日々よしなしごと~エッセンシャルなもの選び~
午前中はまだ明るい陽射しだったので久しぶりにスニーカーを洗った。洗うといっても、石鹸水の中でジャボジャボ洗うわけではなく、知り合いの雑貨屋さんで購入したスニーカー専用のクリーニングキットが重宝している。専用ブラシに専用の洗剤をつけてちょっとだけ水をつけて優しくブラシする。あとはウェスなどでぬぐい取るだけ。そうやって洗ったものを干しているのが冒頭の写真。
私は、スニーカーは白でかつメーカーも決めている。長いものは10年近く、5年、2年という感じでデザインを変えたものを何足か揃えて、着るものに合わせて履いている。
スニーカーも、これまでいろんなメーカーやデザインのものを履いてきたけれど、白が一番いいとか、このメーカーのものが履き心地や歩きやすさで一番と絞られてきたのだろう。
今日は、最近新調したジーンズを履いてきたのだが、まことに着心地よく着た感じのスタイルも気に入った。
ジーンズなんて、おそらく人生最後の一本だろうと思う。あと10年75歳過ぎても多分何とか履けそうな柔らかさと肌触りとサイズ(これは、まあ変わらなければだけど)かな。ジーンズにしてはかなりお高くはあったけど、そんなことを考えればよい買い物だったと思う。
服選びは、単に品質やデザインだけじゃなく、自分の今後の年齢も考えて・・・とそう思い立ったのはつい最近かも。
そう思っていたら、たまたま見たネットの番組で、これからのサスティナブルなファッションは?というテーマの話になるほどと思った。
今、服がこれまで大量に生産され、消費され、結局廃棄される量が膨大で大変な問題になっているということ。
さらに、ファストファッションの服が途上国での劣悪な環境で貧しい人たちが作っていて、人権問題にもなっている。なので、最近はファストファッションは極力買わないようにしているが、私も胸に手を当てては、反省と自戒の念で胸が痛んだ。
私の若い頃はバブル真っ盛りで、仕事で得た収入のほとんどをファッションにつぎ込んでいた。今のようなグルメよりもファッションだった。
それは、私だけじゃなく同世代の女性(男性もかな?)は、ほとんど同じような経験をしていて、今うるさく断捨離を言っているのはこの世代が多いのではないだろうか。
私も、どれだけ服やらバッグやらを処分して来ただろう・・・・
先日、それでも処分しきれずにいた「ここぞ!」という時用の服たち(結局「ここぞ!」はなかった・・・)をある回収専門のアプリを使って送付した。送ったものが価値に応じてポイント化されるのだが、一緒に送ったCDや子供のDVDゲームにはポイントが付いたけど、私が泣く泣く?送った服にはすべてポイントが付かず・・・・がっくりしたのはご想像通り。
ファストファッションではなくても、大量に買い込んで結局大量に廃棄していることには違いない・・・・
さて、その番組で語っている人自身も、改めて自分の膨大な洋服たちの仕分けと処分をしたそうで、その時に切実に思ったのが、自分のエッセンシャルなファッションを知ることだと。
つまり、自分が本当に好きな素材、飽きずに着ることができるデザインや着心地など、これだけは捨てられないと思うものを見つけること。
確かに、毎年季節ごとに繰り返し結局着てしまう服というものがある。おそらく身体とか気持ちの上で安心できる着心地やデザインなのだろう。
これは服に限らずのこと。キッチン用品や食器も同じことかも。
長年使いこんだフライパンや鍋があるとか、お気に入りの最小限の味のある器にさりげなく盛られた料理、そういう暮らし方をしている人にいくつになっても憧れる・・・
そういう人こそ、自分にとってエッセンシャルなものを知っているのだなあ、とわが身を振り返りつつ溜息をつく・・・
洋服も、かつてのような買い方はさすがにないが、脱ぎ着が辛いものや重いものは✖、肌触りと軽さと着心地の良いもの、しかし、機能性だけはなく気持ちの浮き立つもの・・・私の残りの人生に優しく寄り添ってくれるものを選びたい。
ということで、まだまだ断捨離とは違う、自分にとってのエッセンシャルなモノ(コトも含めて)を発見する旅は続くのだ・・・