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ワクチン・予防接種の効果と安全性について

割引あり

はじめに

半年前に、長女が予防接種を受けました。

大学生の頃から私は、自分の身体を健康に保つことには人よりも関心があり、睡眠、運動、食品添加物、農薬、薬などについて、事あるごとに調べていました。

しかしながら、ワクチンや予防接種に関してはしっかりと文献を調査したことはなく、だからといって今から家族に説明できるほどの自信も調べる時間もなく、長女の時はそれほど深く考えず子供の予防接種を承諾してしまいました。

ワクチンを考え始めたきっかけは、長女が初めて熱を出したことです。病院から簡単な薬を2つ処方されましたが、薬は人体にとって基本的には異物であり、可能な限り人間に備わる自然治癒能力を活かすべきという私の考えも相まり、処方された薬の安全性や製法を調べました(結果的に整腸剤は使用、下剤による解熱剤は不使用)。

その時、ふと思い立って昔買った書籍を読み返したのですが、そこにはお薬についてだけでなく予防接種やワクチンに関する記述もありました。それがワクチンについて調べることになったきっかけです。

春に次女が生まれることもあり、今なら改めてワクチンについて調べる時間的猶予もある。そして何より、自己判断がまだできない子どもの健康に関わること(特に体内に人工物を入れること)については「専門家がこう言ったから」、「国が勧めているから」、「海外で許可されているから」と他者の判断を自分の判断にするのではなく、手間が掛かろうと親自身が親の責任をもって自らネットで検索し、本を読み、さまざまな媒体から情報を自ら取りに行き、自分なりの結論を導き、さらに家族へ説明し家族で納得することが本当の意味で子供のためになる。そう思います。

早速、嫁から長女のワクチン接種予定が書かれているアプリ画面を送ってもらいました。

左側に黄色で「定期」と書かれているものが現在日本で定期接種ワクチン(公費負担で国が勧めているもの)です。今回はこれらの定期接種ワクチンについて、以下書籍6冊(賛成派・反対派・中立派を含む)と専門家によるワクチン討論動画(最新議論の内容を網羅するため)を参考に効果や危険性を調査しました。

参考資料

子どもと親のためのワクチン読本 知っておきたい予防接種

(2013,母里 啓子,双葉社)

予防接種のえらび方と病気にならない育児法

(2015,黒部 信一,現代書館)

改訂版 もうワクチンはやめなさい 予防接種を打つ前に知っておきたい33の真実 

(2017,母里 啓子,双葉社)

ワクチン不要論

 (2018,内海 聡,三五館シンシャ)

女性の「ヘルスケア」を変えれば日本の経済が変わる

(2022,堀江貴文 (著), 三輪綾子 (著), 予防医療普及協会(監修),青志社)

みんなで知ろう!新型コロナワクチンとHPVワクチンの大切な話 

(2021,木下 喬弘,ワニブックス)

みんパピと考えるHPVワクチンと情報リテラシーの回ですよ。

 (2021/11/23 , youtubeより)

1.ワクチンに関する基礎知識

ワクチンとはご存知の通り、感染症や病気の元となるウイルス・細菌を微弱化した成分を人体の筋肉に注射し、各所の細胞が異物認識をすることでさまざまな免疫反応が起こり体内に抗体を生成するものです。

娘は大泣きでした


個別ワクチンへの評価に入る前に、まずはワクチンそのものや医療知識の前提、乳幼児の免疫についての基本的な知識を整理したいと思います。

1-1 ワクチンに含まれる添加物

まずは、ワクチンにはどんな物質が含まれてできているのかということです。ワクチンには、病原菌を微弱化したものに加えて様々な添加物が含まれています。添加物というと聞こえは悪いですが、イメージとしては食品添加物に近く、本来の感染ではなくても体内でしっかりと免疫反応を発生させるために必要な以下の物質があります。

それぞれの危険性や安全性、特徴について私なりにまとめました。

  • 水銀(チメロサール)

金属の中でも最も毒性が高いとされるのが水銀です。チメロサールとは、インフルエンザ等の複数回接種するタイプに含まれているエチル水銀に由来する防腐剤です。水銀といえば「水俣病」を連想される方も多いと思いますが、そちらはメチル水銀が原因ですので別物です。

