桜散らしの雨
桜が満開になって見頃になると、毎年必ずといっていいほど雨が降ることがある。本当に不思議な位、すごい確率で桜の季節に一回は雨が降っていると思う。
これは偶然なのかしらっと不思議に思うほどだ。
桜が散る様が美しいという考え、「散り際の美学」なんてのが日本にはあるらしく、それが日本人の精神性だとか風流だとか語られるから、桜が咲いて雨が降るというところまでこの季節のお決まりにいつの間にかなっているのかもしれない。
これもまた巷でいう「引き寄せの法則」の最たるものかもしれない。
フィギュアスケーターの浅田真央さんが引退するというニュースが日本列島を駆け抜けている。
駆け抜けるといってもニュースだから、一瞬だけれど。
日本は、縦に長いから、桜前線があったり、梅雨前線があったり、季節が北上して、徐々に季節が移り変わっていくような一体感があるように思う。
それは、ライブでよくある
あちらの席の方から、うぇーーーーぶ
という演出と同じものを感じる。
ニュースも、駆け抜けるのは一瞬だけれど、それを知っているか知らないかでなんか妙な一体感が生まれているように思う。
私は、お花見という名目の宴会に参加したことがないのだけれど、この季節に桜を見上げていると、同じことをしている他の人達と妙な一体感がある気がする。
一体感を感じるのに、お花見ってきっといいものに違いないと旬が過ぎかけている桜の木の下を通りながらそう思う。