ZIRCON世界の歴史#1
こんにちは、ぱるです!
今回はダークファンタジー「Project ZIRCON」の世界観・歴史紹介の第1弾をやっていきます。
Project ZIRCONってなに?って思った方は、上記公式HPからDiscordに入ったうえで、私の過去記事を読んでゲームの世界に飛び込んでみてください!
前置き
ZIRCONは、私たちが生きるこの地球の歴史に、なかったはずのある出来事が起きて、世界が分岐していく...というところから始まる物語です。
私たちが生きる歴史を「正史」、分岐したZIRCONの歴史を「ジルコン史」と呼ぶことにします!公式の情報をもとに私の脚色も入れてます!!!
では行ってみよー!
正史:1500年代
ヨーロッパ諸国がエル・ドラドを目指してアメリカ大陸への進出を広げる。
同じく、彼らはアジアやアフリカにも次々と進出していく。
一方、ヨーロッパ内部でもルネサンスや宗教改革が巻き起こる。
日本という極東の島国も戦国時代に突入し乱世を極めている。
1543年|天変地異と歴史の分岐
正史ではコペルニクスが地動説を発表した。
その直後。
地球にどこからともなく巨大な隕石が降ってきた。
天地はひっくり返り、母なる海は怒り狂い、地球が震える。
人々を守っていた家は、人々を押し潰す瓦礫となった。
人々は思い出した。この世界にも終わりが来るのだと。
天変地異は三日三晩、鳴り続けた。
全てが治まったかのように見えた。
生き残った人類は這い出て辺りを見回すと惨憺たる様子。
何より彼らに絶望を与えたのは、この地獄を生み出した巨大な隕石が、遠くからでも見えるように鎮座しているのだ。
その隕石の周りには巨大な穴が開いている。海の水が吸い込まれている。
畏怖の念を込めて人々は、その穴を「The Hole」と呼んだ。
隕石を神のように崇拝するものもいた。
恐れおののき洞窟に身を隠した者もいた。
だが、皆また生きようと前を向き始めた。
その彼らの心を折るかのように、The Holeから巨大な影が現れた。
それはおよそ神話の書物でしか見ないような「竜」だった。
竜はその口から灼熱の溶鉄を吐き出し、その翼で暴風を起こし、その尾で大地を抉り取った。
今度こそ世界は滅ぶのだと悉くの人間が下を向き、手を合わせた。
ジルコン史:再世期(1543~1544年)
※人間は正史から引き継いでいるため、人々の記憶により年数も正史からそのまま引き継がれる。
隕石の飛来により人類にもたらされたのは絶望だけではなかった。
1543’年|「ジルコン」と英雄の誕生
洞窟に潜った一部の民は採掘をして生きていた。
彼らは掘った鉱石の中に様々な色をした薄く光る鉱石を時々見つけた。彼らは最初は宝石だと思い、お守り代わりに身に着ける者もいた。
正史に存在する「ジルコン」「ジルコニウム」とは似て非なる鉱石だが、偶然にも彼らはそれを「ジルコン」と名付けた。
これを研究しようとする者もおり、粉末にすると熱や光を取り出せることがわかってきた。
竜の出現により、人々は絶望するだけでなく「竜を倒す」という強い意志を抱くものもいた。そういった者たちの近くでは、稀に不思議な現象が起きていた。虚空に火が出たり、人が浮かんだように見えたり、拳が鉄のように硬くなったり。人々は初めは「奇跡」だと思った。
しかし、それは奇跡ではなく、強い意志を持つもの達が起こしているものだということに気付き始めた。同時にその者たちの持つジルコンが、違うものに形を変貌させていることにも気づいた。
この奇跡のような超常の力は、ジルコンが人々にもたらした物だとして、「ジルパワー」と呼ばれるようになった。
そしてさらに一部の人は愚かにもこう考えた。
