コロナは平等
コロナのおかげで、お店も休業し毎日家でお籠り生活。ということは毎日毎食三度三度の食事も、作って食べての繰り返しと相成り、どちらのご家庭も食事作りに頭を悩ませているに違いない。それに食費だって馬鹿にならないし、少しでもお安くておいしいもの&簡単にできるもの、になると思う。でも時間はたっぷりあるので、日ごろはなかなかできない料理をやるいい機会なのかも。
当地は魚の豊富なところで種類も多いけど、今年はどうしたことか鰯の大豊漁が続いている。写真は真鰯。今頃は身も太って脂もいい具合に乗って刺身にしてもとっても美味しい。
2月頃の真鰯はもう少し小ぶりで身も柔らかく、友人に教えてもらった鰯のしゃぶしゃぶにハマった。土鍋に水と昆布を入れて煮立て白菜やネギなどを入れたところに、3枚に下した鰯の身をしゃぶしゃぶして、半生をオリーブオイルに塩と柚子胡椒で食す。肉とは違うあっさりとした味でどれだけでも食べれそうで!鰯の身から出たほんのりとした旨味をまとった野菜もおいしい。そのころの鰯はスーパーで10尾くらい入っていて150円くらいだった。スーパーに行くたびに鰯を見ると買わずにいらないほど、この新しい食べ方で鰯のおいしさを再認識した。
最近では大きくなり脂も乗った真鰯。7尾で180円はオリーブオイルで煮るアンチョビ風にした。頭とお腹を取り水けをとる。そのあと塩を多めに全体に(お腹の中も)まぶして、しばらく置いて上からキッチンペーパーで再度出た水気を取る。エクストラバージンオイル(高級品でなくてOK!)にニンニク、鷹の爪とローズマリーと共に入れて火をつける。中火くらいでぐつぐつ煮て身に火が通ったら、冷めるまでそのままにしておく。出来上がりは想像以上に美味しい。
これはそのアンチョビ風の鰯の身をほぐして目玉焼きにしたもの。塩味が効いて香ばしくておいしい。
とまあ、外出自粛の日々を三度の食事にも辟易しながらも、安くておいしい食材を、少し時間と手間のかかる料理を、時間気にせずできる贅沢もできる。ささやかな贅沢だけど。
贅沢といえば世界の大富豪、たった20人ほどの人が世界の全人口の半分の資産の合計を持っているとか。大富豪たちもコロナ禍の中で「外出自粛」してるのだろうか?専属シェフとかがいるだろうから、毎日本物の贅沢な食事なんだろうなあと考えてふと思った。そんな超大金持ちの人たちだって感染の脅威は同じなんだろうなと。もちろんより高度な医療設備のあるところで、より多くのを優秀な医療スタッフによる治療を受けることができるかもしれない。でも治療薬やワクチンがない現時点では、その人の免疫力や体力(ひょっとしたら運とかも?)が運命を左右する。その危険性は大富豪もそうじゃない私たちと同程度なんじゃない?
つまり、新型コロナウィルスはとても平等だ。
そう気がついたら、ちょっとだけコロナウィルスに親近感を感じた。ちょっとだけだけど。
ということで、外出自粛中は三度の規則正しい栄養バランスの良い食事をとり、時々散歩くらいはして、よく眠って免疫力を維持しましょう!