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持続可能な開発目標(SDGs)について  思うこと

これまでIT関連企業で働き、開発事業やソリューション事業を興してきたが、CSR(企業の社会的責任)やSDGsに関する具体的な取り組みを意識したことは無かった。
在宅勤務やテレワークになった今、いい機会として改めて一人の人間として考察してみたい。

BOPビジネスやNPOなどの活動、世界の優良企業の非常にポジティブでフィロソフィに則した活動については、多くの書籍やメディア、インターネット上のあらゆる情報ソースから多くの素晴らしい取り組みを知り得ることができる。技術力やノウハウだけではなく、そういった取り組みこそが事業や、社会の持続性を確立するのに必要なことなのではないだろうか。

我々のチームでは過去製品開発会議において様々な議論を実施してきた。
例えば人々のQoLに寄与する製品が作れないかなどがその一例だが、結局具体的な製品アイデアの抽出に至ることはできなかった。
振り返ってみると具体的な自社製品開発において、やはり利益獲得を最優先で事業計画を練り、目の前のスナップショットとしてのビジネスモデルを検討することに重きを置いてきたからだと感じる。(ただ現在もそれが間違いだとは思っていないが・・・。)

すなわち実際の社会的価値と向き合った製品を、商業的な起動に乗せるための知識や経験、販売ルートや販売インフラ、そして熱意が足りていなかったのではないかと感じる。

そこでSDGsという文脈を軸に発想してみたらどうか?と考えるようになった。                                 ▼SDGsとは?(国際連合広報センターのページへ)

幸運にも最先端の半導体技術を用いた、最新のIT関連機器や医療機器開発に携わってきたため、この持続可能な開発のためのアジェンダを意識したものづくりであれば入り込みやすいのではないかと思う。

例えば、これまで開発や製造を実施してきた製品が、このアジェンダにおいて具体的にどの分野に訴求しているかなどを考えることで、我々自身が開発を行う上でのモチベーションや熱意に繋げていけたら最高ではないだろうか。

SDGsに則った持続可能な開発を行うことで、変えられる世界があるとするならば、開発する上で立ちはだかるちょっとした困難にも、なんとなく耐えられるような気もする。
努力と根性論を肯定するわけではないが、心の拠り所や、きっと誰かの役に立つはずというメンタル面のエッセンスがあってもいいだろう。

誰が聞いても知っている大企業のように、メディアや国連、国や自治体との大きな連携を基にした具体的な行動を起こすには時間がかかるかもしれないが、SDGsの根本的意義に賛同し、自分達が開発したり提供する製品がどのように社会に役立つ可能性があるのかということを、真面目に考えることにネガティブな要素は1ミリもない。

▼当社PALTEKのSDGsへの取り組み

SDGsリンク

                   
SDGsの開発目標において、12項目に「つくる責任 つかう責任」という項目がある。作り手側が、プロダクトアウトとして良い物を世の中に発信しようとしているというのは前提であるが、それが本当に正しい物であるかどうかも考えなければならない。
ものづくりにおいて一方では大きな需要があり高い評価を得ているものであっても、その原料や作られている場所、開発の最前線では、消費者が想像していない問題も抱えていることも往々にしてある。

作り手もその作り方、そして作るためのプロセスを今後考えなければ、持続性を担保することは難しくなってくるだろう。今まさに世界的なウイルスをきっかけとする問題によって、部品の供給性や調達性などで大変な状況となっている分野も少なくない。

当たり前だか改めて、企業はミッション・ビジョンに基づき、マルチステークホルダーの協力と社会という大きな存在があって初めてその企業活動を行うことができる。
会社は誰のものか?という議論も一方ではあるが、企業の大小に関係なく、持続性のある企業活動を正しい手法で運営していくことで、貢献できることも多々あるんじゃなかろうか。

教育や働く機会を継続して創造し、持続的な成長発展を行うことが企業に課せられた責任であり、そこから社会的な価値創造に深く取り組むための知識や資産を作り出すことができる。

つくる責任をしっかり知った上で、ものづくりをすることで自分達の製品に自信を持つことができ、そして次に開発する製品はさらにもっとイイモノへと繋がり発展していけるように努めたい。

もちろん、つかう責任も同様に、資源や資材・エネルギーはいつでも簡単に手に入るという過信を改めなければならない。ほんの少しの意識をもって、大切にものを使うことで持続性の一助となることもあるだろう。

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厳しい競争環境と激しく変化する市場に対応する柔軟性をもつことは、これから企業が生き残っていくためには避けては通れない命題である。そして多様性を理解し、持続性を確保するためには企業は社会的責任と向き合っていかなければならない。
インターネットを通じた情報のボーダーレス化が進んだ現状において、地球の裏側で起きている問題であっても、隣の家で起きている問題であっても同じレベルのスピードで情報の伝達が行われる。

それは、良い面も悪い面も同様である。即ち、我々は知ることに興味を持ち、変化に対応し、正しい方法で新しい価値創造を続けていかなければならないのだとSDGsを知って改めた感じた感想である。

人間として社会に責任を持たないとね。

                        PALTEK Team.i フック

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#SDGs #持続可能 #開発目標 #ものづくり

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