day40 価値観の押し付け

「一生仕事してた方がいいよ。」
これは、同じ会社に勤める先輩(男性)から言われた言葉です。

確かに私は主婦になることや、子どもを産んで母親になる覚悟はまだないし、正直結婚に対しても無頓着。生きている限り仕事をし続けていたいなと思っています。

その理由としては、自分の母親を見てきたから、というのが一番大きいです。
母は、私を妊娠してから仕事を辞め、主婦として生きてきました。私が中学生になってから毎日お弁当を作ってくれたし、家から駅まで送り迎えもしてくれた。これまでいろんなサポートをしてくれました。

歳を重ねるごとに主婦の大変さを知り、一日中家のことをしてくれている事に感謝しつつ、女性としてのケアを何もしない姿に見ていられなくなる事もありました。そして、やはり歳を取るごとに動かなくなり、昼間からソファに横になり、ずっとTVを見ている姿をよく見るようになりました。

勿論それを悪いと思っている訳でもなく、疲れているから休んでほしいというのは一番に思うのですが、どうしても年老いていく姿を見ていると、もっとああしたらいいのに、こうしたらいいのに、という欲が出てしまっていました。

なので、コスメや下着をプレゼントしたり、たまにはこうしたら?などと、自分なりに伝えてきたのですが、母親にとってそれは居心地の良いものではなかったようです。

時にはその事で言い方がキツくなったり、ぶつかってしまうこともありました。ただそれって、単純に自分の価値観の押し付けをしていたんだなって気付いたんです。

母親には母親の価値観があり、私には私の価値観がある。それを押し付けてあれこれ言うのは違うのだな、と。

勿論家族との関係以外でもそうです。

何であんな言い方をするんだろう?普通はこうじゃない?あの人服装もっと変えたらいいのに。

今までそんな色んなコソコソ声を聞いてきましたが、それは全て価値観の押し付けでした。
言った方がいい事、悪い事の分別は必要ですが、踏み込み過ぎることで自分が損をするパターンって結構多い気がします。

最初に先輩に言われた言葉を綴りましたが、これもそう。ただの押し付けだし、特に男性と女性での考え方、生き方も違います。

誰かに言われたから納得することや考えが変わることもあると思いますが、自分がそれに対して本当にいいと思っているか?と、常に問いかけることを忘れないようにしたいです。

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