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日々よしなしごと~子育てママたちの苦難~

今朝、久しぶりに娘からLINE。いつもライブで孫の様子を見ながら話せるので世の中便利になったもんだわ。

話題はいつもここ数日の出来事。娘たちは少し前に引っ越しをした。孫は、4月からはそれまで通っていた区立保育園から、引っ越し先の区の保育園に移ることになったが、幸いにも新しい保育園の転入も決まりホッとしたところだった。

新しい保育園で、健康診断や面接などがあり、来月からの通園に必要なものの説明があった。保育園なのでお昼寝もあり、前の保育園では寝具のカバーなどは簡単なものだけ用意すればよかったが、今度の保育園は敷布団、掛布団、毛布などすべてにカバーが必要と言われた。

娘はびっくりして「それ作ってこなきゃいけないんですか?」(娘曰くその時すっごい顔したんだと思う、と。笑)というと、先生が、もし難しいようでしたら卒園した子のが残っていますがそれ使いますか?と、奥からその布団カバーセットを持ってきたくれた。それを見た娘は

「もうぜんっぜん大丈夫です!!」といって受け取ってきたという。

そして、こんなのミシンとかもないし自分で作る時間もないし、もうお古で十分なのに・・・・と娘は少々憤慨しながらいう。さらに聞くと、そういうものの制作を請け負うサービスやもちろんネットでも販売されているという。今どきは、ちゃっかりそれもビジネスにする人たちもいるのは、それはそれでいいとは思うけどね。

とはいえ、やっぱり時間も資源もお金も無駄だと、娘は主張する。

私も、本当にそう思う。よく着替えやひょっとしたらそういうカバーなども入れる袋など保育園セット?を入園前に作らなきゃと青くなっている若いママたちがいたなあ。そういうことを楽しみながら、できるだけかわいいものを手作りで、母の愛があふれた自作のセットを作っている人もいた。それはそれで充実した時間だとは思う。

私も娘が小学校に入学した時のことを思い出した。入学までにしなければいけないこと、とりわけ持ち物すべてに「お名前シール」を貼ることが課せられたいたことを溜息ととともに思い出したのだった。体操服や教科書に名前を付けるのは納得できたけど、極めつけは算数セットなるものだった。A4ほどの大きさの箱に、いろんな形や大きさのこまごましたものが入っていて、そのひとつひとつにお名前シールを貼る。そのシールはちゃんとセットされているのはいいが、当時はすべて手書きで何十個(もっと多かったと思う)に名前を書いて、ちまちまと貼り付けていく・・・あの算数セットはいったいどれだけ使ったのだろうか?しかも、使わなくなればそれらはほとんど廃棄されるだろう。お古を使いたくてもお名前シールを貼ること考えれば、貼りなおす作業はさらに負担がかかる・・・

必ず一定期間全員が使う道具であれば、学校の備品にして代々使って、なくなったり壊れたものだけ補充すればいいのに・・・と、恨めしく思ったものだ。
まあ、コロナ感染状況においては、消毒などの問題は発生したとは思うけど
それはみんなで消毒する習慣をつければいいんじゃないかな。(算数セット今でもあるんですかね??)

日本人のもったいない精神はどこへ???

一方で、例えばシングルマザーやファザーにとっては、さらに負担になってくるように思う。やっと入れた保育園。ほっとしたのもつかの間、彼らにしてみれば、子供たちにみじめな思いはさせられないと、寝る時間を削ってこういう作業をしなければならないだろう。購入する費用だって大変だ。

SDGsが叫ばれている中、こういう無駄こそ無くして欲しいと思うし、こんなつまらない(とあえて言う)作業が伴うことで、子育てを楽しむ本来の時間を奪っているだけじゃないかと思う。些細なことだけど子供を育てることの気持ちの上でのマイナスにならないかと心配になる。

最近聞いたSX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)という考え方で言えば、資源と時間の無駄使いと公平な教育機会にも問題が出そう。なにより代々使うことで、次の子供たちのために大事に丁寧に使おうという気持ちも育まれるような気がする。

もうすぐ入園入学シーズン。今頃ママたちは保育園セットや算数セットに頭を抱えているのかな・・・


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