チメロサールは注射されると体内で約50%がエチル水銀に変わりますが、メチル水銀よりも10倍早く体外に排出されます。さらに、注射一本の水銀量でいうと、マグロ一貫の約1/4と、体内残留量でいうと安心できそうです。

一方、マグロと違って口内からではなく注射で直接筋肉に注射されるため体内経路は異なりますし、一概に危険性が0だとは言えなさそうです。気になってエチル水銀注射の危険性についての情報を探しましたがうまく探すことができず断念致しました。

少し前にはなりますが、2008年にアメリカ保健福祉省(日本でいう厚労省)がワクチンによる水銀被害を訴える両親からの訴訟により損害賠償を支払った事件は事例としてあったようです。

  • アルミニウム(アジュバント)

ワクチンには製造方法によって分類される種類があり、死んだ菌を使った「不活化ワクチン」や、ウイルスそのものを使用せず病原体のタンパク質から作る「組み替えタンパクワクチン」は、生きた菌から作る「生ワクチン」に比べてどうしても菌自体が微弱なため、そのままでは免疫反応が体内で十分に現れません。そのため、体内残留期間を延ばす目的でアジュバント(ラテン語で「助ける」の意を持つ'adjuvare'が語源)と呼ばれる免疫増強剤が添加されます。

アジュバントには主に水酸化アルミニウムやリン酸アルミニウムが使われます。参考書籍の「ワクチン不要論」では前述の水銀とアルミニウムは相性が悪く、毒性を強化することがわかっている、とありましたが日本語で論文検索したところそのような記述はなく、あったのは天然ガスに不純物として含まれる水銀がアルミニウム製の熱交換器と化学反応を起こしてアルミニウムを溶かし腐敗を進めるといったもののみでした。

同時に安全であったという趣旨のデータも見つかりませんでしたので、個人的にはそこまで気にする必要はないと捉えています。


  • グルタミン酸ナトリウム(MSG)

MSGは、ワクチンが熱、光、酸または湿気にさらされても変化しないようにするために安定剤として使用されます。

うま味調味料にも含まれる物質ですが、1968年に中華料理での食中毒を訴えた事件から米国のレストランや食品には「NO MSG」と書かれており、脳に影響を与え、てんかんや痙攣、食欲中枢の破壊をもたらすとされていました。

  • しかし2000年の研究では料理に使用する量では人間に対する毒性はなく、2002年には食事摂取量の10-20%と過剰接種した場合に緑内障の原因になるに留まるとの弘前大学の研究があるようです。こちらも確かなことはわかりませんが、ワクチンに含まれる量であればそこまで問題はないと考えます。

1-2 感染経路の違い

次に、感染経路の違いについても理解しておく必要があります。ワクチンはどうしても本来の感染経路と異なってしまいます。というのも、通常の自然感染であれば、鼻水や唾液の免疫細胞が菌を感知し、胃腸から脳への危険信号が送られ、発熱機能を持つ細胞が発熱をしていきます。人間本来の感染経路はしっかり体全体に抗体を作るようにできている訳です。

ところがワクチンは注射で突然筋肉へ菌を注入する訳ですので、通常の感染であれば通るはずの器官をすっ飛ばします。よって、全く同じ免疫効果が得られるわけではないことは認識しておかなければならないのです。ただし、喉や鼻ではなく血液中で増殖する感染症の場合には筋肉注射でも十分効果が得られることも明らかとなっています。

1-3 有害現象と副反応

医学用語の定義の話になりますが、非常に重要なので紹介します。ワクチンによって生じた様々な異常症状は厳密には「有害現象」(ワクチンとの因果を問わず接種後に生じた好ましくない事象)と「副反応」(ワクチンとの因果が否定できない事象)に分けられます。

例えば複数ワクチンの同時接種直後に全身に発疹が出た場合、それが接種直後の話なので同時接種の影響があるとは言えそうですが、どのワクチンに原因があったのかはわからないとします。それはつまり、有害現象はあるが副反応はない、となるのです。

