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ぱれっと通信#21

1990年12月6日の会報は、「ファンタジーの扉を開いて」というファンタジー考を中心に作成されています。

ファンタジーとは何か。
「別世界で奇想天外なことがおこる」物語…だけとは言いがたいものを皆さん感じているようです。
ひろしまだよりのNさんの言葉に
「ファンタジーは心の世界をことばではっきり言いあらわすのに最もふさわしい形式」とあります。異世界の主人公に自分を重ねることで、言えなかったことやれなかったことを代弁してもらっているのかも知れません。
「目に見えない世界を信じることのできる『サンタクロースの部屋』をもっておきたいものですねぇ」ともあります。
サンタクロースを信じていた心の部屋が、真実を知ってぽっかり空いてしまったとしても、あとからそこに入るものがある。そのスペースを作っているんだという松岡享子さんの言葉、本当に納得です。

最後のOさんは、「非現実の世界に逃避させながら現実の人間のことを考えずにいられないようにしてしまう」とあります。
確かにそんな作品も多そう。子ども時代には気づかなかった事を感じるのも、大人になってから読む面白さかも知れませんね。

みなさん深い!!

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