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20年で何度も何度も何度も参加してきた救命講習会(主に心肺蘇生法)。やっと腑に落ちました。
上半身だけで寝そべる奇妙な実物大人形に初めて出会ったのは、20歳の夏。横浜YMCA主催のサマーキャンプに参加するボランティアの為の研修の一環としての赤十字の救命講習会でした。
YMCAでのキャンプなど野外活動のボランティアはその後10年ほど続き、その間に研修で2度以上は受けた気がします。
赤十字主催の子どものための講習会に数日かけて参加したこともあります。
車の免許を取った時にもやりましたね。
東京ガスの企業館(豊洲のガスの科学館、鶴見にあった環境エネルギー館)で働いていた時にも研修で受ける機会が2回はありました。
福祉の資格(介護福祉士、重度訪問、喀痰3号など)をいくつかとっていますが、その際にも心肺蘇生法はちょこちょこはいってきていました。
去年は東京都子育て支援員研修に参加し、そこでは消防の救命講習を受けました。
そして先日はWMA(wilderness medical associates internatinal)のOUTDOOR CPR+AEDコースに参加。
概要
郊外や都市部の野外環境下で行われる「森のようちえん活動や自然保育活動」の高まりに併せ、複雑な特性を持つ野外状況下での救護に対応する指導者のスキルアップや各種認証に必要な要件に対するニーズに応えるための特別仕様コースです。
本来であればWFA以上のカリキュラムを学習していただくことが理想的ではありますが、このコースではWMAカリキュラムの最低限のコアカリキュラムとして「複雑な野外環境でも命の緊急判断ができ、乳児小児を含む救命処置ができる」ことを目的にした反復トレーニングを提供します
なので、この20年ちょいの間に少なくても10回は上半身だけの実物大人形に出会ってきたことになります。
一般的に、かなり受けている方だと思います。
だからこそ分かる。
赤十字や消防の基本的な救命講習は、一回受けたくらいでは、ほとんどの人がいざって時に主体的には動けない…
これ、赤十字や消防の講習を否定しているわけではありません。
いまってAEDがあるじゃないですか。
AEDって賢いし、日本って救急搬送ネットワークが世界一整っているそうです。
全国平均で9分かからずに救急車が来てくれます。
主体的に動けなくても、AEDが見つけられたらAEDが指示出してくれるし。
心臓マッサージがとりあえずできれば、かなり生存率は高まる。
最低限のことができそうな人を大量生産するのが大事なんだろうと思います。
その最低限のことだってしばらくやってないと忘れてしまうので、救命講習に参加してきた(ほとんどは仕事や資格取得の際に講習がついていただけで、自主的に救命救急だけを受けにいったのは4回程度ですけど)わけですが…
今回受けたWMAでの5時間の講習会はこの1回で『動ける人になる』ものでした。
動ける人になるカリキュラムを経たことで、心肺蘇生法を習うことの重要性が腑に落ちました。
心肺蘇生法を何度も習っても、この20年で実際にそういう場面に出くわしたことは一度もありません。そういうものです。いざってことは早々ありません。
ちょいちょい心肺蘇生法を習い続けていながらも、怪我の手当てとか熱中症の時の対処とか、そういうことも学びたいなー、そっちの方が需要あるのになーと思い続けていました。
講習の5時間は、救命処置についてとてもシンプルに合理的に学んでいくものでした。たくさんの知識を詰め込むのではなく、たくさん思考するための指針を学び、体験する時間でした。
合理的に学んだ結果、怪我でも熱中症でも溺水でもなんでも、まずは救命できなきゃ意味が無い。
心肺蘇生法が適切に行えるようになることが、その手前の処置の理解につながる。
心肺蘇生法の重要性が20年越しで腑に落ちました。
講習の参加者には専業主婦の方もいらっしゃいました。仕事で必要だからという人もいましたが、暮らしの中で必要だと感じて参加される方も多かったです。
わたしの場合はプライベートと仕事と半々な感じで必要性を感じて参加しましたが、参加した結果、夫にどうやって受けてもらおうかしらと思案しています。
夫の仕事には救急法の必要はありませんし、夫と息子が2人で複雑な野外環境に赴くことはほぼありません。
でも、WMAの救命講習を受けた大人がたくさんいる社会とそうでない社会。
たくさんいる社会に住みたいよなーってシンプルに思ったんです。
そう願うのなら、まずは身近なところから。
夫にも受けてもらえたら、夫婦の共通言語にもなりますしね✨