(?_?)
少し前の記憶が少しずつ蜃気楼みたいにゆらゆらと
奥の方に奥の方に少しずつ移動していこうとしているのを見てる
特にそれを止める事もなく
追い起そうとすることもなく
これが魚座の特徴?なんだっけ
違ったかな
薄ら覚えているのは足元にあった換気の為の穴と
紫による光、ブラックライトに反応してオレンジに光るお札が
遠くの方でぼんやり光を灯していたところ
あれは結局なんだったんだろう
立札も読んだんだけどなぁ
全然思い出せないや、色んなものを覚えていて話が出来る人は
本当にすごいなと思う、それだけ興味関心が
手を離さないぞって力が強いんだ
記憶の真ん中にあるものだって
20、30年後には改ざんされて再生されそう
都合よくできているから割とヘビーなバッドエンドも
ほんのりハッピーエンドに代わっていたりしているのかもしれない
それでいいと思う、過ぎた真偽なんてそんなに重要じゃないから
長い夢をみているだけかもしれないんだから
そんな事を考えながらも未来の積算が私を形作るなら
どの未来にするか選びとる事も出来るとも思う
大概の事はそうしてきたから変な自信がある
手にするだけなら簡単、諦めのブレーキを外せばいい
大事なのは乗ってる車が何かだけ、それだけは見ておいてね
冬場使い続けたまま放置された大きい加湿器の水受けには
浄化して残った結晶が付着していた
ざらざらを丁寧に取り除きたい
このまま使うのは当たり前に不衛生がまき散らされて
もう少し早く気が付けばよかったな
ざらざらを取って質感にさらさらを取り戻すうち
複雑に見えた機構は意外と簡単で少しの工夫でパーツも綺麗に外れていく
人間関係も同じように上手にあれこれ外して
こびりついたモノを落とせば綺麗になるかしら
思い悩むことが好きなひと
それはね、悩んでいるようで悩んでなかったのかも
苦しむのが好きなんじゃなくて
綺麗に取れたつもりでも跡は残るね
手入れが行き届いていてもこうなるんだろうか
きっといいやり方があるんだろうけど一旦は満足した
そのまま乾かして置いておけばきっと別の誰かが気付いて
ブラッシュアップする筈
ついた跡を含めて愛せるかどうか
これに今洗い上げた加湿器も入るかな
有用だから手入れをしたいと思うだけで
それだけと思う今の気持ちが
優しいけど冷たい、になるのかな
違うか、そんな人一杯いるし
モノにも割と愛着はある方なんだけどねえ