計画無痛分娩レポ@東京衛生アドベンチスト病院

はじめに

2024年12月、東京衛生病院にて第一子となる息子を出産しました。

臨月に入り、眠れない夜に読み漁ったのが先人の方たちが残してくださった出産レポ。
少しでも、同じように出産を控えた方の参考になればと思い記録を残します。

結論から言うと、この病院で出産できて本当によかったです。

良かった点
・特に分娩室に入ってからが本当にスムーズで、痛みがなく、産まれるワクワクを存分に味わえるお産だった。
・無痛分娩の実績が豊富で、大きな安心感がある!
・看護師さんたちがみんな優しい…
・母子別室、そして夜間授乳はお願いすることができるので回復が早い(気がする)

前日入院〜出産当日 ざっくり流れ

15:30 入院手続き、分娩予備室に移動し麻酔準備
16:15 ミニメトロ挿入のための麻酔処置
16:40 本格的に麻酔開始
17:40 内診、ミニメトロ挿入 <子宮口1.5cm>
18:30 夕食
19:00 点滴外してトイレ、座薬入れる、就寝準備
22:00 眠剤飲んで、モニター外して就寝
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5:40 起床、洗面など
6:00 促進剤点滴準備、破水準備
7:15 内診、破水処置 、促進剤開始 <子宮口4cm>
7:30 陣痛が始まる!
9:45 麻酔開始
10:10 内診 <子宮口5cm>
11:00 促進剤追加
11:15 麻酔追加
11:40 導尿と内診 <子宮口9cm>
13:00 内診、頭が見える
13:20 分娩室移動
13:40 誕生!!!!

詳細

15:30〜
夫と共に病院到着、総合受付で手続きをします。
産科棟2Fの分娩予備室に移動し、荷物を置いたら夫には帰宅してもらいました。
尿検査をして入院着?に着替たら、モニターと点滴をつけます。あれよあれよと始まりました。
麻酔処置を行う準備が終わり、先生を待ちます。

16:15〜
担当医の先生登場。
鼓膜外麻酔の準備をします。
背中をまーるくしてカテーテルを入れる処置…「これが一番痛いよ、みんな痛いって言うからね〜頑張ってね〜」と何度も言ってくるので怯えます。
今思えば、あえて大げさに伝えることで「こんなものか」と思ってもらうための煽りだったような気がします。
実際、痛いですがほんの一瞬なので大丈夫でした。

そのあと、テストの薬を入れられ「右足か左足が痺れたら教えてね」と言われました。
すると、本当に電流が走ったようにビリリっ!となり右足が勝手に跳ね上がりました。
(痛くはないけどすごいびっくりした…こっちの方が言っておいて欲しかった)
※薬の効きによって個人差があると思います

これで麻酔の処置は終わりです。
動かないほうだったよ!と褒めてくださいました。

16:30〜
寝返りを繰り返しながら麻酔を行き渡らせます。
その後、看護師さんによる麻酔の効きチェック。
つねったり、冷たいものを当てられたり。
その人の体格などをみながら麻酔の量を決めているようでした。

16:40〜
本格的に麻酔を開始します。
背中のチューブからひんやりしたものが入る感覚が。
そして再び先生が登場(担当医の先生とは別の方でした)。
内診とミニメトロの挿入を行います。
麻酔が効いているので、何かしているな〜くらいで全く痛みはありません。
子宮口は指一本分くらい開いていて、頸管も短くなってきているからいい感じですよ、と言ってもらえてました。

18:30〜
夕飯の時間です。
この日は炊き込みご飯とお麩のチャンプルーなど。
東京衛生病院の入院食は<卵乳菜食>です。お肉やお魚、濃い味付けのものが大好きな私ですが、基本的には美味しく食べられました。
何より、入院中は身体にいいものを食べることが回復への近道だと思います。

19:00〜
ご飯が終わると、一旦点滴などを外してもらい、就寝にむけて歯磨きや身体の清拭などを行います。
この時、昼以降に便が出ていない場合には座薬を入れてもらいます。

20:00〜
消灯までの間、再度NSTモニターをつけます。
ベルトや麻酔のチューブ、点滴など、色々なものがついているので背中や腰が若干痛く、加えていつもの胎動や張り、軽い生理痛のような痛み、膀胱の圧迫感などがあったため、リラックスとは言えない状態でした。

22:00
モニターや点滴を外してもらい、消灯です。
解放感があり、だいぶ楽になりました。
このとき、睡眠導入剤をもらいます。
眠剤は希望すればということでしたが、ほとんどの人が飲むようです。実際、熟睡とまではいきませんが普通に眠ることができました。
夜中は自由にトイレに行くこともできます。

出産当日 5:40
起床。洗面を済ませると、さっそく陣痛促進剤の点滴準備が始まります。
破水の準備などをして、先生を待ちます。
もうされるがままという感じです。

7:15〜
担当の先生ではない、でも一度診てもらったことのある先生登場。
おそらくこれが内診ぐりぐりというやつかというものをされ(ちゃんと痛かった) 、破水の処置をしてもらいます。
破水自体はあっという間で痛みはなく、あたたかい水がバシャーと出てくるのがわかりました。
この時で子宮口は4cmとのことでした。

