見出し画像

藤井風"Feelin' Good"日産スタジアムライブから見るダンサーKELOの魅力とは

風くんの"feeling"をみんなで尊重

温かくて一体感のあるダンサーズ

(中央右)いち早く察知するSHINGOさん

まつりの冒頭部分で、手を横に振る動きがあります。ゆっくりと伸びやかにに手を振る風くん。しかし、ダンサーたちの動きを見ていると、初めはゆっくり手を振ってから、サァッサァッと早くなっています。

その中で、SHINGOさんだけが風くんの動きに合わせ、隣のダンサーに目配せをする様子が見て取れます。次にカメラが切り替わった瞬間には、ダンサー全員が風くんの手の振り方に合わせていました。

風くんのアドリブをいち早く察知したSHINGOさんと、臨機応変に対応するダンサーたち。愛しか感じられない。

楽曲の想いを汲み取った表現力

歌詞とダンスのリンク

両手を胸に当てた時の表情がたまらない

で、一体何がほしいわけ
誰に勝ちたいわけ
なかなか気づけんよね
何もかも既に持ってるのにね

藤井風 / まつり

「ayy-yeah-yeah」のメロディーに乗って、歌詞の中にある「もどかしさ」を表現しつつ、ステップを踏みながら移動していきます。

想いに寄り添った美しい所作に、ほんの数秒ですが息を呑むほど引き込まれました。

曲のグルーヴ感をカラダ一つで体現

KELOさん(左)背中でリズムを取っている

あれほど刻んだ後悔も
繰り返す毎日の中で かき消されていくのね

藤井風 / 何なんw

何なんwの特徴であるR&B調のおしゃれなグルーヴ感。これに対してのアプローチが素晴らしくて震えました。一番左端という立ち位置を活かし、後ずさりしながら背中でリズムをとっています。

「yeah-yeah」のメロディー部分では、腰から上半身にかけて非常に滑らかで、まるで身体の中に音楽が流れているよう。

KELOさんの動きには引っかかりがまるでなく、大胆さよりも中性的なしなやかさを感じます。もちろん表現に正解などありませんが、私はこの楽曲に対するKELOさんのアプローチにとても感動しました。

完璧な造形美

どこを切り取っても美しいシルエット

簡単じゃないかもね でも難しくはない
迷いながら探すの それはみんな同じ

藤井風 / 燃えよ

私が一番リピしていると言っても過言ではない、一連の名シーンいきます。

(前列右から2番目)抜かりなく計算された動線の美しさ

右手をパーで開き、腕をゆっくり下ろす振り付けです。他のダンサーの右手はすでにパーになっていますが、KELOさんは人差し指を先導させて頭上に手を挙げています。

バレリーナのように指先まで神経を研ぎ澄ませており、「右手をパーで開く」に辿り着くまでの動線が非常に繊細で優雅です。また、足をクロスしている時に膝が伸びて、足がスラッと見えます。

左腕、そんな後ろいく?

肩甲骨の可動域が尋常じゃないです。Feelin' Go(o)d で泳いでいる時にも思いましたが、正面から見ると肩のラインが対角線になっており、佇まいがとても美しいのです。ウィトルウィウス的人体図に匹敵する黄金比では。

(右から2番目)全身全霊の両手パッ!!

髪がファッ!!ってなるほど全力で両手を開く瞬間がかっこいいです!!ほんの一瞬、されど一瞬。

「あの空に燃えよ」という歌詞の通り、この楽曲の中では何回も空を仰ぎ見る描写が印象に残っています。

腹チラ、かーらーのー首筋

え?色気やばくないですか????(語彙力)

思わずクスッと笑ってしまうユーモア

Patrickの後ろで・・・

(中央)スンッ・・・

Interlude2 ダンサーソロの場面です。Patrickの爽やかでキュートなダンスパフォーマンスの後ろで、両手を前にして突然無表情になるKELOさん。笑

そして、次の瞬間まさかの変顔w
(これは是非とも動画で確認していただきたいです。)

現地組のファンカメラを拝見しましたが、2日目の方がダンサーの皆さんがリラックスしていて、KELOさんも2日目はもっとふざけていました。笑

寝そべりホラー

首もげそう

目を閉じてみて 心の耳すまして やさしい気持ちで
答えを聴いて もう歌わせないで

藤井風 / 何なんw

ただ寝そべっているのではなく、舞台のへりに首を落とし、観客席の方に顔を向けています。

青く薄暗い照明も相まって、若干ホラー感が出ているのは気のせいでしょうか。

その顔は、何なんw

時空を操る者

青春病の大合唱

風くんと見つめ合ってる

青春の病に侵され 儚いものばかり求めて
いつの日か粉になって散るだけ
青春はどどめ色 青春にサヨナラを

藤井風 / 青春病

すべてが愛おしくて、思わず顔がほころんでしまいます。

(右から3番目)ピタッ!!

サヨナラを告げた瞬間、完全フリーズ。配信のバグではありません。

ふとした瞬間に垣間見えるKELOさんの遊び心。
「このポーズで止まるの?」と、つい目で追ってしまう不思議な魅力を持っています。

キリがないから

絵になるよね。

冒頭一発目「キリがないから〜」に入るシーン。ファンカメラで拝見し、KELOさんのダンスのキレと音のはまり方が最高にスタイリッシュで、雷に打たれたような衝撃でした。

原曲にはない効果音が随所に散りばめられており、レーザーなどの機械音にシンクロする動きがとてもクールです。ライブならではの演出が素晴らしく、「この曲こんなにカッコよかったっけ?」と再認識しました。

ただならぬ浮遊感!

人間を操るアンドロイドの映像、近未来的に射し込む照明、鋭いギターの生音、サングラスを含む衣装などが見事な世界観をつくり上げています。まさしく総合芸術。抜群のカメラワークによって臨場感が伝わってきました。

(左)ヒュッ!テケテケテケ

ロボットダンスは決して派手な動きではないけれど、コミカルで細かな動きを広い舞台上で魅せるには、高度なテクニックと身体のコントロールを要するものだと思います。絶大なるインパクトで、唯一無二の存在感を放っていました。

おわりに

Workin' Hard サビ前「know-know…」のキレがやばいんだとか、damnの時に指先が妖艶すぎるだとか、言及したいことがまだまだありますが、キリがないのでこの辺にしておきます。

正直リアタイの時は風くんしか見ておらず、「ダンサーさん多国籍だし、髪型的に韓国の方かな?」くらいの認識でした。

運営側のご厚意により配信アーカイブを残してくださったおかげで、ダンスをはじめ、照明や映像へのこだわり、心奪われる表情の機微、音の粒をじっくりと堪能することができました。本当にありがとうございます。なんとか明日も頑張れます。

そしてKELOさん、風くんのライブに参加してくれてありがとうございました!!

Fujii Kaze Stadium Live “Feelin' Good” [day 1]

[出典]記事内のお写真:Fujii Kaze Stadium Live “Feelin' Good [day 1]


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?