一方で、単一のワクチンを接種直後に、注射を刺した箇所だけがひどく腫れたとします。その場合はワクチンとの因果関係が認められそうですので副反応がある、となります。

つまり、ワクチンの安全性を見極める上では「副反応」のみのデータを見てしまうと、同時接種であったり、接種の歴史や副反応の研究が浅い場合に因果をまだ立証できず、ワクチンの危険性が実際よりも低く見積もられてしまう可能性があるため、必ず「有害事象」のデータも同時に確認する必要があるということです。

「有害現象」と「副反応」の両方のデータがしっかり分けて書かれていれば、研究結果や情報の信憑性を判断する1つの材料になると思います。

1-4 乳幼児の免疫について

赤ちゃんは基本的には妊娠中に胎盤を通して、あるいは出産後に母乳を通してお母さんの免疫をもらうことで外部からの感染症や病気に対応しています。そのため、通常赤ちゃんは2歳頃になるまでは母親の免疫がある意味ワクチンのような役割を兼ねるため、自分の身体で免疫抗体作る能力はなくどんなワクチンも効果が薄れてしまいます。

つまり、乳児に予防接種があるというのは本来おかしな話なのですが、実は、乳児へのワクチンは菌そのものではなく菌から発生する毒素を直接注入しています。すると、菌に対する抗体は作れない赤ちゃんですが、さすがに毒素ともなると身体が異物反応を起こし今度は抗毒素が身体の中で作られるという訳なのです。

その弊害として近年では、母親自身が小さいころにワクチンを打つことが多くなり本来乳児がかかっても治る病気であった麻疹にすらかからなくなったです。感染をしなければ完全な免疫は身体で作られませんから。当然十分な免疫を胎盤を通して自分の子供に渡すこともできなくなります。その結果、昔は麻疹は2歳以降にかかる病気でしたが、今では0歳から1歳の子どももかかっています

病気を防ぐ目的で打ったはずのワクチンが次の世代の病気を広げている接種のやり方は、私個人的には疑問が残ります。

特に母親の場合は、本来自分に備わっている免疫で十分治せる病気をワクチンで防ぎすぎると、自分自身にはもちろん十分な抗体が作られなくなりますし、将来的に大事な我が子に渡せる免疫力も一緒に落ちてしまうことを考えられます。万一に備えて打っておくべきワクチンはもちろんあっていいと思いますが、その一方で、赤ちゃんに敢えて罹らせてあげるべき病気もあるという認識を持つべきだと思います。

1-5 同時接種と混合ワクチン

よく似た言葉ですが、同時接種ワクチンと混合ワクチンは別物です。混合ワクチンというのは、四種混合(DPT-IPV)や麻疹・風疹(MR)など、1つの注射に複数のワクチンが混合されているものです。製造の段階で混合して作られていますので個人で避けて単一ワクチンを打つことは難しい場合もあります。

一方で、同時接種は各医療機関の医師の判断によるもので、複数の注射を2.5cm以上離して同時に打つことを言います。最近はワクチンの種類も増え、複数回接種もありますから、お母さんのスケジュールが過密になりました。そこで、「お母さんが楽なように」と安全性の検証もされないまま同時接種が始まったのです。

しかし、2011年にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種で乳幼児が多数突然死して問題になりました。同時接種ではどのワクチンが原因なのか正確な因果関係が掴めないことから、厚生労働省からは「副反応」が正式に認められず2013年には同時接種が再開となりました。

これは、複数の医療機関で処方された薬を自己判断で飲み合わせする際のリスクや、単一では使用許可が下りていても複数の農薬や食品添加物を同時に体内に摂取した際の危険性の問題と酷似しています。

元々一本の注射にまとめられている混合ワクチンを分けることは難しいですが、それを「1日で済むから」と同時接種にするかどうかは個人が医療機関を選択することによって回避可能です。後述するそれぞれのワクチンを取捨選択していけば同時接種しなければいけないほど受けるべきワクチンもそれほど多くはないはずです。


2. 不要なワクチン

2-1 ロタウイルス

ロタウイルスとは、乳幼児における主要な下痢病原菌です。罹患するとひどい吐き気に襲われます。これまでは3ヶ月未満の子供は母親の免疫で守られているため4-24ヶ月の子が重症化しやすかったのですが、先進国ではすでに治療法も確立しており、死亡数は年間0-4人と低い傾向にあります。

