犬のいる生活
犬を飼ってもう12年位になるんじゃないかな。
我が家には2匹の犬がいる。どちらも、あまりお行儀のいい犬たちとは言えない。
トイレの場所は絶対わかっているのに、ほったらかしにしていると粗相をする。
でも、帰宅するとき出迎えてくれたり、悲しいときには寄り添ってくれたり、毎朝挨拶しに来てくれてるところはやっぱり相棒という感じで。
言葉が通じないから、本当に何考えているのかわからない時がほとんどだけれど、でもね、ふとした時に
「あ、繋がった。」
って思うときがあって、それはやっぱり嬉しいものだと思う。
撫でている時、気持ちよさそうにしたり、抱っこしてとせがんできたり、めんどくさいけれど、たまーに甘い、なんとも代えがたい時間。
家族も、大体面倒だったりして、たまに「あぁ家族で良かった。」って思う位だから、犬達も家族だって思うのは本当だ。
12年も一緒にいると、悲しいことにこれからはさよならの時間がどんどん近づいている気がしていて、そうゆう瞬間が遠ければ遠いほどいいなぁと思いつつ、毎日必ず抱っこして「大好きだよ」「ありがとう」って言うようにしている。
ただ、こうゆうことに気づけたのは最近なんだよなぁ。
飼い始めた頃、私が世話するから!と言った割に、世話のほとんどは母に任せっきりで、毎日いるのが当たり前だったから、構いもせずにいるのが当たり前だった。
正直あんまり懐いてもくれずいてもいなくても同じとか思ったりもした。
でも、私の家族は家を開けることが多くて面倒を見れていたのは本当に最低限だったと思う。
最近、家にいることが増えて、一緒の時間が増えて、お互いのことがようやく今まで以上にわかるようになってきたんだ。
家族って思えるようになった。
長い間、私の心が犬たちに向いてなかったことを彼らはどう思っているのかな。
そんな反省を兼ねて、やっぱり犬飼うのって簡単なことじゃないと思った。
こうやってしんみりしていたら、犬たちが部屋にやってきまして、何かと思ったら
「いたずらしましたよ〜!!」
的な報告をちゃっかりとしにきて、私はやれやれと世話に駆り出されるのでした。