生もいて、授業以外に週1、2回 Society Talkと呼ばれる自由参加型の講演会では著名人が体験談を話してくれるそうです。毎年日本人の合格者も数名います。ウィンチェスター校にアプライするためにはアジアの受験は香港が会場で筆記試験と面接(45分)を受けることができます。毎年慶応付属校から留学生がいます。以前は灘高と共同イベントも行っていました。
このランキング上位には載っていなかったのですが、スパイファミリーのイーデン校のモデルとなったEton College(イートン校:別のランキングで7位)は世界で最も有名な学校でしょう。イギリスの王族が住むウィンザー城の向かいイートンの街にあります。中心の宿舎には、「キングス・スカラ KS」と呼ばれる特別な試験に合格した生徒が70名暮らします。またハウスと呼ばれる寮に住む生徒は「オピダン」と呼ばれるそうです。
海外の学校からイートン校にアプライするためには、11歳でISEB(シンガポールでオンライン可能)、イートンの独自試験、面接で決まります。社交性が高く、好奇心が強いお子さんが合格している印象があります。
8位はSevenoaks school(セブノークス)です。Cityから電車で30分です。GCSE→IBです。ボーディングスクールはYear9から、試験は寮に1泊泊まって試験(算数、英語、IQテスト)、スポーツなどアクティビティ、グループディスカッションです。今年は5倍の倍率という噂です。日本人のお子さんが毎年1名程度は進学していると思います。イギリスのIBで日本語を選択できる稀有な学校です。
9位Wellington College(ウェリントンカレッジ)はアジアに分校を予定しています。IBの成績が良くアカデミックが強い学校と名前が上がりますし、イギリス本校はスポーツが盛んです。Harrow school(ハロウ校)、Oundle school(オンドル校)、Rudly school (ラドリー校)、Shrewsbury school(シュルーズベリー校)、ウィンチェスター校を含むラグビーグループのメンバーであり、またG20スクールグループのメンバーです。この辺りの学校は学力も良く知名度があるので、スポーツ好きな男子は候補となります。
10位のRudly school(ラドリー校)は留学性の積極的な受け入れも行っており、日本ではそれほど知られていないかもしれませんが、老舗の名門男子校です。690名全員寮に住み、オックスフォードに近いところにあります。ザ・ナイン上位校の併願として受ける男子が多いです。
同じく10位のWhitgift Schoolは1596年設立ととても歴史がある男子校です。同10位のConcord College(コンコルド カレッジ)はシンガポールを含むアジア人に人気の学校です。
10位以降は日本人に名前が知られている学校を選んで紹介します。14位に日本にも開校するザ・ナインの一校、Rugby School(ラグビー校)が入っています。毎年早稲田の附属高校からの留学生が来ています。ラグビーの発祥地としてイギリス本校はアカデミック強く、歴史とネームバリューがあり親も代々、ラグビー校という保護者も多いです。
15位 Abingdon Schoolと19位 St Swithun’s schoolは留学生にアピールするため香港やシンガポールでイベントを行うなど留学生には良い学校です。
21位Downe House(ダウン ハウス)はウィコムアビーやCLCの併願校として受験する女子が多いです。お嬢様学校として有名で、イートン校とダンスパーティーがあり連絡先を交換する機会があると聞きました。
24位 Oundle School、ザ・ナインの一校30位 Charterhouse school、35位 Malborough Collegeもイギリスでも名門校として人気ですが、留学生からも名前を聞きます。
49位Shrewsbury Schoolはスポーツが強く、毎年日本から数名留学生が来ています。62位 Malvern College、53位 Harrow School、このランキングでは名前が上がりませんでしたが、他のランキングで、9位St Paul’s school,16位 Dulwich Collegeも素晴らしい結果を出していました。
ランキングは下記のサイトを参考にしました
https://www.best-schools.co.uk/uk-school-league-tables/list-of-league-tables/top-boarding-schools-by-gcse
https://britannia-study.com.my/gcse-league-table