私にもできること
4/5からとうとう当店も2週間のお休みをすることにした。2週間のお休みの後どうなるのか全く分からないけど。こうなると前に書いた外出禁止の時にするリストは片っ端からやるしかない。おかげで随分家の中が片付いた。
さて、この状況で飲食店が、自店のメニューをテイクアウトで出すようになって、それを食べるのも思いがけない楽しみだ。昨日は我が家から車で1時間のところで発酵食とお酒barをやっている友人の店まで行って、夜飲み用のおつまみ弁当を買いにいった。なかなか行けないお店でも、テイクアウトなら!と買ってきた和と洋のおつまみはどれもおいしくて、おまけにくれた地酒と一緒に楽しんだ。写真は帰り道、店近くの川に沿って満開の桜に夕日が穏やかに輝いている川面の風景。ひととき美しい春の風景に見惚れてしまった。
しかし世の中は騒がしく、今日は何人感染したとか、だれがどういう感染経路だったかとか、しまいには感染した人の誹謗中傷まで始まってウィルスよりもタチが悪い。
それよりも気になるのは、医療現場の方たちのこと。医療関係の友人によると未だにマスクは不足していて、治療にあたる最前線の方たちにはサージカルマスクは必須。それ以外の事務系やサポートの方たちへのマスクの支給は乏しく大変苦労されているらしい。ついに布マスクを使うことも検討されていて、当然それは繰り返し洗って使うことになる。
こういうことを聞くと、何かできることはないかとソワソワしてくる。布マスクなら、私も家にあったガーゼタオルを切って何枚か作り、夫と使っている。そうだ!布マスク作って提供できないものか。
そんなことをつぶやいていたら、着物の着付け教師で、着物リサイクルを商う友人が、生徒さんたちと布マスクを作って販売することにしたという。彼女に医療現場のマスク不足の事や、看護師さんによっては布マスクを使うことにしたようだと伝えた。それならばチームを作って布マスクをたくさん作って医療従事者の事務系や介護関係優先に提供しよう、そして作り手はフリーランスや仕事が休業になった人たちに呼び掛けようとにいうことになった。そうすれば、マスクが不足しているところへの供給と、仕事がなくなった人たちへの僅かであっても収入源としてもらうこともできる。そして活動の概要をまとめて作ったのが
「PROTECT OUR TOYAMA 布マスクレスキュープロジェクト」
最初のPROTECT OUR TOYAMAは、友人の知り合いのカレー屋さんが掲げたスローガンでこれを使いたいということで。なんだかBAND-AIDみたい・・ま、とにかくこういう風に活動のタイトルを決めると、がぜんその気になりますね・・・
ということで、さっそくこのプロジェクトをSNSで発信すると、予想以上に反応してくれる方が多く、あっという間に予定以上の作り手さんが集まった。収入への切実な期待もあるかもしれないが、それ以上に自分も何か医療関係の方への支援をしたいという思いもあるだろう。この困難を乗り越えるには、一人一人が感染しないことや感染させないことが一番だが、緊張の中で危険と隣り合わせの中の最前線で治療にあたっている医療従事者の方たちへの具体的な支援も大事だ。そんな思いをこの活動を通して形にできたらいいなと思う。テイクアウトを始めた飲食店の必死の生き残り作戦では「買う」という行動も大きな支援の形だと思う。
私も作り手にもなりながら、先ずは始めよう。今後の経過はまたここに書きます。この活動がさらに世の中のお互い様の気持ちや思いやる心や、助け合う行動につながるような活動にしていきたいな。
皆様もどうぞご無事ですごされますように!