『ジルパワーがあれば、竜にも立ち向かえるのではないか』
そうした者達からの期待もあり、特に強力なジルパワーを扱えるようになった者達が竜討伐に向けて準備を始めた。
人々は尚早ながらも彼らを「英雄」と呼んだ。
1543年の暮れ、ついに英雄たちは竜と対峙する。
激戦の果てに英雄たちは竜を退治し、The Holeへと消えた。
英雄たちは伝説になった。
1544'年大災の|終焉と新たなる始まり
竜が討たれ、絶望に閉ざしていた人々の瞳には光が戻り始めた。
この世のすべては破壊されたが、人間の知恵により文明が再建され始めた。
さらにエネルギー源にもなるジルコンの出現により、人々の生活はそれまでの文明と大きく変化した。
消えたと思われた英雄の生き残りと謳う人物の元に「英雄教」と名乗る新たな宗教も生まれた。
かの大災害は書物にも編纂され、竜は「大災」あるいは「大災の竜」と呼ばれた。
ジルコン史:建国期(~1642年)
大災の竜が祓われてから100年の間に人類の文明は大きく発展した。
ジルコンの研究が大いに進み、これが衣料や工芸品の生産を飛躍させた。
また、ジルパワーの研究も進み、学校でこれを教えるまでになった。
ジルパワーの覚醒とともに変形するジルコンは「ジルコンギア」と呼ばれるようになった。ジルコンギアは他人に譲渡しても力を発揮せず、覚醒させた本人のみが特別な力を行使できるという。
各地では貴族が生まれたり、海賊が発生したり、軍隊が形成されたりした。
畏れの対象だったThe Holeにも、冒険と称して穴の奥に眠るものを求め、潜るものも後を絶たなかった。
隕石衝突の影響で、動物にも変化が起こり、いわゆる「魔物」と呼ぶべき生物も発生したが、竜を目撃した人類にとってもはや大きな驚きではなかった。
一部の地域では豚とよく似た生物を「ブタちゃん」と呼び庇護する団体なども生まれたりした。
とある絵本の伝承に習って、人々が住むこの大陸にも名前が付き「オルフィニア大陸」と呼ばれるようになった。その地図も作られた。
さらに様々な人や文化の交流を経て、大陸には4つの国が誕生した。
ブレイブ、フリーダム、グローリー、ピースフルだ。
四国はそれぞれ不可侵のもと独自に発達していった。
勇敢で武芸に秀でた王政国家:ブレイブ(Brave)
四国の中で最も早く国としての名乗りを上げたBrave(ブレイブ)。
勇気あふれる国民が多く、基本的に陽気。実力主義の王国でもあり、自身のなすべき目標を掲げ、努力を惜しまない。現在の王は、可愛らしい女王、ブレイブ・シャイン。
若くして冒険隊に所属し、その危機を勇気を出して救った偉業を含め民に称えられ女王となったシャイン女王。それを守る四人の近衛騎士、通称【四天獅(クアドリオン)】。彼らがまとめ上げる王直属騎士団は大陸随一の戦闘力とも名高い。軍隊としては騎士団だけでなく、浮遊に関連するジルパワーを持った部隊、メテオランテが存在する。空軍であるメテオランテ・エアロの隊長である陽気でナルシストな通称【ミスター・メテオランテ】と、海軍であるメテオランテ・ヒュドロの隊長である【ミズ・メテオランテ】が双璧を成している。
また、芸術にも明るく、国が抱える大きなジルコン鉱山の採掘から発達した、ジルコン加工技術を活かして様々な工芸品を作る鍛煌所か有名である。そのジルコン加工・研究者たち通称【アーケイニスト】の最高峰となる【トップアーケイニスト】は、世界中の芸術品を蒐集し王立美術館に収めている。
また、陽気だからかビール文化が非常に発達しており、王から任命される天才ビール醸造家の通称【ガンブリックス】が運営する、王立ビール工場がつくる激ヤバビールはオルフィニア大陸にその名が轟く。
