エマ・ヴェルデさんにやられた

観ました。観ました????

すごかったです。内心結構舐めてました。すみません。何回も周回してる人いて、(いや、そんな見る必要ないやろ……)などと思っていました。違いました。描写描写の情報量が濃すぎてよだれ出して中和する羽目になりました。虹ヶ咲の本編で描き切れなかったところがバンバン出てきて毎秒のように涙を浮かばせることになりました。すごかった。

字面通り顔面ぐしゃぐしゃだったのですが、記憶が残っている限り感想を書き殴っていこうと思います。盛大にネタバレしていきます。

なんといっても掲題の通り、エマ・ヴェルデさんにボコボコにされました。やっぱりこの人のこと改めて好きなんだなって感じました。

エマ・ヴェルデさんのアニメ1期2期の本編での活躍って直感的にわかりにくいと思ってます。でも間違いなく虹ヶ咲のストーリーを前に進めているキャラなんですよね。雰囲気のわりにいぶし銀だと思います。

アニメ本編の他キャラクターは、自分の悩みを他者のサポートをもらってスクールアイドル像の解釈を変える。問題を解決するといった構造になっています。例えば、その構造が顕著なのが、上原歩夢や桜坂しずく。対して、エマ・ヴェルデさんは自己解決型だったりする。それどころか、アニメ1期では果林に干渉して、果林の考え方を変える側だったりする。実は本人に向かった悩みらしい悩みがないキャラで、そういう点では他キャラクターと比べて薄味だったりする。かなしい。

ただ、今回の劇場版ではそのエマさんの本質がすごくよく丁寧に描かれていたので個人的にとてもててもうれしかった。エマさんの他者の目線に立ち、人に寄り添う力、そしてなにより凝り固まってしまった心を溶かし、ぽかぽかにするというスクールアイドルポリシーがよく出ていた。うれしい。

その描写は細かくて、例えば天ちゃんとの最初の邂逅では、座って三線を弾く天ちゃんと目線を合わせるために椅子に腰かけたり、ランジュがホテルを抜け出したときはさらりと同伴したり、そして決定的なのは、朝の天ちゃんとのシーンの「ゆっくりでいいから天ちゃんの話が聴きたいな。」これすごくないですか?なかなかこういうことって気を付けててもできないことだと思います。目の前の人間と歩調を合わせる。そんな高度なコミュニケーションをさらりとやってのけるエマさんはとんでもない人です。
また、エマさんはさらりとその場の最適解を叩き出したりします。今回も当意即妙な解答をはじき出していました。それはもちろん、天ちゃんとのコラボシーンです。ここでは2つの異なった問題に対してそれぞれ的確な答えを出していました。1つは天ちゃんへの「自分の気持ちを素直に伝えない問題点の指摘と本来あるべき姿の提示」です。そしてもう1つはニジガクメンバーに対する「高め合い競い合う中での手の取り合い方の提示」です。もっと素直に気持ちをぶつけていいじゃん。別に競争の中でも一緒にライブしたっていいじゃん。そんな各々が抱えていたもやもやに対して同時に、それを無意識的に解答を出してのけているのがエマさんの魅力でありすごいところだと思います。またニジガクの中で『起』を担うのがかすみんなら、実は『転-結』の重要なシーンにエマさんがいつもいると思っています。色眼鏡なしにキーパーソンだと思ってます。

そして一番の見せ場、歌唱シーンについてですが、当アカウントは涙ボロボロで何も記憶がありません。良い音と良いマイナスイオンが鳴ってました。良かったです。

虹ヶ咲の最推しがこうやってフィーチャーされているのを見てうれしくないわけありませんよね。でも記憶がないのが悔しいです。

ざっと書いてみましたが、思いの他覚えていました。歌唱シーン以外。もっかい新鮮な気持ちで歌唱シーン観れるのなかなかに嬉しいことなのかもしれません。なんか嬉しくなってきました。うれしい。

2章の新しい伏線も撒かれていたので楽しみにしています。終わり。

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