7:30
陣痛が始まりました。
はっきりとわかったわけじゃないですが、なんとなく3〜5分間隔くらいで痛みがあったので、これがそうかな〜という感じ。
まだ生理2日目くらいの痛みなので耐えられます。

8:00〜
今のうちにと思いトイレに行ったりしました。
そうこうしてるうちに、だんだんと増してくる痛み。
声こそまだでませんが、この痛みから逃れられるなら逃れたい…!という感じです。

8:40
今日の担当看護師さんが来て挨拶。
結構痛いです…と伝えるも、自力でトイレに行けなくなるくらい痛くならないと、まだ麻酔は入れられないかなということでした。
ここはもうひたすら耐えます。ただ、看護師さんの言うとおり、まだ序の口なんだろうなという痛みでした。

9:45
柵を掴んでしまうくらいに痛みのレベルが上がってきたため、麻酔を入れることに。
15分くらいで効いてきて、麻酔のすごさを実感しました…!!
このとき子宮口5cmほどで、だいぶ柔らかくなってきているもののまだ少し厚みがあるとのことでした。

11:00
麻酔を開始してから1時間くらいでまた少し痛みが出てきました。すぐには麻酔を追加せず、様子を見ようねとのこと。

この頃、立ち合い予定の夫が到着して分娩予備室に来ました。

11:15
あれよあれよと痛みだし、この日最大の痛みが。
うぅ〜〜と呻きながら少し我慢しましたが、「せっかくの無痛分娩なんだから、無駄に耐えるのはやめよう。すぐに相談しよう。」と決めていたため、先ほどから15分しか経っていないですが、看護師さんに「かなり痛いです」と伝えました。
すると「よし、じゃあ麻酔入れましょうね!頑張ったね!」と言ってもらえ、麻酔を追加してもらいました。
15分くらいで効いてきて、あっという間に楽になりました…

振り返ってみると、子宮口の開く進行具合や赤ちゃんが降りてくるスピードがなかなかに順調だったと思います。
そういう方はものの数十分で状況が変わると思うので、都度相談しながら麻酔の調整をしてもらうことをおすすめします。

11:40
尿道と内診を行います。
このときにはもう全然痛くないので、いま子宮口どのくらいだろう♪というワクワク感さえありました。
そして子宮口は9cm。
「14時くらいに産めるといいですね、痛いの耐えてよく頑張りましたね、ここまでくればもう痛みに耐えなくていいので、いつでもすぐ麻酔追加できますからね」とのお言葉をいただけました。

12:40
痛みはないですが、陣痛の箇所が変わってきたのがわかりました。この時は肛門に押し寄せる異物感がものすごくありました。
おそらく麻酔がなかったら、1番辛いと聞く「いきみ逃し」で苦しんでいるパートだったかと思います。
定期的にズモモモモ…!という肛門への圧迫感がすごかったです。痛くはありません。
が、この状態で麻酔が切れたらやばいぞと思い、早めに麻酔を追加してもらいました。

13:00
内診をしてもらうと、もう頭が見えるよとのこと…!
次に分娩室が空いたら行こうねと言われました。
いよいよか…という感じでドキドキです。

13:20〜
夫と共に、分娩室へ移動します。
先生がくるまでいきみの練習です。助産師さんにコツを教えてもらい、何度かいきんでみます。
麻酔が効いているため、力めているのかわからなかったですが、(腹筋あたりを指し)ここに力を入れる感じだよ!と言ってもらえたのがわかりやすかったです。実際、うまくできているようでした。
途中鏡を使って赤ちゃんの頭が少し出ているところを見せてくれました。

10分くらいすると先生が登場、2〜3度いきんだところであっという間に産まれました!!
すぐにお腹の上に乗せてくれ、やっと会えた赤ちゃんとの対面に感動しました。
会陰切開をしたのも、縫合するのも、胎盤を出すのも、全く痛みはなかったです。

もうほんとにあれよあれよという感じでスムーズにことが進んでいくわ、分娩室に入ってから痛いことはひとつもないわで、ただただ赤ちゃんに会えるワクワクを感じることができ、本当に楽しかったです。

その後処置が終わり、分娩室へ行ってから1時間ほどでもといた予備室へ戻ってきました。

予備室での赤ちゃんとの対面が終わり、17時すぎに病室へと移動しました。

徐々に麻酔が切れていき、切開の痛みに苦しんだ夜となりましたが、ロキソニン+座薬の痛み止めでなんとか夜を越えられました。
翌日以降は、個人差あると思いますが、私は切開の痛みはだいぶよくなり、代わりに数時間おきにくる後陣痛に悩まされました。
それでもすぐにスタスタと歩けるようになったし、回復はかなり早いほうだったと思います。
人生初めての入院生活でしたが、快適に過ごすことができました。

さいごに

無痛分娩のありがたみを存分に享受したお産となりました。
痛かったのは、
・8-10時の最初の麻酔入れるまで(子宮口5cm)
・11時-11時半の麻酔が切れて追加してもらうまで(子宮口9cm)
の2回くらいなもんで、なんならMAX値でいうと臨月の頃にあった腰〜肛門にくる前駆陣痛のほうが痛かった気がします。

以上が東京衛生病院での分娩レポです。
担当してくださった先生や看護師の皆さま、本当にありがとうございました。