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LALALAND 感想

LALALANDを観終わって、頭の中で繰り広げられるミュージカル現象に

「もう頭の中がララランドなんだけど!」と思わず友人にLINEで報告してしまった。

友人は世間と隔絶されたところで過ごしているべき存在のため(本来は私もなんだけれど)、
「頭の中ララランド」といったところで、映画のタイトルということがわかってもらえず、「やべぇな!」と苦笑されたにすぎないのだけれども…
でも、なんとなく意味が伝わったので、これから脳内の妄想に邪魔されて集中できないときは使おうと思った。

「すみません!頭の中、ララランドで一駅乗り過ごしました!」
「すみません!頭の中、ララランドで今日携帯忘れてきちゃいました」
「すみません!頭の中ララランドなので、今はゴズリング様しか見えてません」
「すみません!頭の中ララランドなので、夜ご飯はセルフでお願いします。」

…便利だなぁ!

と、忘れない内に映画の振り返りを。
初めて、200円上乗せして一段と大きいスクリーンで観たら、乗り物酔いするかと思ったので、次から心して大スクリーンに挑もうと思う。

ちょっと懐古主義的なところもあるけれど、今の時代のベストを尽くして圧倒的に美しいものを作りたいというのが今回のコンセプトなのかなぁと…。
同じようなコンセプトは、マーティン・スコセッシ監督が「ヒューゴの不思議な発明」で挑戦されていて私はこちらの方が好きだなぁと思ったけれど。

音楽も素晴らしい。ダンスも素晴らしく、色彩も鮮やかで、なんだか動く「ルノワール展」を観ているような気分だった。
カメラが早く動いたり、わざとぼかしたりしていて、色のふんわりとした混ざり合いが、物体と物体の境界線をうまくごまかしていて、それは全体としてとても美しい1枚の絵になるのである。

とくに、ラストは圧巻だし、エンドロールで流れる曲が映画の余韻を加速させ涙腺を刺激するので、これから観られる方はぜひエンドロールまで観ていただけたらと思う。

主人公のお二人について、感想を友達とやりとりしたところ

私は、二人のすれ違いは「ディナー」からだと思ったのに対し、
友人(男)は「最後の公園での会話が全てだった」と言っていたので、

男女で見る視点がずれていて面白いなぁと感じた。
(これについて、是非男女の方のご意見をお伺いしたいです。)

そして、ラブシーンは一切ないのだけれど、初めて手をつなぐシーンは二人のドキドキがこちらまで伝染してくるかと思うほどだった。
そこだけ切り取って何度も観たいなぁと思うほど素敵なシーンでした。
正直にいうと、映画とかによくある「大胆な濡れ場」には大反対である。
「芸術のため」と「快楽のため」でよく二分されがちだけれど、芸術という建前があろうが、濡れ場は濡れ場な気がしていて…
手が触れ合う・唇が触れ合う・見つめあう…それだけで、二人の関係は語れると思うので、濡れ場反対派です!
とここで話を元に戻そう。

ミアの前カレ、グレッグさんとはそこ後上手いこと別れられたのかしら?なんて、要らない心配をしてしまったり、
今の時代にするならもっとファッションと音楽を現代よりにするべきだったと思うし、ミュージカルだからこその振り切った世界観でもよかったんじゃないかしらと思うし、タップシューズは黒一択でお願いしたかったし…
ミアのスタイリングも、ここのサイズ感とかもうちょっとどうにかなったでしょ、キーーーッ(なんでこんなに小さいことにイライラするのかしら…)って思うことも何度かありましたが、

「頭の中ララランドです!」って、言いたくなるくらいには素敵な映画だったとお伝えしたいと思います。

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