厨房の床を張った話
お久しぶりです。
今回は厨房の床についてのあれこれを記録しておこうと思います。
元歯科の床はよくある住宅用のフローリングでした。冷静に考えてみると歯医者も結構水が飛ぶのにこれでいいんだ…なんて思ったりもします。
そこを厨房用、いわゆる「不浸透性材料」へと変えなければなりません。
保健所の話ではニスを塗ってあればOK!とのこと(結構乱暴じゃないか?)
ただ、配管や重たいもの(主に機材類)を床に置く関係で厨房の半分(図のピンク色の部分)は床を剥がしてコンクリート打ちっ放しにする予定で進んでいました。
ところが!いざ工事を始めてみると幸いリフォームにリフォームを重ねたこの物件はなんと床が4枚の板で分厚く構成されていたため十分な強度があるとの判断でコンクリートを入れるのはオーブンの下だけということになりました!(ラッキー!)
そこで半ばヤケクソで(コラ!)半分コンクリ、半分ニス塗りフローリング!と思っていた床をもう一度しっかり考え直すことにしました。
まず考えたのはどのニスにするのか…
調べてみるとかなりの種類のニスが出てきます。
水性、油性、ウレタン、エポキシ…などなど
わからない言葉が並びます。
床 厨房 耐用年数 不浸透性
様々なキーワードで検索検索検索検索。
私が床に対して一番重視していたのは耐用年数。長い間パン屋を続けるためには不可欠!!
ニスを塗ってもひび割れてそこから浸透してしまったりするのが怖くて厚塗りする方法や柔らかく割れにくいニスなど様々な特性を調べました。
一番良いのはおそらくロンリウム(長尺シート)を業者に施工してもらうことなのですが…もう店舗工事入ってしまってここからまた補助金の関係で内容変更申請を出して許可が降りたら施工会社に発注してもらって…いやいやいや、これ以上遅らせたくない。
そんな思いからなんとか短期間で自分の力でできて、かつ厨房として長く使える床にする方法を探していました。
一通りニスを検索した後やはりクッションフロアを張ってしまうのが一番かもしれない…と考えました。
【クッションフロア のメリット】
・結構、DIYやってみた的な情報が沢山ある。
・自分でやるとリーズナブル(業者に依頼すると高い)
・割れない
・メンテナンスが楽
【クッションフロア のデメリット】
・ど素人なので本当にできるのか不安
・下手に貼ると剥がれてくるかも
・つなぎ目からの浸水が心配
・ミキサーが微妙に動いたりする時に引っ張って破れないか不安
・重たいものを乗せると痕になる
色々と調べてデメリットを解決する手段を考えます。
まず、ど素人なので不安という問題は、偶然にも夫の仕事仲間の方がDIYが得意ということでお力を貸していただく形で解決。
下手に貼ると剥がれてくる問題と、つなぎ目からの浸水に関しては、フロア用テープでの貼り付けだと剥がれやすいようなのでクッションフロア 用のボンドで貼り付けた後、つなぎ目を全てコーキングする手段で解決。
それから、ミキサーの下がどうしても不安だったのでそこだけベニヤ板を張ってニスを塗る方法で解決。
最後に、重たいものを乗せると痕になる問題はもう別に厨房なんだしいいやってことで気にしないことにしました。破れなければ良い。
そうと決まれば!
まず床の面積を図り、必要なシートの量を計算する(シートのサイズがわからなかったので一度大きなホームセンターへ下見へ行きました)
幸い凹凸や障害の少ない厨房だったため計算も楽々でした。
いざ貼り付け!
まず仮置きをしたあと、半分めくりボンドを塗って貼り付けます。
こんな感じで(向きがバラバラで見づらくてすみません)
貼り付ける部分にボンドを塗って貼り付けてから不要な部分をカットします。(厨房の形状に応じて順番は違うかもしれません。今回の床は比較的簡単な間取りだと思います)
余った部分を点検口のふたへ貼り付けていい感じに!
それからDIY師匠に教わりましたが床の模様の端に合わせていい感じに継ぎ目をカットしてからはり合わせると継ぎ目が目立たなくなります。
マスキングをしてコーキングをする部分に埃がつかないようにして、1日目終了。
翌日に電気工事が入るとのことだったので埃が出る前提のマスキングです。
2日目、継ぎ目をコーキングしていきます。マスキングテープを継ぎ目塞ぎからコーキングのはみ出し対策へ張り替えて(勿体無いので使い回した貧乏性の私…)
この切れ目にしっかりコーキング剤を塗り込みます。先に起業していた方からコーキングのやり方を教わった際に、ビニール手袋をはめた手で直接塗った方がしっかり濡れると聞いていたのでニトリル手袋をはめてティッシュ片手に地味な作業が続きました。
全部塗り終えて翌日明るくなってからしっかり確認したところ、数カ所こんな感じの空気穴が空いていて、このままでは浸水するので再度コーキング塗りました。
そして完成!!!!
手前のコンクリート部分がオーブン予定地で、奥の床見えてる部分がミキサー予定地です。
後日、適当なベニヤ板を購入しミキサー予定地に貼り付けました。
ちゃんとコーキングも忘れません!!
バッチリ!!
3枚前の写真にある通りこの部分に点検口がありどうしてもベニヤが浮いたりしてパカパカする部分があったためしっかり釘でガチガチに止めました。
これにて厨房の床完成です!!
(施工のスケジュールの余裕があったために私が今回施工期間中にこうして私がDIYをさせていただく時間が生まれました。散々遅い遅い文句言ってましたが、今回そのゆとりに心から感謝しました。)
今回携わってくださった方々にも本当に感謝!!!!
そんな床貼り記録でした。
長々読んでいただいてありがとうございました!