見出し画像

夏草は 惜しみなし また惜しまれもせず

役場に農地バンクの申請書を提出してきました。

農地バンクは、使っていない農地を貸したい持ち主と、

農地を借りたい農業者をマッチングするシステムです。


担当窓口には何度か通って、

制度のことや、様式の記入方法など、

親切に教えてもらいました。


申請様式には

作付け計画の記入欄がありましたが、

私が作付けしたい作物を挙げていくと

とても1行のスペースに収まりきらないので、

A4ペーパー1枚分の別紙を添付しました。


そこにこんなことを書きました。

+++++++++++++++

作付けする作物を下記の考え方により、3つのカテゴリに分類いたします。

1 救恤(きゅうじゅつ)、救荒(きゅうこう)作物
 収穫物を村内の貧困家庭に恒常的に配布します。配布については、社協その他関係団体の協力を仰ぎたいと考えています。
 また、将来において地球気候の激変やその他災害等により、飢餓が発生する場合には、村民一般に対して作物を提供いたします。

2 商品作物
 換金性の高い作物を栽培し、農業を営む上で必要となる経費に充てます。

3 沖縄在来種
 沖縄の在来作物の保護(種子確保と増殖)

具体的な作物としては、自然農法塾で栽培を教わった下記を計画しました。

画像1

※カテゴリ3にある「青ヒグ(オーヒグ)」は沖縄在来の大豆です。


平成のバブル崩壊以降、

日本経済が凋落する中で、

昭和の後半には考えられないような国民の窮乏化が起こりました。

それに伴って、こどもの貧困率も上昇しました。

特に沖縄は深刻で、こどもの貧困率は全国平均の約2倍、

およそ30パーセントにもなります。

ひとり親世帯に限れば、貧困率は2倍の約60パーセントに跳ね上がります。

私は母子家庭の出ですので、他人事には思えません。


琉球新報の記事

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1114423.html

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1136006.html



今回の疫病による自粛の件で、

さらに苦しくなった家庭が多いと別の報道にもありました。

村の社協でも、食べ物の寄贈を呼びかけています。

先日、畑で採れたにんじんを村の社協に持ち込んだところ、

たいへん喜んでいただきました。

私のような素人パルピト(畑人)の

やなかーぎー(見た目の悪い)野菜でも

喜んでもらえるんです。

役に立つんです(きっと)。


自然農法塾の卒業は7月。

そこから先は、

農地を借りるなりして、耕作しなければなりません。

それまでは、師匠から精一杯学んでいきたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?