『百円の恋』感想
痺れる一本ってある。
得体のしれない鳥肌が身体をぶわぁ〜って駆け抜ける感じ。
後半から、ぶわぁ〜が止まらない一本。
勝ちを知ってしまって、勝つことの快感から逃げられない「バナナマン」さんこと新井浩文さん。
ずっと焦燥感・劣等感を抱えつつも知らんぷりしてる一子さん。
しかも、その演技に説得力がありすぎる。この一本に、一子さんと同じくらい、いやそれ以上に命燃やして演じていらっしゃったんだなぁと思った。
自分が「百円くらいの存在」と認識して、そっから立ち上がろう這い上がろうとされる姿がかっこよすぎてしびれました。
演出がシンプルで、BGMが胸のドキドキを駆り立ててくれる。
安藤サクラさん、素敵な女優さんだ。生活感がきちんとある。
なのに、ボクシングやる時には、本当に身体が絞られていて、それはもうびっくりする位で。
すごいなぁ。プロだなぁと思った。
なんかあった時・悔しいことがあった時、また見てうわぁーって私も駆り立ててもらえる一本になるんだろうな。
『ANGRY/HUNGRY』