自分で作った「GPSトラッカー」を 動かしてみた
「2mくらいの精度のGPSトラッカー」になる予定のユニットを作ってみたので、動かしてみた。
GPSトラッカーを動かしたら、初回から順調に緯度と経度の情報が取得できた!
同じ場所で何回動かしても同じ結果になる、予定だった。。
そして、2m移動して改めて動かしたら、2mずれた情報が取得できる、予定だった。。。
結果はヒドイもので、川沿いの歩道で測っているのに、川の中だったり、川の向こうだったり。
少し話がそれるが、GPSトラッカーを動かす時には外で測定する必要がある。
冬場、寒空の中、道端で「よくわからない機械」をいじっている私は変質者にみえるのでは無いかと不安になった。
たぶん、自分がそういう人を見かけたら、ちょっと避けて歩いてしまうと思う。
不安を感じている時に、測位した結果がバラバラ、激しく凹む。
寒さの限界を感じたので事務所に戻って、測位モジュールの資料を読み返してみた。
コールドスタートとホットスタートの記載があり、ホットスタートの方が一般的な使い方のように書いてあった。
コールドスタートとは電源を入れて最初の測位の事で、 ホットスタートは電源を入れて複数回測位して過去の結果と比較する方法。
電池で動かしたいのでコールドスタートだけで動かしてみたけど、それが間違っていたのかと思い、ホットスタートを追加してみた。
結果は少しマシになったけど、「2mくらいの精度のGPSトラッカー」には程遠い。
自力では解決できないから、測位モジュールのメーカの人に問合せしたら、丁寧に説明してくれた。
「SLAS精度には300秒程度の測位時間が必要です」
もっと、早く聞けばよかった。。。
ホットスタートを取り入れて精度が少し良くなったように見えたのは、単純に測位時間が伸びたから。
300秒なんて全然考えてなかったから半分くらいの時間で測位してた。
この期間に手に入ったのは、精度の良い測位では無くて、冬装備だけでした。
無事に精度が向上したので、トラックを意識して社用車のダッシュボードの上で測位してみた。
また、しっぱい、なぜか前よりヒドイ結果になる。
社用車についてるGPSより良い精度のGPSのはずなのに、駐車場を表示しない。
これは、初歩的なミスだった。
2mくらいの精度の測位には「見晴らしが良い」が条件だけど、ダッシュボードの上だと車の天井がNGポイントだった。
諦めて車の外で、改めて測位。まだずれる。
社用車の駐車場では、隣にビルがあって正しく測位出来なかった。
作る前から想像していたけど、GPSがついているトラックに「2mくらいの精度のGPSトラッカー」は、作っても誰も使わないと思う。
トラックが引っ張る「コンテナ」や「シャーシ」の「置き配」が目標だったことを思い出した。
船から降りてくる「コンテナ」は港湾部で「見晴らしが良いところ」に置いてある。
「コンテナ」が駐車場のどこに駐車されているかがわかるアプリがあれば、使ってくれる人もいると思う。
とりあえず、スマホで測位データを確認するようにはできたので、専用アプリを作ってみる事にしました。
次回、「コンテナの置き配用アプリを作ってみた」につづく
PALTEK TEAM.i NoW.young