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変化は避けられない

変化に対して生まれる
喜び、悲しみ
憶病、慢心
幸せ、不幸せ
確かさ、不確かさ
色んな変質

どういった形であれ時間が経てば変質するのは当たり前で
例えば初めて力だけで思い切り叩いて鳴らしたスネアの音や
適当にアンプのツマミをガツンと回しきって
心臓が飛びそうな程ビックリした時の事だとか
その時の気持ちはその時しか味わえない、仕方ない
そういうものなんだから

初めて鳴らしたマーシャルの1968superlead
全然歪まなかったな、四つ穴の意味も知る訳もなく
でも一生の思い出と記憶になったなあ
未だに欲しいと思う、今ならもうちょっと上手に使えると思うの
でもきっと鳴らした音はその時感じたそれとはきっと別物で
だから手元に今ないんだと思う
ま。単純にデカいし邪魔だよね
竿の置き場で精一杯だ

その時の気持ちはその時しか、って意味では
曲っぽいものを作れるようになって良かったとたまに思う
写真でも良かったと思うんだけど、
自分じゃ上手に撮れない操れない
まず「上手に撮る」って所にフォーカスされちゃうから
自分の中では写真は切り取るものとして
撮るのも色を弄るのも楽しいけれど
また別の視点にあるんだと思った

無理なポジティブで塗り固めて
嗚咽しながらキラキラさせる事もなく
感じた自分の特別を自由に切り取ってスケッチして
その時の気持ちと言葉を遺す事が87は保障されている
好きに書いて消してを繰り返しているうちに
曲想にもトピックにも変化が生まれて
誰かの為に、なんて今まで興味もやる気もない事も
強く思う事、願う事でとても綺麗なギターになったり
良い具合に暈けて滲んだ鍵盤になったりもした
出す言葉も変わる、前には戻れないんだなと
ネガ的な意味合いなく思う
コード弾きながら弾き語りをしてほろりと泣いた人から
ある種真っ当な変化が生まれている
いいのかどうかはわからない
出した結果をベストにするのは変わらないしさ

町場の小さい飲み屋な気持ちで開いて4年経つと
お得意様からたまに寄ってくれる方、
いろいろなカタチと関わり方で座りに来てくれる人がいる
ぴかぴかの壁は煙草でクリーム色に、テーブルも傷がつく
座ってくれる椅子もヘタるのが出てきたりグラスが割れたり
飲み方が言動が店とマッチせず出禁が生まれたって
四年経てば何ら変じゃない
それでもウチは平和にやれてる方みたい
大変感謝しております

はじめましての気持ちを忘れないようにしたい
薄れていってもいい、最初の気持ちは二度来なくても
その時の感覚はのこしておきたいな
今日作ったオーケストレーションは手触りの温度と安心

例えば当たり前の昨日が明日ぽんと消えて
戻ったように見えたって
変質の果ての今だからリワインドじゃない
だから変化そのものが愛しく思えるような
不思議気持ちにもなって
これってすごい変化だと思ったの
ほんとにね

だから安心して力を抜いて
素敵な夢が見られますように

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