私の事務所兼自宅部屋の音楽棚をざっと見渡すと...
Ali Farka Toure,Areski Belkacem,Autechre,Baby Huey,Bunny Wailer,
Evan Parker,Joy Division,Lennie Tristano,Missipi John Hurt,
Paul Clayton,Spinetta,Terry Riley,Tom Ze,Velvet Under Ground,
Walter Marchetti,休みの国...etc
が仲良く並んでいます...。
今回の記事は中々の音楽好きの方でなければチンプンカンプンかも知れません。あと、自身が音楽制作をしている身なので、他のアーティストのリンクや貼り付け等はしません。まあ、名前でほぼ検索出来る時代ですので...
それこそ、国やジャンルがバラバラでCDショップや音楽サイトではやっきに探索しなければ大変な状態です。これら上記の音楽家は未だに私の作品にインスピレーションを与えてくれています。
ジャンルとはなんだろうか...?
いや、ジャンルというもので聴かず嫌いになっている人がですが...
ジャンルというのは雑誌の記者やレコードショップの店員が略式的に使用しているもので音楽的にはその線引きは曖昧かつ絶対的な必要性はないと私的には思っています。
私的には...
もし、Woody Guthrieが志半ばで病に倒れなかったとしたら、Dylanの様にエレクトリック化してロックやパンク(までも!?)アルバムを制作していたかも知れません。
Jimi HendrixもGil EvansやMiles Davisと遭遇していたらJazzやContemporary、はたまたヒップホップアルバムも制作していたかも知れません。
Kurt Cobainもソロアルバムを制作出来ていたら、晩期に愛したFolkアルバムや大好きなブラジリアン的なBossa Novaアルバムも作っているかも知れないと思っています。
私は何も、一つの事、一芸を貫く人を批判して訳ではありません。そんな実直な音楽家にも大好きな方がいます。
ただ、これだけ、安易に各国の音楽を閲覧、試聴出来る世の中で、カテゴリーに縛られて新たな出会いを逃すのは勿体ないと思うです。
かくいう私も数年前まで、SoulやFunkはまだしも、HIP-HOP、RAPはそれ程好きではありませんでした。しかし、その聴かず嫌いを無くした事でまた、新たな曲の発想へ結びつく事が出来ました。それが所属ユニット”Ondori Mendori”なのですから...
FREEという英単語あります。
様々な訳し方が出来ますが、真っ先に浮かぶのは自由という言葉でしょうか...。
私的には、そのFREEを何でもアリ!と訳す方は好きではありません。
あらゆる事を雑多に混ぜ込ませるだけでFREEと謳うのは私的には如何なモノかと思います。
私が敬愛する音楽家にOrnette Colemanという方がいます。FREE JAZZと呼ばれるジャンルの創始者といっても良い方です。
私が考えるFREEとは解放という意味が真っ先に浮かびます。
私的に愛聴している作品にFRIENDS AND NEIGHBORSというアルバムがあります。本当に開放的で解放的、プリミティヴで音楽とは何ぞやと感じさせる傑作です。
私は巷ではとっつきにくいと云われるImpulse!時代のJohn Coltraneの作品群やFREE JAZZの名作には心が躍り、高揚感から涙ぐんでしまいます。本当に本物の音楽には言葉はいりません。
ジャンルという枠組みのみ囚われず、素晴らしい音楽との出会いを求めるのが音楽好きの道だと思います。
これからも、これ程熱くはないですが、Rock,Folk,Blues,JAZZ,電子音楽などなど、自身の作品と合わせて音楽話を綴ってみたいと思います。