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【615字映画感想】「悪い奴ほどよく眠る」
「悪い奴ほどよく眠る」
1960年公開/2時間31分
監督:黒澤明
出演:三船敏郎/森雅之/香川京子
視聴方法:AmazonPrime+東宝名画座チャンネル(+390円/月額)
簡単に言うと、公団の汚職で死に追いやられた父の復讐のために副総裁の娘と結婚した男の話だ。
映画は主人公の西幸一と副総裁の娘・岩淵佳子の結婚式から始まる。
西には戸籍を入れ替えた板倉という協力者がいた。また、汚職がらみで自殺しようとする和田という男も助け、味方につける。証拠を集めながら、最終的には記者会見で副総裁岩淵の罪を暴く作戦だ。
戸籍を変えているので、公団側は西が死んだ古谷の息子だとは知らず優秀な社員だと思っている。当然妻の岩淵佳子も知らない。副総裁の悪い噂はあっても、娘の佳子は純粋で心の綺麗な女性であり、彼女にとって副総裁は良い父親だった。幼少期に足を怪我しており、松葉杖をついて生活している。
復讐のために結婚した西だが、妻の佳子を傷つけたくないどころか好きになるも、気持ちは伝えていない。その様子をかわいそうに思った和田が2人を引き合わせるが、公団側も西が古谷の息子ではないかと気づき始めていたーーー。
汚職がテーマの社会派サスペンスで、登場人物の関係性が丁寧に描かれているぶん、後半の展開には息を呑んで観ていた。黒澤映画が初めてだったので、画作りも新鮮で綺麗。
なんとか落ち着いてあらすじ等を書いてみたが、すごく面白くて話したいことはまだまだある。最初は昔特有の早口にン!となるが、慣れるので気にせず頑張ってほしい。西役の三船敏郎さん、副総裁役の森雅之さんもめっちゃいい。個人的には副総裁と記者たちのやり取りのシーンが好き。