逃げるは恥だが…
恥の多い生涯を送ってきました。
というのはあまりにも有名な一説だが、私にピッタリだと思っている。
なぜなら私は大学院の博士課程を休学し、就職し、復学し、出産し、育休を取っているのだ。
いったい私の肩書きはなんなんだろう?
学生?社会人?妻?母?
コウモリもびっくりの宙ぶらりんである。
おまけにコロナ禍で鬱々として(本屋にも行けなくなっていた)、一回適応障害の診断も受けて、メンタル的に落ち込んで人間関係もだいぶ切れてしまった。自業自得、でも辛いものがある。
毎夜のように過去の失敗や逃げてしまったことへの後悔、何より不義理を働いた皆さんへの申し訳なさで赤面している。
こんな私も結婚し、母になっているのだから、世界は不思議なものである。
あの時なぜ休学したのか、と聞かれても、そうするしかなかった、と今ならわかる。
同級生の活躍を見たくなかったから、SNSもだいぶ見なくなり、最近やっと色々見られるようになった。
今は、なんとか恩師とつながり、少しずつ論文を書いている。
昔は潔癖なところがあったから、太宰治のような女にだらしなくて、クヨクヨした人間は好きになれなかったが、今は彼のことが身近になった。
こんな人間なかなかいないだろうから、笑ってくれてもいいし、親の資格がないだろうと糾弾されても仕方ない。
昨日の自分より今日の自分を好きになれるように、毎日生きていきたい。
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