血気盛んで自由なギルド国家:フリーダム(Freedom)
実はBraveよりも先に政府の方を成したのはFreedom(フリーダム)かもしれない。だが、大災の影響で長くは持たず、政府は崩壊、さながら世紀末のように武装勢力が乱立する殺伐とした地域だった。
しかし、そこに闘技場を持ち込んだのが現在、国の代表ということになっているコミッショナー(闘技場運営員長)だ。
最もHoleに近い島国であるため、地上よりも地下が発達している側面もあり、臨港市場街は国の中心であり顔となっている。コミッショナーの側近である、通称【大番頭】がこの市場街も管理している。
また、巨大な間欠泉は貴重な水源としても利用されており、間欠泉塔が建てられ、そこを守る通称【大湯守】も存在する。
そしてフリーダムには獣人族を含めた7大勢力がある。この中でもコミッショナーをライバル視する巨大な海賊勢力が通称【ディーバスロード】が率いる海賊セイレーンだ。
フリーダムのみで取れる特殊な鉱石・太陽晶を用いた鍛冶屋ギルドでの武具製作も盛んであり、不思議な帽子をかぶった通称【大槌】の技術力は海を渡って聴こえるほど。
裕福でブタちゃん愛護な共和国:グローリー(Glory)
議会によって理性的に収められる共和制国家、Glory(グローリー)。もともと貴族国家でたる名残からか、栄光を追い求め、国民には裕福な者が多い。貴族制が廃止された今、民は政治参加意欲も高い。その象徴たる議事堂で議長を務めるのは執事上がりのウィリアム・グローリー。
この国は「ブタちゃん」と呼ばれ、他国で家畜とされる豚と区別されている存在をひたすらに愛でることが特徴。その愛が高じて、ブタちゃんの楽園でありテーマパークであるサンクチュアリが建設されている。そこの支配人は、不思議なしゃべり方をする通称【マスターグラシアラ】。
裕福な国だけあり、商業も発展しており、中でも最大の商会を運営する通称【ショーメイカー】の商才は世界を股にかけるほど。
さらに、大陸で唯一のジルパワー学を学べる、ジルコニア学園が存在する。議長もこの学校の卒業生であるが、通称【レアクタ】と呼ばれる校長は当時から変わっていない。
英雄教総本山の宗教国:ピースフル(Peaceful)
平和を愛する宗教国家、Peaceful(ピースフル)。ここが信仰するのは100年前の1543'年に大災を祓った英雄たちを称える英雄教。当時の戦いの戦没者を弔う巨大なオベリスク、およびそれが立つ英雄の丘がこの国象徴でもある。そんな英雄教の教皇は、ジルパワーの代償で100年前からの生きた英雄である、ジルダーリア・サラⅡ世。
教皇を支えるのは通称【プレア】と呼ばれる修道院長と、国を代表する占い師、通称【アルフェラ】。プレアが治める修道院にある修道院図書館の規模は大陸でも最大であり、世界の書物はすべて収められているのではと錯覚させられる。
教皇様を守るために、英雄教騎士団も結成されており、その団長を務めるのは通称【オリシス】と呼ばれる女性。守るために筋肉を極限まで鍛える騎士団はブレイブのそれにも劣らないという。
街の外れには、英雄教の洗礼にも使われる、波が立たない不思議な静寂の湖がある。ここは温泉も湧いており、そばには年齢不詳の女将、通称【宿屋の主】が切り盛りする英雄の宿屋が建り、シーズンには大陸中の英雄教徒の洗礼客で賑わう。
次なる試練
四国の成立から程なくして、100年ぶりの不穏な瘴気がThe Holeからは漏れ出ているのが観測された…
ジルコン歴史紹介第一弾でした!
ちなみにご紹介した四国の国旗や、太字で示したランドマークや重要人物はコミュニティのみんなで作り上げたんです!
ご興味が湧いた方は👇️からコミュニティを覗いてみてくださいね。