来てみれば夏草の世ぞ他になし/百草(雑草)がんばれ!敵ながらあっぱれ!
昨日は久しぶりの共同作業日。
畑の周辺には梅雨時の豊富な降雨を享受した
雑草たちが大繁栄。
むむ、その中にひときわ存在感のあるこのかたが・・・
昨年、師匠から最も厄介な雑草だと教わりました。
名前を聞くと「ツユクサ」とのことでしたが、
おそらく地方名。
標準語で何というのかまだ調べきれていません。
10月、ウズラマメの植え付け前の空いていた土地に
この植物が地面を低く覆うように繁茂していたので、
塾生総出で草抜きしました。
師匠が最も恐れる草にしては、
茎は弱々しく、
すぐにぽきんと折れます。
それがこの草の戦略なのだそうで、
根を残しておくと
すぐにまた広がるそうです。
また、折れた茎を地面に放っておくと
そこから根を下ろして繁茂していくそうで、
この草をやっつけるためには、
根っこから取り除き、
焼くか、あるいは
かんかん照りのアスファルトの上に敷いて
干殺すしかないのだそうです。
昨日、久しぶりに元のウズラマメの畑(現在はカボチャを育てています)に
行くと、周辺にこの草が大繁茂。
梅雨でしばらく見ないうちに
このひと復活していたんです。
畑周辺では、これ以外にも
いずれも名も知らない様々な雑草が夏祭り状態です。
弾けるような生命力です。
かっと照りつけるお日様のもと、
30分ほど彼らと格闘しました(暑さのため、30分が限度でした)。
でも、決して彼らを憎んでいるわけではないのです。
かえって、そのたくましさをリスペクトしているんです。
よく「雑草」という言い方をするので、
「粗雑」な草だとさげすまれているように思われますが、
「雑」には分類ができないほど様々な、という意味がありますので、
「雑草」は様々な草、というくらいの意味だと思います。
ほら、いろんな読み物を掲載した刊行物を「雑誌」というでしょう?
あれと同じです。
でも、雑草という響きは決して美しくはないですね。
百草(ももくさ)といえば、優しい感じがします。
私にとって、
大事に育てている作物はとてもかわいいです。
でも、大事にしている分、名も知らぬ百草たちよりも
ひ弱なのは否めません。
人間も同じで、
大事に育てられ、偏差値の高い有名大学を出たけれども
精神的にひ弱な人もいれば、
学歴は高くなくとも、恵まれた境遇の出身ではなくとも、
打たれ強く生きている人がいます。
前者は上司や同僚の評価を大変気にしますが、
後者は少々悪口を言われたくらいではびくともしません。
私は後者のタイプが好きなので、
畑の百草に置き換えてみると、
彼らはライバルではありますが、
憎めないのです。
百草、がんばれ!
あ、もちろん、
大事にしている作物たちも好きですよ。
百草に比べればひ弱感はありますが、
それは比較の上でのことであって、
無農薬、無肥料で育つ彼らも結構タフです。
百草が隣に生えてきても、
平気で共存しています。
中には、下のマメのように、
百草にツルを絡ませて
支柱がわりにしている猛者もおります。