ロタウイルスは5歳になるまでにはほぼ全ての子供がかかる病気ですが、感染したとしても脱水対策をすれば重症化はしません。まず吐いたら飲食を止め、3-4時間空けてスプーン数杯の水を10分おきに飲ませ徐々に量をあげて3-4時間飲ませ続けます。その後、吐き気が治まったら量をさらに増やして水分摂取をすることで重症化には至りません。

ロタウイルスのワクチンは5つのウイルスを混在させており、ウイルス同士が干渉し未知のウイルスを作る可能性があることがリスクとして挙げられています。実際、ある研究で副作用を起こした61人のうち13人はウイルス株の再結晶が見られ、1999年には米国でワクチンが豚ウイルスに汚染されていたことから使用中止されたとCNNで発表があったこともあるそうです。


2-2 Hib(インフルエンザ菌b型)

Hibとは、正式名称を「Haemophilus influenzae type b」といい、日本語名では「インフルエンザ菌」といいます。冬に流行するあの有名なインフルエンザ?と思いきやあちらはウイルスですので、菌であるHibとは全く別物です。

Hibは人の喉や鼻にいつでもいる常在菌であり、正常な免疫のある健康な人には悪さをせずにそのまま出ていきますが、まれに寝たきりで体力も落ちているお年寄りや、母親からもらった免疫で過ごしてる赤ちゃんが何かしらの原因で抵抗力がひどく低下してしまった時などにかかる病気です。常在菌ですので、ワクチンによって撲滅することはそもそもできません

乳幼児は過保護や過干渉によってストレスが溜まり、その結果抵抗力が低下することがあります。赤ちゃんが求めてないのに触ったり抱っこするのは控えることも予防につながるそうです。

Hibは、2~10%の乳幼児が元々保有している菌で、5歳になれば免疫系は問題ないレベルまで発達することがわかっているので、余程心配な方は接種されるのが良いでしょう。

ワクチン副作用による死亡率は100万人に対して1-2人、ヒブの侵襲性感染症では5人死亡のためある程度は有効ですが、赤ちゃんには2歳まで自分で免疫抗体を作る力はないため、ワクチンには菌ではなく、菌から出る破傷風とジフテリアの毒素を混ぜることで、赤ちゃんの体にも異物反応が出るようにしており、菌から発生した毒素を中和する抗毒素を作ることで免疫としています。

普通の赤ちゃんには何ら問題のない自然な菌をわざわざ異物である毒素を注入して守る必要はないのではないかと考えます。

2-3 小児肺炎球菌

肺炎球菌も、Hibと同様に人の喉や鼻にいつでもいる常在菌であり、正常な免疫のある健康な人には悪さをせずにそのまま出ていくものであり、ワクチンによって撲滅することはそもそもできません

25種類の肺炎球菌が感染症の原因になりますが、ワクチンが効くのはそのうち13種類のみと効果は限定的です。また、イギリスやアラスカの研究では常在菌をワクチンで抑えた結果、ワクチン株とは異なる別株の肺炎球菌が相対的に増加していることも分かり効果が疑問視されています。

こちらもHibと同様に菌から出る破傷風とジフテリアの毒素を混ぜることで、赤ちゃんの体にも異物反応が出るようにしており、菌から発生した毒素を中和する抗毒素を作ることで免疫としているため他のワクチンよりも異物性の高い注射を打つことになります。

2-4 BCG(結核)

結核には、肺胞を破って呼吸が衰える肺結核と、結核菌が血流に乗って全身や脳に広がる血行性結核の二種類があり、BCGは後者を予防するものです。特に生後間もない赤ちゃんは重症化しやすいため6ヶ月以内に接種が進められています。

しかし、WHOが出すBCG接種の3つの基準がありますが、2022年の日本ではどれも基準値を下回っていますし、菌が骨に感染して骨炎を起こしたり、接種箇所にケロイド状の傷跡を残すなど副作用の多いワクチンですので基本的には接種不要です。

<WHOの定める接種3基準>
・毎年の喀痰塗抹陽性肺結核の平均罹患率(人口 10 万対)が 5 以下 (3)
・毎年の 5 歳以下の小児結核性髄膜炎の平均罹患率(人口 1000 万人)が 1 以下(0%)
・毎年の平均結核罹患率が 0.1%以下(0.008%)

結核は菌を持っているだけではうつしません。咳や痰で菌を排出する状態になった場合に周囲に感染可能性が出るため、生後まも無い時期に赤ちゃんの身近に結核菌を持つ人が万が一いる場合のみワクチン接種を検討されると良いでしょう。生後8ヶ月を超えると自分の免疫で対処可能となります。

2-5 日本脳炎

日本での発症者は毎年1桁台であり、健康な人であれば脳炎ウイルスを持つ蚊に刺されればワクチンなしで抗体作ることができ、かつ無症状で治ります。

日本脳炎のワクチンはネズミの脳物質やアフリカミドリザルの腎臓を使って作る生物由来のワクチンであり、未知の副反応が懸念される点が大きなリスクです。例えば、ワクチン中にネズミの脳物質が残っているとそのネズミの脳物質に対する抗体も体内で作られ、その抗体が人間の脳神経を攻撃してしまうこともあるのです。これは、狂犬病のワクチンがウサギの脳物質を使用していたことによる副作用の原理と同じです。

実際、日本で1954年に始まった最初のワクチンは見た目にも汚く、視神経をやられたり下半身付随になる急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を発症する報告が相次ぎました。その後、遠心分離をかけたり漉したりと約50年間研究を重ねて綺麗なワクチンに洗練していったにも関わらず、副作用被害者が増えているほど生物由来のワクチンには人間の予想に反したリスクが多く、安全性の確立が難しいものです。

3. 乳児には不要なワクチン

3-1 麻疹・風疹(MR)

麻疹は気道から感染(人からの感染率99%)しますが、ウイルスは体内で増えるため注射で入れることには一定の意味があり、自然感染と同レベルでの免疫抗体を作れる点で麻疹のワクチンは優れていると言えます。

しかし、昔は2歳を超えた子供達が発症する病気だったにも関わらず、今の子たちは母親がそもそも麻疹にかかってないので十分な抗体を赤ちゃんに渡せず、0歳1歳でもかかってしまっている現状があります。

麻疹は1950年代には感染者の50%が死亡する恐ろしい病気でしたが、2004年以降は日本では死亡者数0の病気(解熱剤を使わなければ重症化や脳症リスク無くなり、むしろかかることでアトピーの改善につながる話もあるそうです)であり、ワクチンで完全に予防するよりは感染後してから治すことでしっかりと免疫をつけた方が良いのでは無いかと思います。

一方、風疹は「三日ばしか」と言われるほど軽く済む病気で昔は風疹の子に菌をもらっておいでと遊びに行かせたほどでした。ただ、妊娠中のごく初期に稀に胎児に感染し耳が聞こえなくなったり白内障などの先天性の病気を引き起こす(1ヶ月目で50%、2ヶ月目35%、3ヶ月目18%)ので妊娠を考えていて不安であれば中学生以降での接種はおすすめできますが、乳児幼児に打つ必要はないでしょう。

3-2 水痘

水痘は本来、白血病を患う免疫不全の子がかかると重症化することを防ぐワクチンであり、打ったとしても効果は70%と限定的です。健康体であれば子供は誰でもかかり重症化せずに自然に治る病気なのです。小学生卒業までに殆どの子どもが感染しますがまだであれば自費接種(8000円程度)すべきワクチンです。(公費負担は生後12ヶ月~36ヶ月まで)

子どもの方が症状は軽い一方、30歳過ぎてからは症状も重く高熱で痒みも酷くなり死亡率は数十倍になります。日本では50歳以上へも接種を勧められていますが、水痘は感染後も人間の体にずっと住み続ける菌なのでワクチンで打った微弱な菌は、体内に住む普通の菌に負けてしまい増えることがないので打っても意味がありません。

よってこちらも麻疹同様、子供のうちにかかって免疫獲得すべき病気だと言えるでしょう。

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